アマガエルを飼育するうえで、「どれくらいの頻度と量で餌を与えればいいの?」「どんなエサを与えれば良いの?」といった疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。
アマガエルは食欲にムラがあるうえ、与えすぎも与えなさすぎも健康に影響を及ぼします。
この記事では、アマガエルの餌の頻度や回数の目安に加えて、飼育下でよく使われる生餌の種類や与え方のコツも詳しく解説します。
初めての方でも無理なく実践できる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
アマガエルの飼育方法に関する基本情報や生態・特性は以下のページにまとめています。

餌はどう確保する?|野外にこだわらず“生活圏の小虫”で考える

アマガエルの餌というと、「野外で虫を採らなければならない」「ペットショップで生餌を買うしかない」と極端に考えがちですが、実際の飼育ではそこまで構えなくても問題ありません。
ペットショップで購入したカエルの個体ならいざしらず、アマガエルの場合はほとんどが野生個体採取だと思います。
そのため、元々野生の餌を今まで食べてきたわけですから多少の免疫はあるはずです。
その前提で考えると、必ずしもペットショップで餌を購入する必要はなく、蚊・コバエ・小さなクモなど、日常生活の中で自然に目にする程度の小虫をうまく活用するという考え方も十分に成り立ちます。
家の中やベランダ、玄関まわりで1日に1匹見かける程度の虫を与れる環境であれば、頻度と量を間違えなければ大きな問題になることは多くありません。
🐸 アマガエルの餌の頻度と量の目安

虫の「匹数」よりサイズが大事|目安の換算ルール
アマガエルの給餌で迷いやすいのが、「何匹与えればいいの?」という点です。
ただ、実際は“匹数”だけで決めると失敗しやすく、虫のサイズで考えた方が安定します。
たとえば同じ「1匹」でも、オンブバッタとピンヘッドコオロギでは量がまったく違います。
そこで初心者向けには、まずこう覚えると分かりやすいです。
アマガエルの餌の量は、基本的に「大きめを少数」か「小さめを複数」で調整します。
イメージとしては、大きめの虫1〜2匹=小さめの虫3〜5匹くらいが一つの目安になります。
この“換算”ができるようになると、「今日は小さい虫しかない」「手持ちが赤虫しかない」などの場面でも調整しやすくなります。
「痩せ気味・普通・太り気味」で頻度も量も変える
アマガエルは個体差が大きいので、同じ成体でも、痩せている個体と太りやすい個体では、適量が変わります。
見分け方としては難しく考えず、「お腹の張り」と「体の厚み」をざっくり見るだけで十分です。
痩せ気味なら、頻度を少し増やすよりも、まずは1回あたりの量を少し増やす方が失敗が少ないです。
逆に太り気味なら、量を減らすよりも、“給餌間隔を1日伸ばす”方が調整しやすいです。
食べるだけ食べる個体はいる|「満腹で止まる」とは限らない
アマガエルは、個体によっては目の前に動くものがある限り食べ続けることがあります。
つまり「満腹なら止まる」とは限りません。
だからこそ、餌を与える側が「ここまで」と決めて止める必要があります。
特に幼体や痩せ個体を助けたいときほど、嬉しくなって与えすぎやすいので注意が必要です。
虫以外の餌
ちなみにアマガエルに虫以外の餌を与えてはいけないのか?と疑問に思う方もいるかも知れませんが、虫以外ならカエル用フードくらいしか、有効な選択肢はありません。
詳しくは以下の記事で解説しているのでご確認ください。

家にあるもので与えられるのは?
また長期的な継続する餌ではなく、緊急時の対応的な用途としてアマガエルの餌を家にあるもので与える考え方を以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてください。

🐛 アマガエルの餌のおすすめの種類
アマガエルは肉食性で、動く小さな虫を好んで食べます。
野生では小さなハエやクモ、アリなどを自力で捕まえて食べていますが、飼育下では安全で栄養バランスの取れた餌を人が用意してあげる必要があります。
ここでは、飼育下でよく使われる代表的な生き餌と、それぞれの与え方・注意点について詳しく紹介します。
コオロギ(飼育下での定番餌)

