イエアメガエルを飼い始めると、「餌は何日に1回?」「コオロギは何匹くらい?」「ベビーはいつまで毎日与えればいい?」と迷いますよね。
結論からいうと、イエアメガエルの餌の頻度は、ベビー・幼体と成体で変える必要があります。
成長中のベビーは成体より高い頻度で餌を必要としますが、成長が落ち着いた成体へ毎日同じように与え続けると、食べ過ぎや肥満につながる可能性があります。
また「コオロギを何匹」という数字だけで量を決めるのではなく、カエルの体格やコオロギのサイズ、体型を見ながら調整することも大切です。
この記事では、イエアメガエルの餌の頻度・量を中心に、ベビーはいつまで毎日なのか、コオロギは何匹与えるのか、人工餌・カルシウム・餌を食べない場合までまとめて解説します。
なお、このページではオタマジャクシからカエルへ変態したあとのイエアメガエルを中心に解説します。
イエアメガエルのオタマジャクシの餌については、以下の記事をご覧ください。

また、前足と後ろ足が生えそろっていても尾がまだ残っている上陸直後の個体は、一般的なベビーとは餌の与え方が少し異なります。

イエアメガエルの餌の頻度と量【まず結論】

イエアメガエルの餌の頻度は、成長段階によって変えていきます。
ベビー・幼体は高めの頻度で与え、成長が落ち着いてきたら徐々に間隔を空け、成体では週2~3回程度をひとつの出発点として体型に合わせて調整します。
| 成長段階 | 餌の頻度の目安 | 量の考え方 |
|---|---|---|
| ベビー・幼体 | 毎日を基本に個体に合わせて調整 | 小さな餌を少量ずつ |
| ヤング | 成長を見ながら1日おきなどへ調整 | 成長速度と体型を確認 |
| 成体 | 週2~3回程度から調整 | 肥満させない量にする |
ただし、これは「すべての個体に必ず当てはまる固定ルール」ではありません。
カエルの大きさ、成長速度、活動量、餌のサイズ、現在の体型を見ながら量と頻度を調整してください。
イエアメガエルのベビー・幼体の餌頻度

ペットショップでは、親指の第一関節くらいの小さなベビーサイズのイエアメガエルを見かけることがあります。
この時期は成長途中なので、成体より高い頻度で餌を与えます。
ベビーは成体より高い頻度で餌を与える
ベビー・幼体では、毎日の給餌をひとつの出発点として考えます。
ただし「毎日なら欲しがるだけ食べさせてもいい」という意味ではありません。
体格に合った小さな餌を選び、成長や体型を見ながら1回量を調整します。
ベビーはいつまで毎日餌を与える?
「何cmになったらベビー終了」と厳密に線引きできるわけではありません。
以前の記事では5cmや7cmといったサイズを基準にしていましたが、実際にはサイズだけでなく成長速度や体型も見て判断した方が分かりやすいです。
体格がしっかりして急速な成長が落ち着いてきたら、毎日から1日おきへ、さらに成長後は週2~3回程度へと徐々に間隔を空けていきます。
「○cmになった翌日から突然餌を減らす」のではなく、成長の様子を見ながら段階的に変えるのがポイントです。
ベビーには小さな餌を選ぶ
ベビーへ与える餌は、体格に合った小さなコオロギなどを選びます。
大きな餌をたくさん与えるのではなく、無理なく丸呑みできる大きさを選んでください。
成体のイエアメガエルは何日に1回餌を与える?

成長が落ち着いた成体では、ベビーと同じように毎日餌を与え続ける必要はありません。
成体は週2~3回程度から調整する
成体では、週2~3回程度をひとつの出発点として、体型や活動量に応じて調整すると分かりやすいでしょう。
「必ず2日に1回」「必ず3日に1回」と固定するより、その個体が太りすぎていないかを見ながら調整することが大切です。
成体に毎日餌を与え続けない
イエアメガエルは食欲旺盛で、餌を見せると積極的に飛びつく個体もいます。
しかし「欲しがる=今の体に必要」という意味ではありません。
成長期を過ぎたら、たくさん食べさせることよりも適正な体型を維持することを優先しましょう。
イエアメガエルにコオロギは何匹与える?

