イエアメガエルの鳴き声|メスも鳴く?鳴く理由とオス・メスの見分け方を解説
「カエルが鳴くのはオスだけ」――そんなイメージを持っている人は多いかもしれません。
ところが、実際にイエアメガエルを飼っていると、
「メスのはずなのに鳴いた気がする」
「キュッという声が聞こえたけど、もしかしてオス?」
「そもそもイエアメガエルはどんなときに鳴くの?」
と疑問に感じることがあります。
結論からいうと、繁殖のために大きな鳴き声を出すのは基本的にオスです。
ただし、メスであっても驚いたときや刺激を受けたときなどに、短い声を出すことがあります。
そのため、「声を出した=必ずオス」とは言い切れません。
この記事では、イエアメガエルのメスは鳴くのかという疑問を中心に、鳴き声の特徴、鳴く理由、鳴きやすい時間帯、オス・メスの見分け方まで詳しく解説します。
また、夜中の鳴き声で困っている方は、イエアメガエルがうるさい!鳴き声の防音対策についてまとめた記事も参考にしてください。
イエアメガエルのメスも鳴く?鳴き声と性別の違い

まず気になるのが、「イエアメガエルのメスも鳴くの?」という点ではないでしょうか。
基本的には、繁殖行動として大きな鳴き声を出すのはオスです。
一方で、メスであってもまったく声を出さないわけではありません。
基本的に大きな声で鳴くのはオス
イエアメガエルに限らず、多くのカエルではオスが繁殖のために鳴きます。
オスが鳴く大きな理由のひとつが、メスに自分の存在を知らせることです。
成熟したオスは、のどの部分をふくらませながら「グゥ、グゥ」と低く響くような声を出すことがあります。
特に夜間は周囲が静かになるため、想像していた以上に鳴き声が大きく感じられることもあります。
また、鳴いている瞬間にのどの部分が大きくふくらんでいる場合は、オスである可能性が非常に高いと考えられます。
メスも「キュッ」「ギュッ」と声を出すことがある
「メスは絶対に鳴かない」と思われがちですが、メスでも声を出すことがあります。
たとえば、
- 急に触られた
- 驚いた
- 強い刺激を受けた
- 嫌がっている
といった場面です。
このときに「キュッ」「ギュッ」といった短い声が聞こえることがあります。
ただし、これはオスが繁殖目的で繰り返し鳴く行動とは少し性質が異なります。
一瞬だけ短い声を出した程度であれば、「鳴いたからオス」とすぐに判断する必要はありません。
イエアメガエルの鳴き声はどんな声?

実際にイエアメガエルを飼ったことがない人にとっては、「どんな鳴き声なの?」という点も気になるところです。
イエアメガエルの声は、一般的な「ケロケロ」というカエルの鳴き声を想像していると、少し違って聞こえるかもしれません。
オスの鳴き声の特徴
オスの鳴き声は、「グゥ、グゥ」「ゲッ、ゲッ」といった低く響く音に聞こえることがあります。
ただし、鳴き声の聞こえ方には個人差があります。
飼育者によっては犬が鳴いているように感じたり、別の動物の声のように聞こえたりすることもあります。
鳴き方や声の大きさには個体差もあるため、「この音なら必ずイエアメガエル」という決まった聞こえ方があるわけではありません。
重要なのは、ある程度大きな声を何度も繰り返し、鳴くときにのどがふくらんでいるかどうかです。
メスが出す短い声との違い
メスが驚いたときなどに出す声は、オスの鳴き声とは異なり、短く一瞬で終わることが多いです。
たとえば「キュッ」と一度だけ聞こえた程度であれば、驚いたときの反応である可能性があります。
一方、
「夜になると何度も鳴く」
「数秒おきに繰り返し声を出している」
「鳴くたびにのどが大きくふくらんでいる」
という場合は、オスの可能性を考えた方がよいでしょう。
イエアメガエルはなぜ鳴く?鳴く理由

