アマガエルって見た目、可愛いですよね。
トノサマガエルやウシガエルはキモイから生理的に受け付けないけどアマガエルはアリ!って思っている方も多いんではないでしょうか。
さて、小学生位の息子さんが外で遊んで帰ってきたら「アマガエル捕まえてきた」なんて経験のあるお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。
むしろ、今まさにその状態ですって?
しかし、初めてのアマガエル飼育であれば、
「アマガエル飼育を始めたいけれど、どんな飼育ケースに入れたらばいいの?」
「餌を与える頻度やタイミングがわからなくて不安…」
「せっかく飼うなら正しい知識を得て健康に長生きさせてやりたい」
とお悩みの方も多いでしょう。
筆者も子供の頃(昭和後期)、アマガエルに限らずいろんな生き物を捕まえて飼ったことはありますが、自己流で飼っていてあまり長生きさせられませんでした。(ほんまごめん・・・。)
言い訳すると情報がなかったので、周りの大人に聞くしかなかったんですが両親もほとんど知りませんからね。
しかし、現代では欲しい情報がすぐに手に入る令和の時代。
この記事では、飼育初心者でも安心して取り組めるように、アマガエルに適した餌の種類や選び方、さらに健康維持に必要な餌を与える頻度とタイミング・・・その他アマガエルにまつわる豆知識についても徹底的に詳しく解説していきます。
アマガエルの飼育は室内・屋外どちらが良い?
アマガエルを飼育する際、初めに悩むのは室内での飼育かもしくは屋外の飼育かで悩む方もいるでしょう。
これはイメージ通りだと思いますが、当然室内の飼育の方が安全性が高いし長生きさせる可能性が高くなります。
屋外だとベランダやガレージ・倉庫などで飼育するという方が多いかと思いますが、いずれも温度管理が難しくなりますし、カラスやヘビなどの外敵に襲われるリスクが上がります。
また万一、アマガエルが脱走した時に、屋外では見つけるのが難しいです。
室内飼育ならそのリスクが大幅に減少します。
そのため理想を言えば室内飼育がベストです。
しかし、家族の承認が得られないもしくはスペースがないなどの理由で、やむを得ず屋外飼育を選ぶ場合もあるでしょう。
その場合は以下の点に注意して、飼育してください。
- ケージがしっかりした構造であること(捕食者が侵入できないように)。
- 農薬や化学物質が使用されていない場所であること。
- 日陰や水場が確保され、過剰な直射日光が当たらないこと。
アマガエルの飼育環境
飼育ケース
アマガエルを飼育する際に適したケースは、ガラス製または透明なプラスチック製のものが良いです。
これによりカエルの様子を容易に観察できます。
ケースのサイズは一匹あたり最低でも幅20cm×奥行き20cm×高さ20cmが推奨しますが、複数を飼育する場合はそれに応じて大きなものを選ぶ必要があります。
カエルと一言に言っても、種類によってどこに住むか異なりますが、アマガエルは樹上性のカエルです。
つまり木や葉っぱの上で暮らすカエルですので高さのあるケージが必要なのです。
飼育ケースの蓋について
飼育ケースには蓋が必要な理由は2つあります。
1つはアマガエルの脱走予防です。
そしてもう1つが天敵からの攻撃を防ぐためです。
室内飼育であれば天敵からの攻撃はほとんどないかと思いますが屋外飼育であればカラスや猫・ヘビ等に襲われるリスクがあります。
密閉してしまうと呼吸ができなくなるので通気性が確保された設計も重要です。
メッシュの蓋がついたケースや適切な通気穴があるケースが適しています。
あまりお金をかけたくないのなら、ひとまず上の図のような感じの虫かごで十分かと思います。