コオロギはアマガエルの飼育において、最も一般的で信頼できる主食のひとつです。
ペットショップでも常時入手しやすく、サイズもピンヘッド(生まれたて)から成虫まで揃っているため、成長段階に合わせて選べるのが利点です。
特におすすめなのはフタホシコオロギやヨーロッパイエコオロギで、どちらも活発に動くためアマガエルの狩猟本能を刺激し、食いつきも抜群です。
与え方のポイント
- ピンセットでつまんでカエルの前で動かすと反応しやすい
- ケージに放してもOKだが、食べ残しが出た場合は回収を忘れずに
- カエルの口より少し小さめのサイズを選ぶと安全(特に幼体)
注意点
与える前に1日ほど市販の餌や野菜を与えておく(=ガットローディング)と、コオロギ自体の栄養価が高まり、アマガエルにも良い効果があります。
反対に、空腹で弱ったコオロギを与えると栄養も少なく、カエルの健康維持に支障をきたす可能性があります。
ミミズ(栄養価が高いが注意が必要)
ミミズは高タンパクで栄養価が高く、アマガエルにとっても魅力的な餌のひとつです。
特に体が大きくなってきた個体には、補助的に与えると効果的です。
ミミズのにおいや動きはカエルの食欲を刺激し、食いつきも悪くありません。
与え方のポイント
- 必ず泥や土をよく洗い流してから与える
- カエルの体格に合ったサイズのものを選び、必要に応じてカットする
- ピンセットで少し動かしながら見せると反応しやすい
注意点
野外で採取したミミズには寄生虫や農薬のリスクがあるため、与える際には採取場所に注意が必要です。
また、大型のミミズは噛みついた際に暴れることがあり、カエルが驚いて吐き出すこともあります。慣れていないうちは少量から様子を見ると良いでしょう。
クモ(野外採取できるが慎重に扱う餌)
クモもアマガエルがよく反応する餌のひとつで、特に素早く動くタイプはハンター本能をくすぐります。
ただし、市販されていることはほとんどなく、主に野外での採取が前提となります。
与え方のポイント
- 小型でおとなしい種類を選ぶ(アシダカグモなど大型はNG)
- カエルのサイズに対して大きすぎるクモは避ける
- 手でつかまず、ピンセットや容器で移すと安全
注意点
クモのなかには毒を持つ種類もいるため、むやみに与えるのは危険です。
また、野外採取したクモには農薬や寄生虫のリスクがあるため、採取場所の安全性をよく確認することが重要です。都市部や畑付近での採取は避け、自然に近い場所を選びましょう。
クモはあくまで「補助的な餌」として考え、常用せず慎重に扱うのがおすすめです。
赤虫(冷凍で手軽だが主食には向かない)
赤虫(アカムシ)はユスリカの幼虫で、冷凍状態で市販されていることが多く、保存しやすくて便利な餌です。
ピンセットでつまみやすく、動かすとアマガエルも反応しやすいため、初めて生き餌を扱う飼育者にも人気があります。
与え方のポイント
- 冷凍赤虫を少量ずつ解凍して与える(自然解凍またはぬるま湯)
- 水を含んでベチャっとするため、床材が汚れないような環境で与えるのがベター
- 動きはないため、ピンセットで口元まで運ぶと食べやすい
注意点
赤虫はカエルにとって消化しやすい餌ですが、栄養が偏っているため主食には適しません。
ビタミンやカルシウムが不足しやすく、長期的にこれだけで育てると栄養失調になるおそれがあります。
また、赤虫は傷みやすいため、解凍後はすぐに使い切り、残った分は再冷凍せずに廃棄しましょう。
アリ(小型のカエルが好むがリスクも)
🐸アリさん危機一髪!!🐜💨
— るる🐿🦋🌎🇯🇵 (@lairaruru) July 11, 2021
カエルさん残念っ😱💨#アリ#アマガエル#るるジオ pic.twitter.com/wV8eZYVWBY