「コオロギは1回に何匹?」という疑問は多いですが、匹数だけでは適量を決められません。
コオロギの数はサイズによって変わる
小さなピンヘッドコオロギ3匹と、大きな成虫コオロギ3匹では、同じ3匹でも餌の量は大きく違います。
「何匹?」を考えるときは、必ず「何サイズのコオロギ?」までセットで考えましょう。
数匹を目安に体型を見ながら調整する
小さな幼体では小型のコオロギを数匹、成体では体格に合った大きさのコオロギを数匹というように、まず少量から調整します。
個体差や餌サイズがあるため、「イエアメガエルなら必ず1回○匹」という共通の正解はありません。
食べられる最大数を基準にしない
以前の記事では「まず10匹ほど与えて何匹食べるか確認する」という方法を紹介していました。
しかし、イエアメガエルは食欲旺盛なため、食べられる最大数をそのまま適量とすると与えすぎになる可能性があります。
「どこまで食べられるか」ではなく、「健康な体型を維持できる量か」で判断しましょう。
イエアメガエルに与える餌の大きさは?
餌の量を考える前に、餌のサイズがカエルに合っているか確認します。
無理なく丸呑みできる大きさにする
イエアメガエルは餌を細かくかみ砕いて食べるのではなく、基本的に丸呑みします。
カエルの口へ無理なく入る大きさを選び、大きすぎる餌は避けましょう。
迷ったら大きすぎる餌より小さめを選ぶ
幼体へ大きすぎる餌を無理に与える必要はありません。
餌サイズに迷う場合は、小さめの餌を選び、カエルの成長に合わせてサイズアップしていきます。
餌の頻度を減らすタイミングはいつ?
ベビーから成体へ成長するときに、ある日突然「今日から3日に1回」と切り替える必要はありません。
成長速度が落ち着いてきたら間隔を空ける
小さなベビーの時期は成長が速いですが、体が大きくなるにつれて成長速度は落ち着いてきます。
そのタイミングで、毎日から1日おき、さらに成体では週2~3回程度へと徐々に調整します。
体型が丸くなってきたら与えすぎも確認する
イエアメガエルはもともと丸みのある体型ですが、以前より明らかに太ってきた場合は、餌の頻度や量が多すぎないか確認します。
サイズだけでなく、成長速度と現在の体型を見て餌の頻度を決めることが重要です。
イエアメガエルの食べ過ぎ・肥満に注意

イエアメガエルは食欲が強く、餌やピンセットを見るとすぐに反応する個体もいます。
よく食べるからといって、たくさん与えるほど健康になるわけではありません。
欲しがるだけ与えない
餌を食べ終えたあとも反応するからといって、追加し続ける必要はありません。
成体へ幼体と同じ頻度で与え続けない
幼体のころ毎日与えていた習慣を、そのまま成体まで続けないようにします。
体重を記録すると変化に気づきやすい
見た目だけでは成長なのか肥満なのか判断しにくいことがあります。
定期的に同じ条件で体重を記録しておくと、急激な増減へ気づきやすくなります。
イエアメガエルには何を与える?
イエアメガエルは肉食性のカエルで、飼育下ではコオロギをはじめとした餌昆虫や、個体によっては人工餌なども利用できます。
主食候補はコオロギなどの餌昆虫
入手しやすいコオロギは代表的な餌です。
野外採集した昆虫は、農薬などの化学物質への曝露や寄生虫などのリスクを判断しにくいため、餌用として管理・販売されている昆虫を利用する方が管理しやすいでしょう。
ミルワームは主食だけに固定しない
ミルワームを食べる個体もいますが、「食べるからミルワームだけでよい」と考えず、食事全体のバランスを見ます。
イエアメガエルのベビーにミルワームを与える場合については、以下の記事でも詳しく解説しています。

人工餌も個体によって利用できる
イエアメガエルの中には、ピンセット給餌に慣れることで人工餌を食べる個体もいます。
ただし「5cmになれば必ず人工餌へ切り替えられる」というものではありません。
生きたコオロギをピンセットから安定して食べられるようになったら、人工餌へ挑戦する方法があります。
人工餌を口に入れても吐き出す個体であれば、無理に切り替える必要はありません。
生餌をピンセットから食べる → 必要に応じて冷凍餌へ慣らす → 人工餌へ挑戦する、というように段階的に進める方法もあります。
イエアメガエルを人工餌だけで飼育できるかについては、以下の記事で詳しく解説しています。