イエアメガエルが鳴く理由はひとつではありません。
代表的なのが繁殖のための鳴き声ですが、状況によって鳴く意味が異なることがあります。
メスへの求愛のために鳴く
イエアメガエルのオスが鳴く代表的な理由が、繁殖のためです。
オスは鳴き声を出すことで周囲のメスに自分の存在を知らせます。
人間からすると「夜中に突然鳴き始めた」と感じることがありますが、カエルにとっては自然な繁殖行動のひとつです。
そのため、成熟したオスを飼育している場合、元気に過ごしていても夜になると突然鳴き始めることがあります。
縄張りや他の個体に反応して鳴くこともある
イエアメガエルが声を出す理由は、メスへの求愛だけとは限りません。
周囲にほかの個体がいる場合や、別のカエルの鳴き声に反応した場合などに声を出すこともあります。
複数飼育をしていると、1匹が鳴き始めたことをきっかけに、別の個体も反応することがあります。
そのため、「繁殖させる予定がないのに鳴いているからおかしい」というわけではありません。
驚きや刺激で短い声を出すこともある
触った瞬間などに「キュッ」と短く声を出した場合は、繁殖目的の鳴き声ではなく、刺激に対する反応である可能性があります。
特に、普段ほとんど鳴かない個体が手に取った瞬間だけ声を出したのであれば、オスの求愛行動とは分けて考えた方がよいでしょう。
無理に触ったり、鳴かせるために刺激したりする必要はありません。
イエアメガエルはいつ鳴く?時期と時間帯

「今まで静かだったのに急に鳴くようになった」というケースもあります。
イエアメガエルは一日中ずっと鳴いているわけではなく、鳴きやすいタイミングがあります。
夜から深夜に鳴きやすい
イエアメガエルは夜に活動が活発になりやすいカエルです。
そのため、飼育下でも夜から深夜にかけて鳴き声が聞こえることがあります。
昼間は静かだったのに、部屋の電気を消してしばらくすると突然鳴き始めることも珍しくありません。
特に寝室の近くにケージを置いている場合は、夜間の静かな室内で鳴き声が目立つことがあります。
繁殖行動が活発になると鳴きやすくなる
成熟したオスは、繁殖に関連した条件が整うと鳴くことがあります。
ただし、飼育下では温度や湿度、周囲の音、ほかの個体の存在などさまざまな要因が影響するため、「必ずこの時期だけ鳴く」と決めつけることはできません。
急に鳴くようになったからといって、必ずしも異常があるわけではありません。
イエアメガエルのオス・メスの見分け方
「うちのイエアメガエルが鳴いたけど、結局オスなの?メスなの?」
そんなときは、鳴き声だけではなく体の特徴も一緒に確認してみましょう。
オス・メスを見分ける代表的なポイントは、鳴き袋、婚姻瘤、体格などです。
鳴き袋で見分ける

性別を見分けるときに注目したいのが、のどの部分です。
成熟したオスでは鳴き声を響かせるための鳴き袋が発達しており、鳴くときに風船のようにふくらみます。
実際に何度も大きな声を出し、そのたびにのどがふくらんでいる様子を確認できれば、オスである可能性はかなり高いです。
また、成熟したオスではのど周辺の色や質感がメスと異なって見える場合もあります。
ただし、個体差があるため、のどの見た目だけで断定するより、ほかの特徴と合わせて判断するのがおすすめです。
婚姻瘤で見分ける
オスでは、前足の親指付近に婚姻瘤(こんいんりゅう)と呼ばれる部分が確認できることがあります。
婚姻瘤は、繁殖時にメスを抱える際に役立つ部分です。
時期や個体によって目立ち方は異なりますが、前足の親指付近に黒っぽくザラついた部分が見られる場合は、オスを判断する材料のひとつになります。
参考ツイート
婚姻瘤(抱きだこ) pic.twitter.com/7EfUZjQy8g
— カメムシ (@apesh0102) February 10, 2019
体の大きさで見分ける
一般的に、成長したイエアメガエルではメスの方がオスより大きくなる傾向があります。
メスは体つきがふっくらして見えることもあり、オスと並べると一回り大きく感じる場合があります。
ただし、体の大きさには個体差があります。
成長具合や飼育状態によっても見た目は変わるため、「大きいからメス」「小さいからオス」と体格だけで断定するのはおすすめできません。
幼体や若い個体はオスメスの判別が難しい
性別判定で特に難しいのが、まだ成長途中のイエアメガエルです。
若い個体では鳴き袋や婚姻瘤など、オス特有の特徴がまだはっきりしていない場合があります。
そのため、購入した時点で「たぶんメス」と思っていた個体が、成長後に鳴き始めてオスだと分かることもあります。
幼体のうちは無理に性別を断定せず、成長しながら特徴が現れるのを待つのもひとつの方法です。
鳴き声だけでオスメスを断定しない
鳴き声は性別を判断する有力なヒントですが、それだけで100%判断できるとは限りません。
オスでも頻繁に鳴かない個体がいますし、メスでも驚いたときなどに短い声を出すことがあります。
性別を判断するときは、
「繰り返し鳴くか」
「鳴いているときにのどがふくらむか」
「婚姻瘤があるか」
「体格はどうか」
といった複数の特徴を確認しましょう。
「メスのはずなのに鳴いている」と感じたときの確認ポイント

