ウーパールーパーを飼っていると、
「今のケージ(=水槽)で大丈夫かな?」
「大きくなってきたから、そろそろ変えた方がいい?」
と悩むことはありませんか?
実は、ケージを変更するタイミングや方法を間違えると、ウーパールーパーにとって大きなストレスになることもあります。
この記事では、ウーパールーパーのケージ変更のベストなタイミングや注意点、環境づくりのコツまでわかりやすく解説します。
これからケージを変えようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ウーパールーパーのケージ変更はなぜ必要?
ウーパールーパーを飼っていると、最初は小さくて可愛らしかったのに、気づけばどんどん大きくなって「水槽がちょっと狭そうかも…?」と感じることがあります。
実は、ウーパールーパーにとってケージ(=水槽)の環境はとても重要。成長に合わせて適切なサイズのケージへと変更してあげないと、健康に悪影響を与えてしまうこともあるんです。
成長によるサイズ不足
ウーパールーパーは成長すると大きいモノで30cm近くになることもあります。
最初に用意した水槽が小さいと、泳ぐスペースが足りず、ストレスを感じてしまいます。
また、狭い水槽ではフンや餌の残りで水が汚れやすく、水質が悪化しやすくなります。
水質管理が難しくなってきた場合
水槽が小さいと、水がすぐに汚れてしまいます。
特にウーパールーパーはあまり活発に泳ぎ回らないため、水流の少ない環境を好みますが、そのぶん水の汚れが留まりやすいのも事実。
フィルターの能力に対して水槽が狭すぎると、水質管理が追いつかなくなり、アンモニア中毒などのリスクが高まります。
レイアウトや設備を整えるため
ウーパールーパーが快適に過ごすためには、隠れ家や砂利、フィルター、ヒーターなどの設備が必要になります。
こうしたアイテムをきちんと配置するには、ある程度のスペースが必要です。
狭い水槽では十分なレイアウトができず、結果的にウーパールーパーの生活の質を下げてしまうこともあります。
また、最初は「掃除がしやすいから」とベアタンク(何も敷かない水槽)で飼育していた方でも、飼育経験を重ねるうちに「もっと自然な見た目にしたい」「ウパに隠れ場所を用意してあげたい」と考え方が変わることもあります。
そうしたとき、ケージを変更することで、理想のレイアウトを実現しやすくなります。
ケージ変更のベストなタイミングとは?
ウーパールーパーのケージ変更は、ただ思いつきで行うものではなく、「今がそのときかも?」と見極めることが大切です。
タイミングを間違えると、ウーパールーパーにとって大きなストレスになることもあります。
ここでは、ケージ変更を検討すべきタイミングの目安を紹介します。
体長が○cmを超えたら注意
ウーパールーパーは成長すると体長20〜30cmに達することがあります。
一般的に、体長が15cmを超えてくると、60cm以上の水槽が望ましいとされています。
最初に30cmほどの小さな水槽で飼育を始めた場合は、成長に合わせて広いケージに変えるタイミングと考えましょう。
水槽の掃除頻度が上がってきたら
「最近、やたら水が汚れるのが早い」
「掃除してもすぐに臭う」
という場合、水槽のサイズがウーパールーパーの体格や活動量に合っていない可能性があります。
水の汚れは健康に直結するため、掃除頻度が増えてきたと感じたら、ケージを大きくして水量に余裕を持たせるのが効果的です。
複数飼いを検討している場合
ウーパールーパーを複数飼いする場合は、ケージの広さが非常に重要です。
個体同士がストレスを感じない距離を保つためには、1匹ごとに十分なスペースが必要になります。
「もう1匹お迎えしたいな」と考えたときが、新しいケージに変更する良いタイミングです。
多頭飼育から個体飼育に切り替えるとき
ウーパールーパーは基本的におとなしい性格ですが、実は共食いやケンカが起きることもある生き物です。
特に成長期や、サイズに差がある個体同士を同じケージで飼育している場合、尾やエラをかじってしまうことがあります。
そういったトラブルが起きたときは、1匹ずつ別の水槽に分けて個体飼育に切り替えるのがベスト。
厳密には「ケージ変更」というよりケージの追加購入ですが、飼育スタイルを変えるという意味では大きな転機です。
飼い主さんの「仲良くしてほしいな…」という気持ちとは裏腹に、ウーパールーパーにも相性があります。
複数飼いで不安を感じたときは、無理せずケージを分けてあげましょう。
ケージが破損・劣化してしまったとき
水槽は基本的に丈夫にできていますが、長く使っているうちにガラスやアクリルにひびが入ったり、接着部分(コーキング)が劣化して水漏れすることもあります。
そのまま使い続けると突然の水漏れや破損のリスクがあり、ウーパールーパーの命にも関わります。
特に、ひび割れが目視できる場合は、早めのケージ変更を検討するべきサインです。
少しの傷でも、地震やちょっとした衝撃で一気に割れることもあるので、違和感を感じたらすぐに確認しましょう。
特殊なケース:ウーパールーパーが陸化したとき
ごくまれにですが、ウーパールーパーが陸化(りくか)することがあります。

これは肺呼吸が強まり、完全な水棲生活から陸に近い環境で生活するようになる現象です。
この場合、水中での生活が難しくなるため、今までの水槽では対応できません。
水深を浅くして陸地スペースを設けたり、ケージそのものを陸棲両生類向けのものに変えたりする必要があります。
まさに「ケージ変更」または「飼育環境の根本的な見直し」が必要となる特殊ケースです。
陸化が見られた場合は、専門的な飼育情報をしっかりと調べてから対応するようにしましょう。
新しいケージを選ぶときのポイント
ウーパールーパーにとって、ケージ(=水槽)は生活のすべて。
だからこそ、サイズや素材、設備の選び方はとても大切です。ここでは、ウパが快適に暮らせるケージ選びのポイントを紹介します。
ウーパールーパーに合ったサイズは?