冷凍・乾燥餌を使う場合
冷凍コオロギや乾燥コオロギを食べる個体もいます。
ただし、動かない餌を置くだけでは餌として認識しない個体もいるため、その場合はピンセットで自然に動かして反応を見ます。
「冷凍・乾燥した餌だから必ず栄養不足になる」と一律には判断せず、商品そのものの栄養設計や食事全体のバランスで考えましょう。
ピンクマウスは常食させる必要はない
大きなイエアメガエルは、自然界で小型の脊椎動物を捕食することがあります。
そのためピンクマウスを食べる個体もいますが、飼育下で健康を維持するために日常的に与える必要はありません。
「食べられる=普段から与えるべき餌」ではありません。
イエアメガエルにピンクマウスを与える場合は、以下の記事もご覧ください。

人工餌の場合は何日に1回?
人工餌へ切り替えたあとも、餌の頻度は成長段階に合わせて考えます。
人工餌でも幼体と成体で頻度を変える
人工餌だから毎日与えてよいわけではありません。
ベビー・幼体では成長に合わせて高めの頻度、成体では体型を見ながら間隔を空けます。
製品ごとの給餌量も確認する
人工餌は製品によって粒の大きさや栄養密度が違います。
生きたコオロギの「○匹」を、そのまま人工餌の粒数へ置き換えないようにしましょう。
製品の給餌方法を確認し、個体の体型を見ながら量を調整します。
生餌にはカルシウムを付ける?栄養管理の基本

生きたコオロギを与えていれば、それだけで栄養バランスが自動的に完璧になるわけではありません。
餌昆虫そのものの栄養管理と、カルシウムなどの補助も重要です。
ガットローディングとは?
ガットローディングとは、カエルへ与える前に、餌昆虫へ栄養価の高い餌を食べさせておく方法です。
コオロギなどの餌昆虫自体を適切に管理することで、カエルへ与える餌としての栄養価を整えます。

カルシウムをダスティングする
餌昆虫へカルシウムやビタミン・ミネラルのパウダーをまぶしてから与える方法をダスティングといいます。
サプリメントの種類や使用頻度は、製品やUVBを含む飼育環境によっても変わるため、どの商品でも毎回同じ量を使うとは限りません。
使用する製品の説明を確認し、必要であれば両生類を診察できる獣医師へ相談してください。

食べ残したコオロギは放置しない

生きたコオロギをケージへ入れる場合は、食べ残しの管理も重要です。
食べ残した生餌は回収する
食べられなかったコオロギを長時間ケージ内へ放置すると、カエルが休んでいるときに接触したり、かじったりする可能性があります。
給餌後に残っている生餌は回収する習慣を付けましょう。
給餌皿やピンセットを活用する
ケージへ大量のコオロギを撒くより、餌入れを利用したり、ピンセットで1匹ずつ与えたりすると、食べた量を確認しやすくなります。
以前の記事ではコオロギの後ろ足を折る方法を紹介していましたが、基本的には給餌方法を工夫し、食べ残しを回収しやすくする方が分かりやすいでしょう。
イエアメガエルの餌は何時に与える?
イエアメガエルは夜間に活動するカエルです。
活動を始める夕方~夜が与えやすい
飼育下でも、照明が消える前後など、カエルが活動を始める夕方から夜に餌を与えると分かりやすいでしょう。
毎回まったく同じ時刻へ固定することより、実際にカエルが起きて活動しているかを見ることが大切です。
食べるなら何でも与えていいわけではない
イエアメガエルは動くものへ強い捕食反応を示します。
口に入りそうな昆虫や小動物へ飛びつくことがありますが、食いつくものすべてが日常の餌として適しているわけではありません。
はかせ食べるなら、どんなエサを与えてもいいというわけではないのじゃ。
実際に飲み込めるサイズか、安全に消化できるか、栄養バランスが適切かは別問題です。
また、サイズ差の大きいイエアメガエルを同じケージで飼育すると、大きい個体が小さい個体を捕食する可能性もあります。