「この子はメスだと思っていたのに、鳴いている気がする……」
そんなときはいくつか確認しておきたいポイントがあります。
実は別の個体が鳴いている
複数のイエアメガエルを同じケージで飼育している場合、鳴き声の主を勘違いすることがあります。
カエルの声は意外と響くため、見ている個体とは別の場所にいるオスが鳴いていることもあります。
「この子が鳴いた」と思っても、実際には隣の個体だったということも考えられます。
鳴き声が聞こえたら、声だけで判断せず、どの個体ののどがふくらんでいるかを静かに観察してみましょう。
メスだと思っていた個体が実はオスだった
よくあるのが、「購入したときからメスだと思っていたけれど、成長したらオスだった」というケースです。
特に若いイエアメガエルでは、性別を見分ける特徴が十分に現れていない場合があります。
成長後に繰り返し大きな声で鳴き始めたのであれば、一度オスの可能性を考えてみましょう。
鳴き袋や婚姻瘤なども合わせて確認すると判断しやすくなります。
驚いたときの声を鳴き声と勘違いしている
メスが「キュッ」と短く声を出した場合、それをオスの鳴き声と勘違いしている可能性もあります。
触った直後や移動させたときなど、何らかの刺激を受けたタイミングだけ声を出すのであれば、驚きによる反応かもしれません。
普段から夜になると何度も繰り返し鳴くのか、それとも刺激を受けたときだけなのかを確認してみましょう。
環境音を鳴き声と勘違いしている
夜中の静かな部屋では、普段は気にならない小さな音が目立つことがあります。
フィルターやエアコン、加湿器、家電製品などの音が、カエルの鳴き声のように聞こえる場合もあります。
「鳴いた」と思ったときにカエルを観察してものどが動いていないのであれば、周囲の音も確認してみるとよいでしょう。
イエアメガエルの鳴き声はうるさい?

イエアメガエルのオスは、夜間に想像以上に大きな声で鳴くことがあります。
特に静かな部屋では音が響きやすいため、寝室の近くにケージを置いていると気になる人もいるでしょう。
また、鳴き声の感じ方は、
- 個体の鳴き声の大きさ
- 鳴く頻度
- 飼育している頭数
- ケージを置いている場所
- 壁の厚さ
- 集合住宅か戸建てか
などによって変わります。
そのため、「絶対にうるさくない」「必ず近所迷惑になる」と一概に判断することはできません。
鳴き声が気になる場合は、ケージを寝室から離したり、壁際から少し離して設置したりするなど、まずは飼育場所を見直してみましょう。
より詳しい防音方法については、イエアメガエルがうるさい!鳴き声の防音対策で解説しています。
まとめ
イエアメガエルは、基本的に繁殖目的で大きな声を出すのはオスです。
一方で、メスでも驚いたときや刺激を受けたときなどに「キュッ」「ギュッ」と短い声を出すことがあります。
そのため、声を出したという理由だけで、すぐにオスだと断定する必要はありません。
オス・メスを見分けたい場合は、鳴き声だけではなく、鳴いているときの鳴き袋、前足の婚姻瘤、体の大きさなどを総合的に確認することが大切です。
特に成長途中の若いイエアメガエルは性別判定が難しく、「メスだと思っていた個体が成長後に鳴き始め、実はオスだった」と分かることもあります。
もし「メスのはずなのに鳴いている」と感じたら、まずは鳴いている瞬間を観察してみましょう。
繰り返し大きな声を出しながらのどをふくらませているのであれば、オスである可能性が高くなります。
一方、一瞬だけ「キュッ」と声を出した程度であれば、メスの反応音である可能性もあります。
鳴き声だけで判断せず、行動や体の特徴を一緒に観察することが、イエアメガエルの性別を見極めるポイントです。