アリは野外で簡単に採取できるため、一見便利な餌に思えます。
実際、アマガエルの幼体など、小型のカエルがよく食べることもあります。
ただし、アリは種類によって毒や攻撃性があるため、取り扱いには注意が必要です。
与え方のポイント
- 大きさはカエルの口に入るサイズのものに限定する
- 噛む力の弱い種類を選び、1匹ずつ与えるようにする
- 飼育容器に放つとカエルが攻撃されることもあるため、観察しながら対応する
注意点
アリの中には強酸性の毒液(ギ酸)を分泌する種類があり、これがアマガエルの皮膚に悪影響を与える可能性があります。
また、集団で攻撃してくることもあるため、与えたまま放置するのは危険です。
与える際は、比較的おとなしい性質の種類を選び、あくまで補助的な餌として少量だけ使うのが無難です。
アブラムシ(幼体に適した超小型の餌)
アマガエルがアブラムシ食べる瞬間可愛いから見てほしい。 pic.twitter.com/LIo4gNrs9h
— にま (@nmB4RSK) November 5, 2017
アブラムシはとても小さく、アマガエルの幼体やオタマジャクシ上がりの個体にとっては、非常に食べやすいサイズです。
庭の植物や野草に自然発生していることも多く、採取が簡単なのも魅力です。
与え方のポイント
- 葉ごと切り取ってカエルのケージに入れると自然に捕食しやすい
- 大きなカエルは反応しにくいため、主に上陸直後の小型個体に向いている
- アブラムシの動きは遅いため、観察しながら与えると安心
注意点
野草や園芸植物に付いているアブラムシは、農薬が残っている可能性があります。
また、アブラムシ自体の栄養価は高くないため、長期にわたっての主食には不向きです。
ナメクジ(与えるには熟練が必要)
ナメクジは柔らかくて栄養もあるため、アマガエルが食べることはあります。
ただし、食いつきには個体差があり、見た目や粘液に反応して嫌がるカエルも多いです。
与え方のポイント
- 小さなナメクジを選び、泥などをよく洗い落としてから与える
- ピンセットで粘液が出ないようにそっと扱う
- カエルが食いつかない場合は、無理に与えず別の餌に切り替える
注意点
ナメクジは寄生虫(広東住血線虫など)を持っている可能性があるため、与える場合は自己責任で、自然採取した個体は避ける方が無難です。
衛生面から見ても、常用餌にはおすすめしません。
蛾(夜間に採れるが種類に注意)
蛾は夜行性で、アマガエルが活動的になる時間帯に動いているため、捕まえやすく食いつきも良好です。
特に飛び回る蛾はカエルの捕食本能を強く刺激し、よく追いかけて食べます。
与え方のポイント
- 蛍光灯や外灯に集まる小型の蛾を捕まえて与える
- ピンセットで持って見せると、より反応しやすい
- 羽が多い種類は、必要に応じて羽を取って与えると誤飲のリスクが下がる
注意点
一部の蛾は毒鱗粉を持っている種類(特に毒蛾類)があり、カエルに害を与える可能性もあります。
また、農薬にさらされていることもあるため、採取場所や種類の見極めが必要です。
ダンゴムシ(小型個体におすすめの餌だが注意点あり)
アマガエルの中には、ダンゴムシをよく食べる個体もいます。
特に小型で動きが鈍いダンゴムシは、幼体〜亜成体のカエルにとって扱いやすい生き餌のひとつです。
野外で簡単に採取できるため、手軽に用意できるのも魅力です。
ただし、硬い外殻を持つため、消化しづらい場合もあり、与えすぎは禁物です。
また、野外採取した個体は農薬などの影響を受けている可能性もあるため、清潔な環境で採取する必要があります。
詳しい与え方や注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

