アマミシリケンイモリとは?飼育方法や採集について解説!

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アマミシリケンイモリは、奄美大島や徳之島などの奄美群島に生息する希少なイモリで、独特の模様や生態をもちます。

水陸両方で生活する特性を持ち、飼育する際には自然環境に近い環境を整えることが重要です。

この記事では、アマミシリケンイモリの基本情報から、飼育方法、餌の種類、健康管理まで詳しく解説しています。

特に餌については、成体に適した生餌や人工飼料の選び方、給餌の頻度や量のポイントなど、飼育初心者でも安心して始められる情報を紹介しています。

アマミシリケンイモリの魅力を存分に楽しむために、ぜひこの記事を参考にしてください。

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目次

アマミシリケンイモリとは?

アマミシリケンイモリ(学名:Cynops ensicauda popei)は、日本の奄美群島(奄美大島、加計呂麻島、徳之島など)に生息するイモリの一種です。

全長は12~18cmと、他のシリケンイモリよりやや大きめで、体色は黒や暗褐色が基調ですが、腹部には赤やオレンジ色の斑点が散在しており、個体によって模様が異なります。

皮膚は滑らかで光沢があり、尾は平たく、泳ぎやすい形状をしています。

アマミシリケンイモリは、水中と陸上の両方で生活する半水棲の生態を持ち、繁殖期には水辺で産卵します。

オスは繁殖期に尾を大きく振る求愛行動を見せます。主に昆虫やミミズ、小型甲殻類などを食べます。

また、皮膚にはテトロドトキシンという強力な毒を持ち、捕食者から身を守っています。現在、個体数の減少により、環境省のレッドリストで「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。

アマミシリケンイモリの採集は禁止されているの?

野生個体の採集は禁止

アマミシリケンイモリは、環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU:Vulnerable)に指定されており、野生下での個人的な採集は違法です。

日本では、希少野生動植物種の保護を目的とする「種の保存法」(正式名称:絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)が適用されており、奄美群島の野生個体を捕獲・持ち帰る行為は法律で禁止されています。

さらに、奄美大島や徳之島は世界自然遺産にも登録されており、これらの地域の自然環境の保全がより強く求められています。そのため、違法採集が発覚した場合、懲役または罰金などの厳しい罰則が科される可能性があります。

繁殖個体の購入と飼育は合法

一方で、ペットショップなどで販売されている繁殖個体の購入は合法です。

近年、アマミシリケンイモリは人工繁殖が進められ、愛好家向けに流通しています。

こうした繁殖個体(CB:Captive Bred)であれば、適切なルートを経て販売されているため、個人が飼育目的で購入することには法的な問題はありません。

ただし、購入後に野外へ放すと、生態系に悪影響を与える可能性があるため、飼育個体を絶対に自然に戻さないことも重要です。

野生個体を違法採集せず、繁殖個体を適切に購入・飼育することが、アマミシリケンイモリの保護につながる大切な行動です。

アマミシリケンイモリの購入について

ペットショップで販売されているアマミシリケンイモリは、一般的に成体期(変態後の個体)が多いです。

以下の理由から、成体個体が主流となっています。

成体個体が多い理由

  1. 飼育の安定性が高い
    変態後の成体は肺呼吸に移行しており、水陸両方の環境に適応しているため、飼育が比較的容易です。幼体期(オタマジャクシや変態直後の個体)は水質管理や給餌が難しく、デリケートな時期なので初心者にはハードルが高いことが理由です。

  2. 輸送の安全性
    幼体は小さく弱いため、輸送中のストレスや水質の変化に弱いですが、成体はある程度耐久力があるため、長時間の輸送にも耐えやすいです。そのため、ショップでは変態後の成体が販売されることが一般的です。

  3. 購入者のニーズに応えやすい
    変態後の成体は体色や模様がはっきりしており、購入希望者が個体の特徴を見て選びやすいです。また、成体は繁殖にも利用しやすいため、ブリーダーや愛好家にとっても人気があります。

幼体個体の販売もあるが少数派

一方で、幼体(ウーパールーパーのような姿~変態直後の個体)が販売されることも稀にあります。

しかし、幼体の販売は以下の理由で少数派です。

  • 飼育が難しい
    水質管理やエサの種類・量の調整が難しく、変態までの管理には細心の注意が必要です。初心者には育てるのが難しいことから、販売される機会は少ないです。

  • 変態時のリスク
    変態期はデリケートな時期であり、環境の変化に弱く、変態不全や死亡リスクが高いため、販売側も成体になってから流通させる方が安全と考えられています。

アマミシリケンイモリはどこで購入できる?