ケージ選びで一番重要なのがサイズです。
体長15cm未満の若いうちは30〜45cmの水槽でも飼育できますが、成長すれば30cm近くになる個体もいるため、最初から60cm以上の水槽を選ぶのがおすすめです。
また、多頭飼いする場合は1匹につき最低でも30cm四方のスペースが必要と考えると安心です。
大きすぎる分には困りませんが、小さすぎるとストレスや水質悪化の原因になってしまいます。
水槽の材質にも注目しよう(ガラス・アクリル・プラスチック)
ケージ(水槽)を選ぶときは、サイズだけでなく素材の違いにも注目しましょう。
見た目は似ていても、扱いやすさや耐久性に差があります。
● ガラス水槽
もっとも一般的でクリアな見た目が魅力。傷がつきにくく、長持ちする。
ただし重くて割れやすいため、設置場所に注意が必要です。大きめのサイズになると、女性一人での移動はちょっと大変かもしれません。
- メリット:透明度が高い/傷がつきにくい/安価なものが多い
- デメリット:重い/割れるリスクがある
● アクリル水槽
軽くて持ち運びやすく、割れにくいのが特徴。
ただし表面が柔らかいため、掃除の際にスポンジなどで簡単に傷がついてしまうのが難点です。高価なものも多め。
- メリット:軽い/割れにくい/保温性が高い
- デメリット:傷がつきやすい/価格がやや高い
● プラスチック水槽(簡易ケースや飼育容器タイプ)
一時的な隔離用や小さな個体用には便利。軽くて安く、扱いやすいですが、**長期飼育にはあまり向いていません。**劣化しやすく、変形や曇りが出ることもあります。
- メリット:とにかく軽くて安い/掃除や移動が楽
- デメリット:透明度が低い/耐久性が低い/長期使用に不向き
基本的にはガラスかアクリルが長期飼育にはおすすめですが、掃除の頻度や設置場所、自分の扱いやすさに合わせて選ぶのがポイントです。
レイアウトにこだわるなら広めのケージを
ーパールーパーの飼育には、「ベアタンク(底砂なし)」と「底砂あり」という2つのスタイルがあります。
どちらでも飼育は可能ですが、隠れ家や流木、観賞用の装飾などをレイアウトしたい場合は、それに見合った広さが必要になります。
たとえばベアタンクならシンプルな設備で済みますが、底砂を敷いたうえで隠れ家や植物、レイアウト素材を入れるとなると、最低でも60cm以上の水槽が望ましくなります。
ケージ自体はシンプルでも、後から「もっと自然なレイアウトにしたい」と思ったときに対応できる余裕があるかどうかも、ケージ選びのポイントのひとつです。
隠れ家や遊び場の設置スペース

ウーパールーパーは暗くて狭い場所を好むため、土管や流木などの「隠れ家」があると安心します。
新しいケージでは、こうしたアイテムを設置するスペースがあるかどうかも重要です。隠れ家があるとストレスが軽減され、体調を崩しにくくなります。
フィルターやヒーターは対応できる?