アマガエルの餌の形態について
アマガエルはコオロギを代表とする昆虫が主となります。
しかしコオロギ1つをとっても様々な形態が存在し、どの形態の餌を与えるかによってメリットデメリットがあります。
野生の昆虫
カエルの最もポピュラーなエサとなるコオロギであれば、野生昆虫を捕まえることもさほど難しくないかもしれません。
もちろんお住いの地域によりますが、山や森などの自然環境が身近な方にとっては野生の昆虫の採取も比較的難易度が低いでしょう。
ただしカエルに与える餌のサイズとしてはどうでしょうか。
アマガエルの口の中に入らなければ餌として与えられませんが、都合よく餌としてベストサイズのコオロギをいつも捕まえられるとは限りません。
また病原菌・寄生虫の保持や農薬・除草剤の影響を受けているリスクもあるため、野生の昆虫はアマガエルの餌としてベストの選択肢ではありません。
購入した生餌
コオロギ・デュピア・ミルワーム等はペットのエサとして生餌を購入することも容易です。
ペットショップや通販サイトで簡単に購入できますし、アマガエルのサイズに合わせて生餌のサイズを選べるのが良いですね。
信頼のおける販売店であれば、寄生虫・農薬の不安もありません。
問題点としては比較的コストがかかるという点と、保存が難しい点でしょうか。
安全性と栄養価の点からすればベストな選択肢となります。
冷凍・乾燥昆虫
冷凍コオロギや乾燥コオロギ等コオロギやデュピア・ミルワームに等は、「冷凍」と「乾燥」のエサの選択肢があります。
冷凍コオロギ等冷凍の昆虫を与える際は、解凍してから与えます。
乾燥コオロギなど乾燥の昆虫を与える際は、水でふやかしても良いですが、ふやかさずそのまま与えることもできます。
冷凍や乾燥のエサは、生餌と比較すると保存が容易である一方、栄養価は生餌に劣ります。
栄養価の高さとしては以下の順番になります。
生餌 > 冷凍 > 乾燥
保存については乾燥昆虫は常温保存ですが、冷凍昆虫は当然冷凍保存となります。
冷凍庫保存ですので、同居の家族に嫌がられる可能性が最難関のデメリットかも知れませんね^^;
その場合は、昆虫保尊専用の冷凍庫を別途購入するなどしてください。
生餌を自家繁殖
上級者になれば生餌を自家繁殖するという選択肢があります。
野生の生餌のデメリットとして寄生虫や農薬を挙げましたが自家繁殖の場合はそのデメリットが軽減できます。
また、繁殖している昆虫が豊富であればその中から餌としてベストのサイズの昆虫を選ぶことができます。
アマガエル飼育の初心者にはハードルが高いかも知れませんが、目指すべき餌の確保手段ですね。
アマガエルのエサの入手経路はどこがベスト?
アマガエルのエサの入手経路は、以下の通り。
- 野生
- ペットショップやホームセンター
- 通販
この中で野生のエサについては前述のとおり、寄生虫や農薬のリスクがあるためおススメしません。
一方ペットショップやホームセンターと通販では、どの選択肢が最も良いのでしょうか。
お手軽なのは通販なのですが、商品が届いた際に既にエサが死んでいるリスクが高いのが通販です。
実物を見ることができるという点からもペットショップやホームセンターに足を運んだ方が無難でしょう。
飼育下では餓死のリスクよりも過食によるリスクが高い
飼育下のカエルは餓死するリスクよりも過食による病死のリスクの方が圧倒的に高いと言われています。
アマガエルのような小型のカエルは通常、数日から長ければ数週間食事がなくても生存することができます。
ただし、これは健康状態や体温、活動レベル、そして飼育環境の条件に大きく依存します。
また、カエルには人間のような明確な満腹中枢は存在しないと考えられています。
カエルは基本的に視覚や動きを感知することで餌を捕食する習性があり、動くものに反応して捕食を試みるため、餌が目の前に続けて提供されると過剰に摂取してしまうことがあります。
はかせお腹いっぱいだからもう食べないという選択をできないのがカエルじゃ。
飼育下で餓死するリスクは少ないので、餌の与え過ぎにはくれぐれも注意!
このため、飼育下でのカエルの餌やりでは、適量を守り、過食を避ける管理が非常に重要です。
飼い主が餌の量と頻度を適切にコントロールすることが求められます。
り、安全な場所からの採取を心がけることが大切です。
アマガエルの餌の与え方【まとめ】
アマガエルの餌の与え方については、選び方や与え方が非常に重要です。
餌を選ぶ際には新鮮で栄養価の高いものを選び、与えるタイミングや量にも気を付けることが大切です。
アマガエルが好む餌にはコオロギ、ミミズ、赤虫などがあり、これらをバランス良く与えることで健康を保つことができます。
アマガエルの成長を促進するために、これらのポイントをしっかりと押さえて、愛情を持って餌を与えましょう。
健康で元気なアマガエルに育てるために、餌の選び方や与え方を見直すことが大切です。
特に、アマガエルは環境の変化に敏感な生き物ですので、ストレスを与えないように餌や与え方に気を配りましょう。
また、アマガエルが好む餌を観察し、食いつきが良いものを見極めることも重要です。
これによって、アマガエルがストレスなく、満足して食事を楽しむことができるようになります。
さらに、適切な餌の与え方を実践することで、アマガエルの成長や健康を促進できるだけでなく、飼い主との信頼関係も深まります。
アマガエルが元気で幸せに過ごせるよう、愛情を持って接することが大切です。
アマガエルの飼育全般に関する記事もぜひチェックしてみてくださいね!