100円均一やホームセンターでも売っています。
水皿
前述のとおりアマガエルは樹上性のカエルです。
半水生のウシガエルとは違い、主に陸上で生活するため飼育ケース内に泳ぐスペースは必要ありません。
アマガエルは水中を泳ぐこともできるので、泳ぐスペースがあっても構いませんが金魚の飼育のように飼育ケースを全面水にするのはNGです。
泳ぐスペースは不要ですが、アマガエルは高湿度の環境を好むため、半身が入る程度の水皿の設置をおすすめします。
床材
アマガエルの飼育において、床材なしでも飼育は可能です。
ただし、その際には湿度の管理がとても重要になります。
床材がないとケース内が乾燥しやすくなるため、定期的に霧吹きをして湿度を保つ必要があります。
初心者向けの方法としては湿らせたキッチンペーパーがよく使われます。
キッチンペーパーは手軽で交換もしやすく、清潔に保てるため初心者には特に向いています。
飼育環境を見た目お洒落にしたいという事でしたら、底材には湿度を保ちやすいココナッツファイバーやスファグナムモスを使用するの良いですね。
観葉植物
アマガエルの飼育下に適した観葉植物は、湿度が高い環境に強く、葉の形やサイズがカエルの隠れ家や休憩場所として適しているものが理想的です。
まず、ポトスは耐久性が高く、湿度にも強いため、初心者でも育てやすい植物です。
ポトス
その大きな葉はアマガエルが乗るのに十分なサイズがあり、隠れ場所としても利用できます。
また、フィカス・プミラ(アイビーの仲間)は、小さな葉が密集しており、自然に近い雰囲気を演出できるため、アマガエルにとって快適な環境を作りやすいです。
フィカス・プミラ
サンスベリアのような硬い葉を持つ植物も選択肢に入ります。
サンスベリア
これらはメンテナンスが簡単で、カエルが葉の上に乗ることも可能です。
観葉植物を設置する際は、農薬が使われていないものを選び、植え替えの際には無害な土を使うことが重要です。
また、植物の根元に潜り込むのを防ぐために、根を隠すような工夫もすると良いでしょう。
これらの植物をケース内に配置することで、アマガエルにとって快適で安全な環境を整えることができます。
アマガエル飼育に適した餌の選び方
エサの種類
アマガエル飼育において最適な餌を選ぶことは、健康な成長と長生きのために欠かせない要素です。
主に昆虫を好むアマガエルですが、その餌にはいくつかの選択肢があります。
ミルワーム
代表的なものとして、コオロギやハエの幼虫、ミルワームが挙げられます。
ミルワームをご飯皿に入れてアマガエルちゃん達のケージに入れてみたら…
— ナナ (@ieamekerokoro) May 13, 2024
拡大して見ると笑える🤣 pic.twitter.com/ZLtAStJJLF
これらはペットショップやオンラインで手軽に購入でき、栄養価も高いため飼育に適しています。
また、これらの餌は品種やサイズの選択肢が多いことも魅力で、個々のアマガエルの好みに合わせやすいのも特徴です。
一方で、野生の昆虫を捕まえて与えることは避けるべきです。
農薬や病原菌を持ち込むリスクがあり、アマガエルの健康を損なう可能性があります。
さらに、野生の昆虫は栄養バランスが不明なことが多く、必要な栄養素を補えない場合があります。
餌の安全性は飼育の基本ともいえるので、信頼できる餌を選びましょう。
また、餌の大きさも重要で、アマガエルの口に収まるサイズでなければなりません。
アマガエル ヘテロ達も
— ゆず飴 (@choco_tan03) July 18, 2023
チビチビお迎え~✨
大きさの差が👀
1番チビちゃんピンセットからコオロギ食べる!
