アマガエルのフンは、飼育をするうえで非常に大切な観察ポイントのひとつです。
特に体調の変化が表に出にくい両生類においては、フンの状態を通して健康かどうかを判断することができるため、毎日の確認がとても重要になります。
フンの色や形、量やにおいといった特徴を知っておけば、飼育環境やエサが適切かどうか、また病気の兆候がないかなどもある程度把握することができます。
この記事では、アマガエルの通常のフンの色や大きさ、出る頻度や時間帯などの基本情報をはじめとして、下痢や便秘といった排泄に関するトラブル、さらには尿の有無についても触れていきます。
また、成長の各段階でどのようにフンの性質が変わっていくか、そして日々のフンの観察を通じてどのように健康状態をチェックできるかまで、詳しく丁寧に解説していきます。
これからアマガエルを飼おうと考えている方や、すでに飼育していてフンのことで疑問や不安がある方の参考になれば幸いです。
アマガエルのフンの特徴とは?
通常の色・大きさ・頻度・時間帯
アマガエルのフンは、黒からこげ茶色で、表面に少しつやがあるのが一般的です。
これは、食べた昆虫の殻などが消化されて混ざっているためです。
恰好いい柄のアマガエルが玄関に。フンもぷりっとしてある😅 pic.twitter.com/OX5S9JbrKW
— カエル工房 (@kaheru_koubou) October 11, 2020
大きさは、成体であれば長さ1〜2センチ、直径3〜5ミリほどになり、体の割にかなり大きなフンをするため、初めて見る人は驚くかもしれません。
排便の頻度は1日から3日に1回程度で、夜行性のアマガエルは夜から早朝にかけて排泄することが多く、朝にフンが見つかるケースがよくあります。
下痢・便秘について
フンが水っぽく形が崩れている場合は、下痢の可能性があります。
これは消化不良や寄生虫、または低温や高湿度など環境ストレスが原因であることもあります。
何日も続くようであれば、フンを採取して専門の獣医に相談することが望ましいです。
一方で、数日から1週間以上フンが出ず、食欲が低下しているような場合は便秘が疑われます。
これは脱水や温度の低さ、運動不足、床材などの誤食が原因となることがあります。
そういった場合には、ぬるめのお湯(25℃程度)に浅くつけて様子を見ることで、排便が促されることがあります。
尿(おしっこ)もするの?
アマガエルも尿をします。
尿はほとんどが水のように透明で無色の液体であり、フンと同時に排出されることが多いです。
フンのそばに小さな水たまりのようなものがあれば、それが尿の可能性があります。
両生類の尿は、哺乳類と異なり尿酸ではなくアンモニア系の尿であることが多いため、においが強い場合もあります。
おたまじゃくし・幼体・成体・シニア期での変化
おたまじゃくし期
おたまじゃくしの段階では、水中で糸のような細いフンや、粉状の排泄物を出します。
主に藻や微生物を食べているため、目立たないことも多いです。
幼体
変態して幼体になると、動物性たんぱく質である昆虫を食べ始めるため、フンが固形になり始めます。
ただし、まだ体が小さいため、フンも細くて小さめです。
成体
成体になると最も活発に食べ、排便の量も増えて安定します。フンの状態から健康チェックがしやすくなるのもこの時期です。
シニア期
そして高齢になると食欲が落ち、排便の頻度や量も少なくなる傾向があります。
フンが細くなったり、間隔が空いたりするため、代謝の低下に合わせた管理が必要です。
飼育下でのフンの観察による健康チェック
アマガエルのフンの観察は、健康状態の把握に非常に役立ちます。
黒くてつやのあるフンは、消化が順調に行われている証拠です。
また、形がしっかりしていて崩れていない場合も腸が正常に働いていると考えられます。
悪臭が少ないフンは腸内環境が安定しているサインであり、白っぽい部分が混ざっている場合は、尿酸が一緒に排出されたものと判断できます。
フンの回数や量が一定していれば、代謝や食欲が安定していることを示しています。
このように、日々フンの状態を観察していくことで、アマガエルの健康状態や体調の変化にいち早く気づくことができます。
異常があった場合は早めに対処することで、長く元気に飼育することができるでしょう。
まとめ
アマガエルのフンは、見た目以上に多くの情報を私たちに伝えてくれます。
毎日の排泄の様子を観察することで、体調の変化や飼育環境の問題点にいち早く気づくことができるのです。
正常なフンを見極める目を養うことは、アマガエルとの信頼関係を築くうえでも非常に大切なことです。
小さな変化も見逃さず、日々の健康管理に役立てましょう。
愛情をもって観察し、快適な環境を整えてあげることで、アマガエルはより長く健やかに私たちのそばで暮らしてくれることでしょう。