ウーパールーパーの呼吸方法とは?肺呼吸・息継ぎ頻度・エラ呼吸を徹底解説!

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ウーパールーパーは、一見すると不思議な見た目をした人気の両生類です。

実は彼らの呼吸方法はとてもユニークで、主に水中では外鰓(がいさい)を使ったエラ呼吸を行い、必要に応じて肺呼吸もできる仕組みになっています。

本記事では、ウーパールーパーの呼吸の仕組みを中心に、息継ぎの頻度や呼吸異常のサインまで、詳しく解説していきます。


\ ウーパールーパーの飼育に関する /
まとめページは以下より
ウーパールーパーの飼育まとめ

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目次

ウーパールーパーの呼吸方法とは?

学校の理科で習った方も多いと思いますが、基本的に両生類は肺呼吸です。

皮膚を常に湿った状態に保つことで皮膚呼吸を行い、それで足りない分を肺呼吸で補っています。

皮膚呼吸と肺呼吸の割合は同じ両生類でも種類によって違い、陸生に近ければ近いほど、運動量が多ければ多いほど肺呼吸の割合が多くなる傾向があります。

ところが、ウーパールーパーは水中生活なので、ほとんど肺呼吸をしません。

魚と似たようなエラ呼吸を行います。

では、そのエラはどこにあるかといえば、顔の両サイドについているヒラヒラがエラなのです。

ウーパールーパーは主に水中生活をするので肺呼吸は行わず、魚と同じくエラ呼吸をおこなう

外鰓(ガイサイ)とは?

魚の場合、エラは体内に格納されていますが、ウーパールーパーのエラは外に飛び出しています。

そのため、このエラは「外鰓(ガイサイ)」と呼ばれます。

カエルの幼生(つまりオタマジャクシ)は、魚と同じようにエラが体内に格納されていますが、イモリやサンショウウオの幼生は体の外側についています。

成長と共にこのエラが吸収され、肺が発達して上陸するようになります。

この成長に伴う変化のことを「変態」と呼びますが、ウーパールーパーは変態が途中で止まったまま成熟した生き物です。

はかせ

ウーパールーパーは成熟しても幼体の姿のままで、他の両生類のように姿を変えることなく生涯を終える珍しい生物

そのため、大人になっても幼生の特徴である外鰓(ソトエラ)も残ったままで、呼吸もエラ呼吸のままなのです。

エラ呼吸がメインですので、魚と同じく基本的には水中で暮らし、水中で生涯を終えます。

ウーパールーパーの息継ぎ頻度はどれくらい?正常と異常の目安

ウーパールーパーは前述したように基本的に水中の酸素を外鰓(がいさい)で取り込んで生きていますが、必要に応じて肺呼吸をすることもあります。

では、どれくらいの頻度で水面に浮上して息継ぎをするのが「普通」なのでしょうか?

実はこれ、一律に「○回が正常」とは言い切れません

というのも、息継ぎの頻度は以下のような要素によって変わるからです。

  • 個体差(性格や年齢)
  • 水中の酸素量
  • 水温(代謝に関わる)
  • 体調(病気や便秘など)

平常時の息継ぎの目安

健康なウーパールーパーの場合、1日に数回ほど水面に浮上する程度であれば問題ありません。

日によってまったく息継ぎをしないこともありますし、逆に1日10回以上することもあります。

重要なのは「今までより明らかに増えてきた」「頻繁すぎて落ち着きがない」といった急な変化があるかどうかです。

息継ぎが頻繁になるのはなぜ?

息継ぎが急に増えたと感じたら、次の点をチェックしましょう。

  • エアレーションを止めていないか?
  • 水換えを長期間していない(=水が汚れている)
  • 夏場で水温が高くなっていないか?
  • エラの色が薄くなっていたり、短くなっていないか?
  • 便秘でお腹がふくらんでいないか?

