ウーパールーパーが動かない・浮いたまま・ひっくり返る原因とは?病気の見分け方と対処法!

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ウーパールーパーはもともと活発に動き回る生き物ではありませんが、餌をやっても反応がない、水面で浮いたまま動かない、ひっくり返っているなど、普段と違う様子が見られたら要注意です。

こうした症状は体調不良・消化不良・呼吸異常・ぷかぷか病などの兆候である可能性が高く、早期の対処が重要です。

この記事では、ウーパールーパーが動かない・浮く・ひっくり返るといった異常行動の原因と、それぞれの対処法についてわかりやすく解説していきます。


\ ウーパールーパーの飼育に関する /
まとめページは以下より
ウーパールーパーの飼育まとめ

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目次

ウーパールーパーが動かない原因と対策

ウーパールーパーはもともと活発には動かない生き物です。

ただし、「餌を食べる」「排泄する」「体勢が安定している」などの様子が見られれば、基本的に問題はありません。

しかし、餌をやっても反応がない場合は注意が必要!

ウーパールーパーは目が悪い代わりににおいに敏感な生き物です

また、食欲旺盛で餌への反応が良く、もう満腹になっていても餌をほしがる個体が多くいます。

そのため、ウーパールーパーが物陰に隠れていても、餌をやれば出てくる場合がほとんどです。

いつもは餌をやれば出てくるのに出てこない場合、体調不良を疑いましょう。

はかせ

いつもと違う行動をするときは要注意

誤飲による消化不良

ウーパールーパーは餌でないモノを誤飲して消化不良を起こしてしまう事があります。

その最も可能性が高いのが、底砂や底石です。

ウーパールーパーは視力が弱いため、餌と間違えて砂や底石を誤飲してしまうことがあります。

こうした異物は消化できず、腸に詰まって腸閉塞を引き起こす危険性があります。

小粒の砂利や誤飲しやすいサイズの石は使わず、裸底や大型の敷石など誤飲しにくい環境づくりを意識しましょう。

しかし、食べてしまった砂は消化はできませんが排泄と同時に肛門から出るという事もあると言われています。

あまり飼育者ができることもないので砂や石を排泄してくれるよう様子を見てみましょう。

フィルターの異常による水質の悪化

フィルターの目詰まりが原因で水質が悪化している

フィルターを使っている場合、目詰まりを起こして汚い水が水槽に流れ込んでいると、水質が急速に悪化してウーパールーパーが体調を崩してしまいます。

この場合は水が濁ることが多いので、すぐに水換えをしてやりましょう。

また、フィルターなしの場合は水質悪化が起きやすく、体調不良につながることもあります。

心当たりがある方は、一度水質管理方法を見直してみましょう。

ヒーターの設定温度の異常

また、特に冬場にヒーターで保温している場合、ヒーターの設定温度が変わって適温ではなくなっていることもあり得ます。

ヒーターの故障が疑われる場合は即座に新しいモノに変える

この場合、すぐにヒーターを新しいものに替え、少しずつ設定温度を適温に戻しましょう。

特にヒーターは数年が寿命なので、常に予備を用意しておくといいでしょう。

器具に異常がないのにウーパールーパーの食欲がない場合、病気になっているケースが考えられます。

食欲低下以外の症状を併発していないか確認

ひとくちに病気といっても、食欲不振の原因は内臓疾患や皮膚炎など様々です。

食欲不振以外に症状がないか、よく観察しましょう。

もしウーパールーパーを診てくれる獣医がいれば、早めに受診すべきです。

ただし、飼育し始めたばかりの個体は、まだ環境に慣れていないため餌をやっても食べないことが多くあります。

これは異常ではなく、環境に慣れるまで時間をかけてやればいいだけなので、あまりいじらずそっとしておきましょう。


ウーパールーパーに冬眠はあるの?

ウーパールーパーがまったく動かないと、「冬眠してるのでは?」と考える方がいますが、ウーパールーパーは冬眠をしない生き物です。

確かに両生類の中には冬の間じっとして動かなくなる「冬眠」を行う種もいますが、ウーパールーパーはそれとは異なります。

自然下でも完全な冬眠行動は確認されておらず、低水温になると単に動きが鈍くなるだけです。

特に冬場、水温が10℃を下回ると動きが極端に遅くなることがありますが、それは一時的なものであって冬眠ではありません。

このような場合は、以下のポイントを確認してみましょう。

  • 水温が10℃以下になっていないか?
    ウーパールーパーの適温は15〜20℃前後。10℃を切ると代謝が落ちてほとんど動かなくなります。

  • ヒーターが正常に作動しているか?
    冬場はヒーターの故障に気づきにくく、知らぬ間に低温になっていることも。

  • 急激な温度変化がなかったか?
    朝晩で極端に水温が上下していると、ウーパールーパーにとってストレスになります。

このように、「冬眠かな?」と思ったら、まずは水温のチェックが基本です。

水温が低すぎた場合は、いきなり温度を上げるのではなく、1日1℃程度のペースでゆっくりと適温に戻してあげましょう。


ひっくり返って浮いているのは“ぷかぷか病”かも?