イラン( -.-)ノ ・゚゚・。ポイッ🤣🤣
まぁ…餌食べるので良し👍😊
#アマガエル
#ヘテロ pic.twitter.com/oIx3JrMN2p
大きすぎる餌は消化不良を起こす可能性があるため注意が必要です。
与える前に、餌の種類や安全性をしっかり確認することが必要です。
適切な餌を選ぶことで、アマガエルの元気な姿を長く楽しむことができるでしょう。
餌を与える頻度とタイミング
アマガエルは活動的な夜行性の生き物で、餌を与える最適なタイミングは夕方以降となります。
飼育環境が落ち着いた暗い時間帯に餌を与えることで、自然な摂食行動を引き出せます。
この時間帯に餌を与えることで、ストレスを減らし、健康的な成長を促すことが期待できます。
餌を与える頻度は、成長段階に応じて調整が必要です。
幼体の時期には毎日1回、成体では2~3日に1回が目安です。
ただし、アマガエルの体調や季節によって食欲が変わることもありますので、観察を怠らないようにしましょう。
餌を与えすぎると肥満になる可能性があるため、適切な量を守ることが大切です。
また、餌を与えた後に残ったものはすぐに取り除き、飼育環境を清潔に保つようにしましょう。
餌が残ったままだと腐敗して衛生状態が悪化し、病気の原因になることがあります。
清掃は飼育の基本であり、餌を与えた後の片付けも習慣化することが重要です。
補足的な栄養
アマガエルの健康を維持するためには、餌だけでなく栄養バランスにも注意が必要です。
市販の餌にビタミンやカルシウムを添加することで、骨の発育や病気の予防に効果が期待できます。
えだまめ🐸のご飯🍙
— 🐸コリドラス🐸 (@koridorasu2929) August 22, 2020
あんまり食べたくなかった
のかな...?
ふやかした乾燥イトミミズに
カルシウムパウダーを
トッピング🎵#アマガエル pic.twitter.com/EgnFD3lDfx
特にカルシウム不足は、骨の変形や発育不良を引き起こすことがあるため、粉末状のカルシウム剤を餌にまぶして与えると良いでしょう。
これにより、健康的な骨格の発達が促進され、寿命を延ばす効果が期待されます。
アマガエルの共食いについて
アマガエルのエサの話ついでにアマガエルの共食いについてもお話しておきましょう。
人間からすると残酷に感じるのですが、アマガエルは共食いすることがありますので、同じケージの中に複数のアマガエルを飼育する際は注意が必要です。
空腹にさせなければ大丈夫でしょ?と思うかもしれませんがそういうわけでもありません。
アマガエルの共食いを防ぐためにはどうすれば良いか以下の記事で詳しく解説しているので是非参考にしてください。
アマガエルの豆知識
アマガエルの冬眠について
野生のアマガエルはその多くが冬眠しますが、温かい室内で飼育していれば自然に冬眠を迎える可能性は低いです。
できるだけ自然に近い形であれば冬眠をさせてあげるのも1つの手ですが、そのためには準備が必要です。
この記事では詳しく解説しませんが、以下の記事でアマガエルの冬眠について詳しく解説しているので是非参考にしてください。
アマガエルの脱皮について
ヘビが脱皮することは皆さんご存じでしょうが、実はカエルも脱皮します。
ヘビのように脱皮後の殻が捨てられていることはないので、あまり気付けませんが、アマガエルは割と頻繁に脱皮しています。
以下の記事ではアマガエルがどのような目的で脱皮をして、なぜ脱皮後の殻を見かけることがないのかの理由についても解説していますので是非参考にしてください。
アマガエルの色が変わる理由とは?
アマガエルと言えば、鮮やかな緑色とイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし実はアマガエルは環境や状況に応じて体色を変更することができます。
飼育下では、天敵に襲われるリスクもないし環境の変化に乏しいのであまり体色の変化をお目にかかれる機会は少ないかも知れませんが、どのような時にどのような色に変わるのか興味が沸きませんか?
以下の記事ではアマガエルの色が変わる理由について解説していますので是非参考にしてください。
アマガエルの毒性について
アマガエルに毒性があるとは全くそんな事知らないという方もいるのではないでしょうか。
人の健康を及ぼす事がほとんどない微毒なので、あまり気にしないで良い程度の物ですが、うっかり赤ちゃんや犬や猫などのペットが口にしてしまっては危険です。
以下の記事でアマガエルの毒性について解説していますので参考にしてください。
まとめ
アマガエルの健康的な飼育を成功させる鍵は、適切な餌の選択、頻度やタイミングを守った与え方、そして日常的な健康観察にあります。
栄養バランスに配慮し、餌にカルシウムやビタミンを追加することで、アマガエルの体を健全に保つことができます。
また、飼育環境を清潔に保つことも忘れずに実践しましょう。
飼育初心者でも、正しい知識を身につけることで、アマガエル飼育をより楽しいものにすることができます!
アマガエルとの生活を充実させるために、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。