記事の前半でも解説しましたように、アマミシリケンイモリは、野生個体の採集は禁止されていますが、ペットショップや爬虫類・両生類専門店、爬虫類イベント(展示即売会)で繁殖個体(CB:Captive Bred)が販売されています。

以下の方法で入手するのが一般的です。

爬虫類・両生類専門店

大型ペットショップでは取り扱いが少ないですが、両生類専門店や爬虫類専門店では比較的取り扱いが多く見られます。

✅ 実店舗の場合:東京・大阪などの都市部の専門店では、在庫があることが多いです。


✅ 通販(オンラインショップ):日本全国の専門店が繁殖個体を販売しており、オンラインで注文することも可能です。ただし、発送時の気温管理や個体へのストレスを考慮し、クール便や保温剤付きで発送されることが多いです。

両生類・爬虫類イベント(即売会)

爬虫類や両生類の展示即売会(ジャパンレプタイルズショー(JRS)、ブラックアウト(BO)、ナゴヤレプタイルズワールドなど)では、繁殖個体が出品されることがあります。

✅ メリット:直接個体を見て選べる、価格交渉の余地がある、専門のブリーダーと話せる。
✅ デメリット:タイミングによっては在庫が限られていることもある。

価格相場

アマミシリケンイモリの価格は、個体の大きさや状態、模様の美しさ、販売店によって変動しますが、おおよその相場は以下の通りです。

  • 幼体(変態直後):3,000円~5,000円程度
  • 成体(一般個体):5,000円~8,000円程度
  • 美麗個体(模様が鮮やかで希少な個体):10,000円以上

※輸送費用(クール便・保温材)や飼育セットの初期費用は別途かかる場合があります。

入手難易度

アマミシリケンイモリの入手難易度は「中程度」です。

以下の理由から、比較的入手は可能ですが、時期や店舗によっては在庫切れになることもあります。

  • 繁殖個体の流通は安定
    日本国内での人工繁殖(CB)は比較的安定しており、シーズン中であれば専門店やイベントで手に入れることができます。

  • 季節による入荷の変動
    繁殖シーズン(春~夏)に入荷が増える傾向がありますが、シーズンオフになると在庫が少なくなることがあります。

  • イベントでの即売
    イベントでは人気個体がすぐに売れてしまうこともあるため、目当ての個体がある場合は早めの来場が推奨されます。

アマミシリケンイモリの飼育ケージ

アマミシリケンイモリの飼育ケージは、

  • 幼体期は完全水棲環境
  • 成体後は半水棲環境

と、途中で飼育環境が大きく異なります。

実際の個体は成体後の物が販売されていることが多いのですが、幼体期で購入した場合は途中で環境を大きく変える必要がある(難易度高)のでご注意ください。

飼育に自信がない方は成体後の個体を購入した方が無難で、飼育難易度が下がります。

サイズ

アマミシリケンイモリは最大で18cmほどに成長するため、1匹あたり30cm×20cm程度のスペースが必要です。

しかし、複数匹を飼育する場合や、より快適な環境を提供するためには、60cm以上の水槽が望ましいです。

例えば、45cm水槽(45×30×30cm)なら2~3匹、60cm水槽(60×30×36cm)なら4~5匹程度の飼育が可能です。余裕のあるスペースはストレス軽減やケンカの防止にもつながります。

素材

飼育ケージの素材には以下の選択肢があります。

✅ ガラス水槽
ガラスは透明度が高く、イモリの観察がしやすい点が魅力です。傷がつきにくく、水質への影響もないため、長期間の飼育に適しています。ただし、重量があり、移動時には注意が必要です。

✅ アクリル水槽
アクリルは軽量で持ち運びがしやすいですが、傷がつきやすいというデメリットがあります。透明度も高いため、見た目はガラスと同様に美しいですが、長期間使用する場合は注意が必要です。