どれか一つでも思い当たるなら、酸素不足の可能性があります。水換え+エアレーションの再設置が最優先の対処法です。

例外的にウーパールーパーが肺呼吸メインになることもある

極めてまれに、ウーパールーパーが変態を完了させて陸上生活に適応するケースもあります。

陸化したウーパールーパーの個体は変態の過程で鰓(エラ)が無くなりエラ呼吸から肺呼吸メインへと切り替わります。

はかせ

レアケースではあるが、ウーパールーパーが上陸できるよう変態を行うこともある。

陸化したウーパールーパーは呼吸が肺呼吸メインとなるため、前までは得意だった泳ぎが苦手となり水中では溺れるリスクすらあります。

ウーパールーパーが呼吸困難になる?

先に紹介したとおり、ウーパールーパーはエラ呼吸なので、水中の酸素が不足すると呼吸困難になってしまいます。

金魚を飼ったことのある方ならわかるかもしれませんが、魚は水中の酸素が不足すると、水面で口をパクパクさせます。

これは、口から空気を吸い込み、浮き袋で酸素を吸収しようとするためです。

肺ではないので肺呼吸とは呼びませんが、仕組みとしては似ています。

なお、ウーパールーパーの浮き袋は酸素を取り込むのではなく、体の浮き沈みを調整する器官です。ただし水中の酸素不足により、浮き袋の異常が出ることもあります

ウーパールーパーも、水中の酸素が不足すると同じ行動を見せます。

くねくねと泳いで水面まで行き、口から空気を取り込むのです。

はかせ

ウーパールーパーも魚と同様に、水中の酸素量が減ると、水面に上がって口をパクパクさせる。

特に環境に不備がない場合でもときどき行う行動なので、必ずしも酸欠で苦しんでいるとは限らないのですが、水面に浮かび上がって空気を吸う頻度が高い場合、水中の酸素量が不足しているサインかもしれません。

そのままにしておくと、エラの末端が壊死してしまい、気づくと徐々に溶けて短くなっていることがあります。

また、空気呼吸の際にうまく浮力の調整ができず、自力で沈めなくなってしまうこともあります。

さらに、水中の酸素が不足すると、ウーパールーパーが呼吸しにくくなるだけでなく水質も悪くなるので注意が必要です。

もし、飼育しているウーパールーパーが頻繁に水面で呼吸するようになったら、すぐに水換えをして、たくさんの空気を含んだ新鮮な水に換えてやりましょう。

また、一時的にでもエアポンプをつけてやるといいでしょう。

ウーパールーパーの呼吸の方法を解説!【まとめ】

いかがでしたか。

今回はウーパールーパーの呼吸方法について徹底解説しました。

ウーパールーパーは、その愛らしい見た目とユニークな生態で人気のある両生類ですが、呼吸の仕組みも非常に興味深い特徴のひとつです。

普段は水中で暮らしており、頭部から外に突き出したフサフサの外鰓を使ってエラ呼吸を行っています。

これは水中に溶け込んだ酸素を効率よく取り込むための構造で、ウーパールーパーらしい姿を象徴する大切な器官です。

しかし実は、彼らは肺も持っており、必要に応じて空気を吸いに水面に浮かび上がることもあります。

これは水中の酸素が不足しているときや、エラの機能が一時的に落ちているときなどに見られる行動で、肺呼吸はあくまで補助的なものとされています。

また、特別な条件下では陸化することがあり、その場合はエラが退化し、肺と皮膚による呼吸が主な手段となります。

陸化した個体は完全に水中生活をやめ、陸上での生活に適応するため、飼育環境も大きく変える必要があります。

こうした多様な呼吸方法を理解しておくことは、ウーパールーパーを健康に飼育するうえで非常に重要です。

水質や酸素量、温度などの環境によって呼吸のバランスが変わることを知っていれば、異常行動の早期発見にもつながります。

ウーパールーパーの呼吸の仕組みをしっかりと理解し、彼らにとって快適な環境を整えることが、長く元気に育てるための第一歩と言えるでしょう。

\ ついでにこれも読んでいけ。 /
いや、読んでくださいお願いします(土下座)

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