ウーパールーパーがひっくり返って水面に浮かんでいると、見た目のインパクトから「死んでしまったのでは…?」とパニックになってしまう方も少なくありません。

ですが、ひっくり返った状態=死亡とは限りません。
このような浮いたままの状態は、多くの場合「ぷかぷか病」と呼ばれる体内のガス異常によるものです。

ぷかぷか病の特徴

  • 胃や腸にガスがたまって浮き上がる
  • 体勢をうまく保てず、ひっくり返る
  • 自力で水底に戻れない
  • 放置すると衰弱・死に至ることもある

特にお腹が上を向いている場合は要注意。

重症化している可能性があります。

この状態でもウーパールーパーが生きている場合がほとんどなので、落ち着いて対処しましょう。

水槽の中にザルや網カゴなどを設置し、水深を浅く保った状態で手足が底につけるようにすると、身体が安定して呼吸や排泄がしやすくなります。

また、人工飼料ばかりを与えていると腸内発酵でガスがたまりやすいので、餌を冷凍アカムシなどの生餌に切り替えることも有効です。


死んでいるのかどうかの見分け方

ウーパールーパーがあまりにも動かず、呼吸の気配もないと「もしかして死んでしまったのでは?」と焦ってしまうこともあるでしょう。

ただし、動かない=死亡とは限りません。エラや口がわずかに動いていれば生きている可能性が高いですし、水温が低いことで活動が鈍っているだけの場合もあります。

このようなときは、刺激を与えず、じっくりと観察することが大切です。

もっと詳しい生死の見極め方や、万が一死んでしまった場合の正しい対応方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

ウーパールーパーが死んだらどうする?生死の見極め方と正しい処理方法を解説!

ウーパールーパーが浮いたまま動かない!考えられる3つの理由と対策

本来、ウーパールーパーは水底付近をゆっくり歩くように移動する生き物です。

驚いたときなど一時的に体をくねらせて泳ぐことはありますが、魚のようにいつも泳いでいる生き物ではありません。

そのウーパールーパーが水面付近で漂っている場合、明らかに異常です。

空気を吸い込んでしまった

ウーパールーパーが水面まで上がって空気を吸い込んだ結果、一時的に浮かぶことはよくあります。

多くは自然に治まりますが、長時間浮き続ける・ひっくり返る・沈めなくなるといった症状が見られる場合は、「ぷかぷか病」などの異常の可能性もあるため、注意深く観察してください。

水中の酸素濃度が低い

熱帯魚や金魚が水槽中で酸素濃度が低くなると水面まで上がってきて口をパクパクすることがあります。

ウーパールーパーも同じように水中の酸素濃度が低いと、水面まで上がってくる場合があります。

水中にいる場合、ウーパールーパーは主に外鰓で呼吸を行います。

ウーパルーパーのエラは上の画像の赤矢印で示している顔の横に伸びているひらひらした奴です!

ウーパールーパーの呼吸方法は、水中にいる際の主な呼吸はエラ呼吸ですが、一方で肺呼吸もできます。

そのため、水中の酸素濃度が低いと空気が近い水面近くまで上がってくることがあるんですね。

ぷかぷか病とは?浮いたまま動けない原因のひとつ

ウーパールーパーが仰向けに浮かび、水底に戻れなくなる状態は「ぷかぷか病」と呼ばれています。

これは体内にガスがたまって浮力がつきすぎ、自力で沈むことができなくなる症状です。


ぷかぷか病の主な原因

  • 古くなった人工飼料や質の悪い餌を与え続けたことで、胃腸で発酵しガスが発生
  • 水質が悪化して腸内環境が乱れる
  • 水温の急上昇で消化器に負担がかかる
  • 誤飲した異物が腸内で詰まりガスが抜けにくくなる

浮き方による見分け方

  • 右側を上にして浮いている場合 → 腸内にガスがたまっている可能性
  • 左側を上にして浮いている場合 → 胃にガスがある可能性
  • 完全にお腹が上を向いている(ひっくり返っている) → 重症化しているサイン。早めに対応を!

対策方法

  1. 水槽の水替えを毎日行う
    水質の悪化が原因になっているケースが多いため、清潔な環境を保つことが最優先です。

  2. 餌を冷凍アカムシなどの生餌に変更する
    人工飼料を一旦やめて、腸内発酵を抑えるためにも生餌に切り替えましょう。

  3. 水位を下げる工夫をする
    直接水を抜いてしまうと水質が急変してしまうため、ザルやフルイを水槽内に設置し、その中にウーパールーパーを入れる方法が推奨されます。これにより、ウパ自身の周囲だけ水位が浅くなり、体を安定させやすくなります。

📝 注意点!
ひっくり返って浮いている状態が長く続くと、エラや内臓に負担がかかり命に関わることもあります。改善が見られない場合は、できるだけ早く両生類を診察できる獣医に相談しましょう。

参考動画
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