ウーパールーパーのレッドレッグ症とは?原因・初期症状・塩浴での対処法を解説!

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ウーパールーパーは丈夫な生き物ですが、水質悪化などの環境ストレスにより病気にかかることがあります。

中でも厄介なのが、皮膚が赤くただれる「レッドレッグ症」です。

発症すると助かる確率は低く、早期発見と適切な対応が求められます。

この記事では、レッドレッグ症の原因や初期症状、塩浴による対処法、そして予防のポイントについて詳しく解説します。


\ ウーパールーパーの飼育に関する /
まとめページは以下より
ウーパールーパーの飼育まとめ

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目次

ウーパールーパーが罹るレッドレッグ症とは?

ウーパールーパーが罹ることがある「レッドレッグ症」はその名の通り、後ろ足の皮膚が血が滲むような赤に染まる病気です。

この動画の最後辺りに、前足が赤くなっているのが見えます。
そして飼い主さんが「赤いよね・・」と驚いている声が聞こえます。

参考となるXのツイート

ウーパールーパーのレッドレッグ症は、体表の血管が炎症を起こし、皮膚が赤く染まる病気です。
特に四肢や尾など、皮膚が薄い部分に赤みが現れやすくなります。

なお、同じレッドレッグ症でも、

  • カエル類は主に後ろ足のみに現れる(ゆえにレッドレッグ症の名付け)
  • イモリやサンショウウオは全身に症状が現れることが多い

のが特徴です。

これは、レッドレッグ症の原因がエロモナス菌という細菌であることが原因です。

エロモナス菌は水中に漂いながら生活する細菌の一種で、たくさんの種類があります。

一部の種類は魚に寄生して全身の鱗が逆立つような症状を出すため、松かさ病とも呼ばれます。

エロモナス菌に感染し発症したカエルの後ろ足が赤く染まるのは、カエルがお尻を水につけて腸から直接水を摂取するため、水に触れる場面の多い場所がエロモナス菌に感染し発症するためだと考えられます。

そのため、水生種であるウーパールーパーをはじめ、完全水生のカエルや、全身を水に浸して水分補給するイモリ・サンショウウオの仲間は全身に発症するのです。

エロモナス菌は感染力が強く進行が早いことも特徴で、一度発症した個体を治療するのは困難です。

ウーパールーパーがレッドレッグ症になる原因は?

レッドレッグ症の原因菌はエロモナス菌

レッドレッグ症の原因菌であるエロモナス菌は、生き物が暮らす水中ではサルモネラ菌と同じくごく普通に存在する細菌です。

もちろん、健康に見えるウーパールーパーの皮膚にも、エロモナス菌は付着しています。

しかし、ウーパールーパーの体力があり免疫力がしっかりしていれば、体表にエロモナス菌がいても発症することはありません。

エロモナス菌は水中ではどこにでも存在する細菌。

水換えをさぼると発症しやすい

水換えを怠ると、水質が悪化してウーパールーパーの体力・免疫力が低下します。

この状態では、普段は問題にならない程度のエロモナス菌でも、感染・発症しやすくなります。

エロモナス菌は皮膚炎を引き起こす細菌なので、レッドレッグを発症した部分はエロモナス菌が大増殖し皮膚細胞がエロモナス菌に負けている状態、といえるでしょう。

レッドレッグ症を発症した個体は、皮膚が赤くなる以外にも食欲の減退や活動の低下、または痛がるように暴れる、などの症状を見せることがあります。

はかせ

水替えを怠ることが、レッドレッグ症を発症させる最大の理由


ウーパールーパーのレッドレッグ症の初期症状とは?

早期発見のためのチェックリスト

ウーパールーパーのレッドレッグ症は、進行が早く命に関わる病気です。
しかし、初期症状の段階で異変に気付ければ、回復の可能性を高めることができます。

以下のチェックリストに当てはまる症状がないか、日頃から注意して観察しましょう。

  • 水槽の中でじっとして動かないことが増えた
  • エサを食べる量が減った、または食べなくなった
  • 尾や四肢の付け根などにうっすら赤みが見える
  • いつもより落ち着きがなく、水槽内をバタバタ動き回る
  • 皮膚にかすかな傷やただれが見える

これらの症状が見られた場合は、すぐに隔離と塩浴を検討しましょう。

特に「尾や四肢が赤くなる」症状はレッドレッグ症の典型例なので注意が必要です。

ウーパールーパーがレッドレッグ症になった際の緊急対処法

残念ですがウーパールーパーがレッドレッグ症になった場合は、比較的致死率は高いので、そもそもならないように水替えをさぼらない等の注意が必要です。

とは言っても、助かる場合もあるのでウーパールーパーが助かるよう最大限の努力を心掛けましょう。

はかせ

レッドレッグ症になったウーパールーパーは致死率は高いが、助かることもあります。

隔離

多頭飼いや他の生物と混泳している場合は、健康な個体への感染を防ぐため、別の容器に移動させます。


水替えの徹底、水替えの頻度を上げる

水替えの頻度が足りず水質悪化が原因となっている場合は、水替えを徹底することや水替え頻度を上げる事で改善することもあります。

ウーパールーパーの水替えについては以下の記事を参考にしてください。


塩浴を実施

発症したウーパールーパーはやや高めの水温で飼育し、別記事でご紹介した塩浴を実施します。

ウーパールーパーの塩浴治療は塩分濃度さえ間違えなければ比較的安全性の高い治療法です。

これは、エロモナス菌を殺菌するための処置ではなく、ウーパールーパーの免疫を少しでも高めて自分でエロモナス菌を退治してもらうための処置です。

参考動画
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