ケージを変えると、今まで使っていたフィルターやヒーターが使えなくなる場合もあります。
特に水槽のサイズが大きくなると、それに対応したろ過能力や出力のある機材が必要になります。
機材の互換性も確認してから購入しましょう。
ウーパールーパーは水温が高すぎるのも低すぎるのも苦手なので、水温が安定しやすい大きめのケージと、弱めの水流が作れるフィルターが理想です。
ケージの引っ越し手順と注意点
ウーパールーパーのケージを新しくする際、一番気をつけたいのはウパにストレスをかけないことです。
急な環境の変化や雑な移動は、体調不良の原因になることも。ここでは、スムーズに引っ越しするための手順と注意点を紹介します。
移動前にやるべき準備
まずは、新しいケージをしっかり洗浄・設置して、水を回しておくことが大事です。以下の点に注意しましょう。
- 新しいケージは中性洗剤なしで水洗い(※洗剤残りはNG)
- フィルターやヒーターなどの機材もテスト稼働しておく
- できれば一晩以上、水を回して水温・水質を安定させる
また、今のケージの水を一部使って「バクテリア」を引き継ぐのも、水質の急変を避けるポイントです。
ウーパールーパーの移し方
移動はなるべく手早く、でも優しく行うのが鉄則です。
- ウパを移動用の容器に入れる(水は元のケージの水を使う)
- 今のケージから水・設備・バクテリアのついたフィルター素材などを新しいケージへ移す
- 新しいケージの水温と移動容器の水温が同じになるのを確認する
- ゆっくりウパを新しいケージに移動(※水合わせまでは不要だけど、温度差は要注意)
※掴んで持ち上げるのはNG!なるべく小さなタッパーやコップなどで“すくって”あげてください。
引っ越し後の観察ポイント
新しい環境に慣れるまで、ウーパールーパーは少し神経質になります。以下のような点をよく観察しましょう。
- 落ち着きなく泳ぎ続ける(→ストレスのサイン)
- 餌を食べなくなる(→少し様子を見て、改善しなければ水質チェック)
- 呼吸が荒い(→水温が高い・水質が悪い可能性)
引っ越し後1〜2日は餌を控えめにし、まずは環境に慣れてもらうことを優先しましょう。
ケージ変更後に気をつけたいこと
新しいケージへの引っ越しが無事に終わっても、そこで安心するのはちょっと早いかもしれません。
ウーパールーパーにとっては、「住み慣れた家が突然変わった」というような状況。慣れるまでの数日〜1週間は、慎重に様子を見ることが大切です。
水温・水質の急変に注意
引っ越し後に体調を崩す原因として多いのが、水温や水質の急激な変化です。
特に以下のような点に注意しましょう。
- 前のケージと水温に差がないか
- アンモニアや亜硝酸が急に増えていないか(※バクテリア不足)
- 水の濁りやにおいがないか
可能なら、水質チェッカーや試験紙で「アンモニア」「亜硝酸」「pH」などをチェックしておくと安心です。
餌の食いつきや行動の変化を観察する
ケージ変更直後は、餌をあまり食べなくなったり、隅っこでじっとして動かなくなることがあります。
これは一時的なストレスによるもので、1〜3日程度で落ち着くことがほとんどです。
ただし、以下のような状態が長く続く場合は注意が必要です:
- 3日以上餌をまったく食べない
- ずっと水面に浮いている・沈んで動かない
- 呼吸が早く、エラが大きく動いている
原因は水質・水温・強い水流などいろいろ考えられるので、環境を再チェックしてみましょう。
ストレスを最小限に抑えるコツ
ウーパールーパーにとって、「安心できる空間」がなにより大切です。以下のような工夫で、ストレスを減らすことができます。
- 隠れ家を用意する(土管・流木・シェルターなど)
- 水流を強くしすぎない(フィルターの調整 or 吐出口を壁に向ける)
- ケージの置き場所は静かで直射日光が当たらないところに
- 引っ越し直後は掃除や水換えを最小限にし、そっとしておく
ケージ変更は、ウーパールーパーにとって小さな冒険です。
ちょっとした変化にも敏感な子だからこそ、「見守ること」が何よりのケアになります。
まとめ:ウーパールーパーにとって心地よいケージ環境を整えよう
ウーパールーパーのケージ変更は、単なる引っ越しではありません。
「もっと快適に暮らしてほしい」という飼い主の思いやりの形とも言えます。
成長によるサイズ不足、飼育スタイルの変化、設備の見直し、さらにはトラブルや陸化といったイレギュラーなケースまで、さまざまなきっかけでケージ変更が必要になることがあります。
そして新しいケージを選ぶときには、サイズ・材質・レイアウトの自由度・機材との相性など、見た目以上に考えることがたくさんあります。
引っ越しの際はウパへのストレスをできるだけ減らし、変更後もじっくり観察してあげることが大切です。
大切なのは、「完璧な環境を用意すること」ではなく、今のウパの様子に合わせて、少しずつ見直していくこと。ウーパールーパーがのんびり快適に過ごせる環境づくり、ぜひ焦らず楽しみながら進めていきましょう。