✅ プラスチックケース(衣装ケースなど)
コストを抑えたい場合には、大型のプラケース(衣装ケースなど)も代用できます。ただし、通気性を確保するために、フタには穴を開ける必要があります。また、プラケースは熱に弱いため、直射日光を避けて設置することが大切です。

ケージのレイアウト

幼体期

幼体期のアマミシリケンイモリは、主に水中生活を送るため、完全水棲環境を用意します。

この時期のレイアウトは以下のように設定します。

  • 水深:5~10cm程度の浅めの水が適切。深すぎると泳ぎ疲れたり、酸素不足になりやすいため注意が必要です。

  • 水質管理:フィルターを設置して水質を維持しますが、水流が強すぎると弱ってしまうため、スポンジフィルターなどで穏やかな水流を作るのが理想です。

  • 隠れ場所:幼体でも安心できるように、水草(アナカリス、マツモなど)や流木を配置し、身を隠せる場所を提供します。

そもそも幼体期で販売されていることは稀ですが、この段階では陸地は必要ありません。

変態して肺呼吸が可能になるまでは、水中環境のみで問題ありません。

生体期

アマミシリケンイモリは半水棲なので、水場と陸地の両方を設ける必要があります。

ケージの3分の2程度を水場、残り3分の1を陸地として配置するのが理想的です。

水場には浅めの水を入れ、ろ過器を使用して清潔に保ちます。

陸地には流木やコルクバークなどの隠れ家を設置し、安心して休める場所を提供しましょう。

適切なケージ選びとレイアウトは、アマミシリケンイモリの健康と長寿を支える重要なポイントです。

アマミシリケンイモリの成体後飼育レイアウト

アマミシリケンイモリの成体期の飼育レイアウトは、自然環境に近い半水棲の環境を再現することが重要です。陸地と水場のバランスを考慮し、どちらでも快適に過ごせる環境を整える必要があります。

陸の底材

陸の底材にはヤシガラ土(ココピート)、腐葉土、水苔などが適しています。

これらは保湿性が高く、イモリが落ち着ける環境を提供します。

底材は3~5cm程度の厚さで敷くと、イモリが潜り込んだり、身を隠すのに十分なスペースが確保できます。

乾燥を防ぐために、定期的に霧吹きで湿度を保つことが大切です。

水場の底材

水場の底材には、大磯砂や川砂、ソイルがよく使用されます。

大磯砂は粒が大きく、水質が安定しやすいため、掃除もしやすいです。

川砂は自然な見た目を再現できますが、掃除がやや手間になる場合があります。

ソイルは水質維持に優れていますが、崩れやすいため、長期間の使用には不向きです。水場の底材は1~3cm程度の厚さで敷き、イモリが泳ぎやすく、落ち着ける環境を作ります。

