ヒキガエルの飼育方法!餌や寿命・毒性について徹底解説!– category –

カエルヒキガエル

ヒキガエルの飼育方法について詳しく解説

爬虫類や両生類は万人に好かれるペットには決してなりえませんが、その中でもヒキガエルはキモいランキング上位に位置します。

自然の中で見かける機会も多いヒキガエルは、その独特の容姿で「キモいけどちょっと可愛いかも」という変わった感性の方もいるのではないでしょうか?

この記事では、ヒキガエルの基本的な特徴から飼育方法、ヒキガエルが持つ興味深い生態について詳しく解説しています。

自宅でヒキガエルを飼育することを考えている方や、単に自然に生息するヒキガエルについてもっと知りたいと思っている方にとって、この記事が役立つ情報となるよう3日3晩、寝ずに記事を作成しましたので是非最後までお付き合いください。

目次

ヒキガエルとは?

ヒキガエル(学名 Bufo bufo)は、暗褐色から緑褐色の体色を持ち、体全体に小さな疣(いぼ)が点在する特徴的な外見をしています。

体はがっしりとしており、比較的大きな頭と短い四肢が特徴です。

成体のサイズは8〜13cm程度で、メスはオスよりもやや大きいです。

ヒキガエルは夜行性で、昼間は隠れて活動し、夜になると昆虫やミミズ、小さな無脊椎動物を捕食します。

繁殖期には水辺に集まり、オスは独特の鳴き声でメスを誘い、水中にゼリー状の卵塊として産卵します。

皮膚から分泌される粘液に含まれる若干の毒性により、天敵から身を守ることができます。

この毒はヒキガエルの重要な防御手段であり、捕食者を遠ざける役割を果たしています。

また、森林、草地、庭園など多様な環境に適応する能力がありますが、繁殖期には水辺を必要とします。

ヒキガエルは広範囲に分布しており、一部の地域では一般的な存在ですが、生息地の破壊や環境汚染の影響を受けやすいため、生態系における彼らの役割を理解し、保護することが重要です。

なお、ヒキガエルと1くくりにまとめていますが、ヒキガエルの中にも種類があります。

ニホンヒキガエルという種類が最も多くの日本国民にとって身近な存在だと思います。

飼育が禁止されているオオヒキガエル

オオヒキガエルという種類は、南米原産ですがサトウキビの害虫駆除のため石垣島に移入され、帰化してしまったヒキガエルで現在は特定外来生物に指定されていて飼育することは許されていませんので注意が必要です。

ヒキガエルの飼育方法

飼育容器について

ヒキガエルはそれほど大きくないですが、動き回るスペースが必要です。

最小限30cm×30cmの広さがあることが望ましいですが、できればもっと大きなスペースを提供することが理想的です。

ガラス製の水槽やプラスチック製の容器が一般的です。

透明な容器を選ぶと、ヒキガエルの様子を外から観察しやすくなります。

上部から逃げ出さないように飼育容器には蓋が必要ですが通気口としてメッシュタイプのものが理想的です。

基本的に陸生

ヒキガエルは基本的に陸生ですので泳ぐための水エリアは必要ありませんが、水分を補給するために水場が必要です。

水槽の一角に浅い水入れを設置します。

前述しましたように陸生のカエルですので溺死することもありますから、水深はあまり必要ありません。

水深はヒキガエルが簡単に出入りできる程度にしておくことが重要です。

水は常に清潔に保つ必要があり、定期的に交換してください。

水槽の大部分は陸地として設定します。

床材には湿度を保持できるもの(ピートモスやココナッツファイバー)を厚めに敷き詰めます。

温度・湿度管理

適切な温度(20〜25度C)を保つために、環境に応じてヒーターや冷却装置を用意することも必要です。

湿度は60%以上を保つため、水槽の蓋を部分的に閉じて蒸発を抑えると良いでしょう。

また、霧吹きで定期的に水分を供給することも効果的です。

エサは主に肉食

野生のヒキガエルが食べる餌は主に昆虫です。

ヒキガエルが食べる昆虫には様々な種類がありますが、中でもコオロギやバッタが最も一般的に食べられています。

スズムシ、ダンゴムシなど、その他多くの小さな節足動物もヒキガエルの食事に含まれます。

小さなヒキガエルはアリを食べることがあります。

小さくて捕まえやすいため、幼少期の個体にとっては良い食料源となります。

ヒキガエルの虫以外の餌は?

ヒキガエルの主な餌は昆虫や節足動物であることを前述しましたが、飼育する立場となればそれらの餌を自然環境から確保し続けるのは困難な事が多いのではないでしょうか。

また野生の昆虫は何を食べているかが分からなかったり病原菌を持っていることもあるので、飼育しているヒキガエルの餌とすることにもリスクが伴います。

そこで野生の虫以外の餌について解説します。

  1. ヒキガエル専用の人工飼料
    栄養バランスが考慮されており、手軽に与えられるのが魅力です。
    様々なメーカーから販売されているので、ヒキガエルの成長段階や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
  2. 乾燥昆虫
    乾燥ミルワームや乾燥コオロギなどの乾燥昆虫です。
    これらは生きた虫に比べて保存しやすく、ペットショップや通販サイトでも手軽に与えることができます。
    ただし、水分が少ないため、与える際には水でふやかしてから与えるのがおすすめです。
  3. 鶏肉や豚肉
    鶏肉や豚肉などの動物性タンパク質も小さくカットして与えることで、ヒキガエルのタンパク質補給になります。ただし、脂肪分が多い部位は避け、赤身の部分を与えるようにしましょう。
参考動画
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