結局、コオロギなどの一般的な餌昆虫や、個体に合ったカエル用人工フードを中心に考えるのが分かりやすいのじゃ。
イエアメガエルが餌を食べないのはなぜ?
普段は食欲旺盛なイエアメガエルが急に餌を食べなくなると心配になります。
しかし、餌を食べない原因はひとつではありません。
餌を認識していない
生きた昆虫には反応する一方で、人工餌や冷凍・乾燥餌など動かない餌を認識しにくい個体がいます。
動かない餌を与える場合は、ピンセットで自然に動かして反応を確認してみましょう。
餌が大きすぎる
餌が大きすぎる場合は、より小さなサイズへ変更します。
特にベビーでは、体格に合った小さな餌を選ぶことが重要です。
新しい餌に慣れていない
生餌を食べていた個体へ突然人工餌を与えても、すぐには食べないことがあります。
生餌をピンセットから食べることに慣らし、その後に別の餌へ移行するなど、段階的に進めるとよいでしょう。
温度や湿度など飼育環境に問題がある
温度や湿度などの飼育環境が適切でないと、活動量や食欲へ影響することがあります。
「冬だから食べなくても大丈夫」と単純に判断せず、まず現在の飼育環境が適切か確認してください。
ストレスや体調不良の可能性
導入直後の環境変化、騒音、同居個体との関係などで一時的に食欲が落ちることがあります。
一方で、寄生虫や消化器系の問題など体調不良が原因になっている可能性もあります。
拒食が続く場合は体重と全身状態を確認する
一度餌を食べなかっただけで、すぐに強制給餌をする必要はありません。
ただし、拒食が続くうえに体重減少、元気消失、排便異常、腹部の異常な膨らみ、皮膚異常などがある場合は注意が必要です。
食欲だけを見るのではなく、体重・便・活動量・体の見た目をまとめて確認しましょう。
イエアメガエルの餌に関するよくある質問


イエアメガエルの餌は何日に1回?
ベビー・幼体では毎日をひとつの目安にし、成長に合わせて徐々に間隔を空けます。
成体では週2~3回程度を出発点として、体型や活動量を見ながら調整します。
ベビーには毎日餌を与える?
成長中のベビーでは、毎日の給餌をひとつの目安にできます。
ただし、毎日「食べられるだけ」与えるという意味ではありません。
ベビーはいつまで?
厳密に「○cmまで」と決める必要はありません。
体格がしっかりし、急速な成長が落ち着いてきたら、徐々に給餌間隔を空けていきます。
コオロギは何匹与える?
コオロギのサイズやカエルの体格によって変わるため、固定の匹数では決められません。
「何匹?」だけでなく、「何サイズのコオロギ?」も一緒に考えてください。
成体に毎日餌を与えてもいい?
通常は成長中の幼体ほど高い頻度を必要としません。
成体へ毎日与え続けると過給餌になりやすいため、給餌間隔を空けて体型を観察します。
人工餌だけでも飼育できる?
人工餌を安定して食べる個体もいます。
ただし、人工餌という名称だけで栄養設計を判断せず、使用する製品の給餌方法や栄養表示を確認しましょう。
餌を食べない日は無理に食べさせる?
一度食べなかっただけで直ちに無理に食べさせる必要はありません。
餌サイズ、餌の種類、温度・湿度、活動状態を確認します。
冷凍コオロギでも大丈夫?
食べる個体であれば利用できます。
動かない餌へ反応しない場合は、ピンセットで動かして与えるなど工夫してみましょう。
イエアメガエルの餌の頻度・量【まとめ】


イエアメガエルの餌は、年齢や大きさに関係なく毎日同じ量を与え続けるものではありません。
- ベビー・幼体は毎日をひとつの目安にする
- 成長が落ち着いたら徐々に給餌間隔を空ける
- 成体では週2~3回程度から体型に合わせて調整する
- コオロギの量は匹数だけでなくサイズも見る
- 欲しがるだけ与え続けない
- 生餌はガットローディングやカルシウムなどの栄養管理も考える
- 食べ残したコオロギは放置しない
- 拒食が続く場合は環境・体重・便・体調も確認する
特に重要なのは、「どれだけ食べるか」ではなく「健康な体型を維持できる量か」で餌の頻度と量を考えることです。
ベビーには成長に必要な餌をしっかり与え、成長が落ち着いたら徐々に頻度を減らしながら、長く健康に育てていきましょう。