水場と陸場の橋

水場と陸地の行き来には、スロープ型のパーツやコルクバーク(浮き島)、傾斜のある石や流木を配置します。

特にスロープや浮き島は、水中から陸地へスムーズに移動できる足場となり、イモリのストレスを軽減します。

傾斜部分は滑りにくい素材を使用し、イモリが無理なく登れる角度に調整すると、自然な動線が確保できます。

観葉植物

観葉植物も重要な要素で、水場にはアヌビアスナナやウィローモス、陸地にはマランタやフィットニアなどの湿度を好む植物が適しています。

これらの植物は湿度の維持にも役立ち、隠れ家や休息場所としても機能します。

また、植物があることでイモリのストレスが軽減され、飼育環境がより自然に近い状態になります。

流木は木の枝

流木や木の枝は、移動用の足場や隠れ家としても活躍します。

特に水場と陸地の間に設置することで、イモリが自由に行き来できる橋の役割を果たします。

流木はアク抜き済みのものを使用し、腐敗しにくい硬い木材を選ぶことが重要です。

隠れ家

隠れ家は水場・陸地の両方に設置することで、イモリが安心して過ごせる場所を確保します。

流木やコルクバークの洞、植木鉢、シェルターなどが隠れ家としておすすめです。

自然に近い環境を演出するために、複数の隠れ場所を設置すると、イモリのストレス軽減や縄張り争いの防止にもつながります。

ただ必ずしもシェルター等の隠れ家を用意する必要はなく、観葉植物や流木や木の枝が隠れるスペースとなります

アマミシリケンイモリの成体の餌

アマミシリケンイモリの成体は肉食性で、自然界では小型の水生生物や陸上の昆虫、ミミズ、甲殻類などを捕食しています。

飼育下でも同様に、栄養バランスの取れた餌を与えることで健康を維持できます。以下、成体に与える餌について詳しく解説します。

主食となる生餌

アマミシリケンイモリの成体に最適な餌は、栄養価が高く自然に近い生餌です。特に以下のような生き餌が好まれます。

  • イトミミズ:タンパク質が豊富で消化吸収も良く、イモリの成長に必要な栄養を補給できます。ただし与えすぎると水質が悪化しやすいため、適量を与えることが大切です。

  • アカムシ(冷凍・生):イモリにとって嗜好性が高く、食いつきも良いですが、与えすぎると偏食になることもあるため、他の餌とローテーションさせましょう。

  • ミミズ:特にカルシウムやミネラルを多く含んでいるため、成体の骨格維持にも役立ちます。小さく刻んで与えると食べやすくなります。

  • ワラジムシやダンゴムシ:カルシウムを多く含み、硬い外殻が消化を促します。ただし、野生採取の場合は農薬や寄生虫のリスクがあるため注意が必要です。

人口飼料(ペレット)

生餌の代替として、高タンパク・バランス栄養食の人工飼料(ペレット)も利用できます。

ペットショップや爬虫類・両生類専門店で販売されている沈下性のペレットは、イモリに適した配合栄養が含まれているため、栄養バランスの補完に役立ちます。

  • 水棲生物用のペレット:沈下性のタイプを選ぶことで、イモリが水中で食べやすくなります。
  • カエル・イモリ専用フード:イモリ向けに作られた専用フードは、消化しやすく嗜好性も高いためおすすめです。

人工飼料だけでは嗜好性が低く、食べない個体もいるので、生餌と併用して与えるのが理想的です。

冷凍・乾燥餌

生餌が手に入りにくい場合や、人工飼料だけでは栄養が不足する場合には、冷凍や乾燥餌も有効です。

  • 冷凍アカムシ:栄養価が保たれており、解凍してそのまま与えられるので便利です。
  • 乾燥ミミズやアカムシ:保存性に優れていますが、水に浸して柔らかくしてから与えると、イモリが食べやすくなります。

ただし、これらは主食にはならず、補助的な餌として使用するのが適切です。

エサやりの頻度塗料

アマミシリケンイモリの成体には、2~3日に1回程度の給餌が適しています。

与える量は、5~10分で食べきれる量が目安です。イモリは満腹中枢が弱く、食べ過ぎると肥満になりやすいため、食べ残しが出た場合は早めに取り除きましょう。

  • 繁殖期(春~夏):活発になるため、餌の量を増やす必要があります。
  • 冬場(低温期):代謝が落ちるため、餌の量は減らし、週に1回程度でも問題ありません。

カルシウムとビタミンの補給

成体の健康維持には、カルシウムとビタミンの補給も重要です。特に、骨の維持や脱皮促進に役立つため、餌にカルシウムパウダーやビタミン剤を適量まぶして与えるのが効果的です。

  • カルシウムパウダー:ミミズやアカムシに軽くまぶして与える。
  • ビタミンD3:カルシウムの吸収を助けるため、特に屋内飼育の場合には必要です。

まとめ

アマミシリケンイモリは、美しい模様と独特の生態を持つ奄美群島固有の希少種です。

飼育する際には、成体と幼体で異なる環境を整える必要があり、特に水陸両方のスペースをバランスよく配置することが大切です。

餌に関しては、イトミミズやアカムシなどの生餌を中心に、ペレットや冷凍餌を補助的に与えることで、栄養バランスを維持できます。

また、カルシウムやビタミンの補給も健康維持には欠かせません。

この記事では、アマミシリケンイモリの飼育に必要な知識を網羅しているので、これから飼育を始める方も安心してイモリとの生活を楽しむことができます。

適切な環境とケアを心がけて、アマミシリケンイモリとの充実した時間を過ごしましょう。

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