ヤドクガエルの飼育は難しい?餌の与え方や寿命・毒性は触ると危険か解説!

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ヤドクガエルとは鮮やかな色彩と強い毒性を持つカエルの1種です。

アマガエルのように日本国内のどこにでもいる種類ではないため普通に生活していて野生の個体を見かけることはまずありませんが、鮮やかな色彩に惹かれて飼育してみたいと思う方もいるでしょう。

しかし国内では飼育している人も少ない珍しい種類のカエルなので「どんな餌を与えれば良いのか、種類が多くて迷ってしまう」と感じている方もいるかもしれません。

実際、ヤドクガエルの飼育は難しいのでしょうか。

実は、ヤドクガエルの飼育において、餌選びは非常に重要で、適切な餌を選ぶことで、彼らの健康を維持し、美しい体色を保つことができるのです。

この記事では、ヤドクガエルの飼育に最適な餌を5つご紹介し、初心者でも失敗しない飼育方法を解説します。

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目次

ヤドクガエルの毒性について!触ると危険?

名前に「ドク」がつくカエルですので最初に解決しておきましょう。

ヤドクガエルは、その名の通り毒を持つカエルとして知られています。

毒はアルカロイド系の神経毒で、大人の人間を死に至らしめることもあるという強毒です。

しかし飼育下で繁殖した個体は弱毒化あるいは無毒化するため毒の心配はさほど必要なく 飼育を楽しむことができます。

はかせ

日本国内で販売されているペット向けのヤドクガエルは、無毒であることが多い。

ではなぜ野生下では強い毒性を持つのでしょうか。

それは野生下のヤドクガエルが食べるBrachymyrmex(アリ)やBrachypylina(ダニ)等によって生成された化学物質が組み込まれているからです。

ヤドクガエルは生まれもって毒性を持っているわけではなく、野生下で捕食する昆虫等を食べることで毒性を持つため、一般的な飼育下では毒性の心配をする必要がないのです。

はかせ

ヤドクガエルは野生下で食べる餌によって毒性を持つ。

注意点としては、このような特性を持つヤドクガエルなので野生捕獲して飼育しようとするのはやめてください。

その場合は、少なくとも飼育開始直後は猛毒を持っている可能性があります

まぁ日本国内では見つからない種類ですので、そのような方はいないと思いますが一応、念のため。

ヤドクガエルの飼育は難しい?

ヤドクガエルの飼育は難しいのでしょうか。

まず最初に注意をしなければいけないのは、ヤドクガエルの毒性についてです。

前の項目で解説したように、野生の個体を捕獲して育てるのであれば強い毒性を持つので非常に危険な生き物を飼育することになります。

そのため難易度が高いという事になりますが、実質、日本国内でそのようなことは殆どないでしょう。

はかせ

野生の単体を捕獲したのなら危険性が高いけれど、国内のペットショップで購入したものなら毒性を持たないので毒性の危険はないのじゃ。

ペットショップなどで購入したヤドクガエルであれば通常は毒性を持ちませんし、野生の個体のような毒性を持ちません。

それ以外に懸念点と言えば、体の小さなサイズのカエルですので餌も小さい昆虫に限定されるという程度でしょうか。

他のカエルと比べて特段、飼育が難しいというようなことはないように思います。

あえて言えば希少性が高い種類で高額ですので、万一死なせてしまった時の心のダメージは大きいかも知れませんね。

はかせ

高額ゆえに、失った時の心のダメージは大きいかも。

ヤドクガエルの飼育方法とケージのレイアウトについて

ケージについて

ケージのサイズ

ヤドクガエルの飼育環境を整える際には、野生の個体が自然界で暮らしている熱帯雨林の環境を模倣することが望ましいです。

ケージについてはヤドクガエルは活発に動くため、一匹あたり最低でも45×45×45センチメートルのスペースが必要です。

複数飼う場合はそれに応じて大きなケージが必要です。

ケージの素材

ケージの素材としてはガラスは最も一般的な素材で、視覚的にも美しく、清潔に保ちやすいため、多くの両生類の飼育に適しています。

ガラスは湿度と温度を均一に保つのに効果的で、内部の環境を維持しやすいです。

アクリルはガラスよりも軽く、割れにくいという利点がありますが、傷がつきやすいという欠点も持ちます。

アクリルは透明度が高く、ケージを軽量化したい場合に適しています。

プラスチック製のケージは軽量で、扱いやすいですが、耐久性や透明度がガラスやアクリルに比べて劣ることがあります。

また、時間が経つと黄変することがあるため、定期的な交換が必要になることもあります。

高額になるデメリットはありますが、それ以外のマイナス面はないため総合するとガラスが最もおすすめです。

ケージの蓋

ヤドクガエルに限りませんが、カエルはケージから脱走しがちな生き物なので、ケージの蓋は必須です。

ヤドクガエルは小さく、隙間から脱走する可能性があるため、蓋は密閉性が高いものを選ぶ必要があります。

蓋の材質としては、プラスチックやガラス、金属製のメッシュが一般的です。

プラスチックやガラスは湿度を良く保ちますが、通気性を確保するために一部にメッシュを取り入れる設計も効果的です。

ケージ購入時に蓋も付属していれば概ね問題ないと思いますが、ヤドクガエル専用のガラス水槽はあまり見かけません。

爬虫類や観賞魚用のガラスケースであれば、特性も違うため要注意です。

ヤドクガエルの特性をしっかり把握したうえで、必要に応じて蓋を変更することも検討しましょう。

床材

ヤドクガエルの飼育に適した床材は、湿度を保持しつつカビや腐敗を防ぐ素材が理想です。

ココピート

代表的なのは、ヤシガラ土(ココピート)や腐葉土、スフィンゴモス(ミズゴケ)などで、これらは水分を保持しながらも適度な通気性を確保できます。

底面に排水層として軽石やハイドロボールを敷くと、水はけがよくなりカビの発生を防ぐ効果があります。

さらに、枯れ葉や落ち葉を加えることで、自然な見た目とともに微生物の繁殖を促し、床材の分解を助けることができます。

ヤドクガエルは地表を這うことが多いため、クッション性のある床材が好ましく、ケガのリスクを抑えることにもつながります。

観葉植物

ポトス

ヤドクガエルの飼育環境には、湿度を維持しつつ登ったり隠れたりできる観葉植物を配置することが重要です。

特におすすめなのは、ポトス、アヌビアス、シダ類、フィカス・プミラなどの丈夫で湿度に強い種類です。これらの植物は、テラリウム内で適度なシェルター(隠れ家)となるため、カエルのストレス軽減にも役立ちます。

また、葉の上に水滴が溜まりやすいものを選ぶと、カエルが直接水を飲めるため、より自然な環境を再現できます。植物の成長を促すためには、LEDライトなどの適切な照明を設置するのもポイントです。根が広がりすぎると通気性が悪くなるため、定期的なメンテナンスも必要になります。

水場

ヤドクガエルは直接水に浸かることはあまりありませんが、適切な湿度を維持するために水飲み場や水エリアを設置するのが理想的です。

つまり泳ぐスペースは不要ですが、飲んだり湿度を上げるための水場が必要です。

小さな浅い水皿を置くことで、水分補給の機会を提供できます。自然な環境を再現したい場合は、テラリウムの一部を浅い水場にして、そこに水草や流木を配置すると、よりリアルなビバリウムの雰囲気を作れます。

水はカルキを抜いたものを使用し、こまめに交換して清潔に保つことが重要です。霧吹きで定期的に水をかけると、植物の葉に水滴がつき、カエルが自然な形で水を摂取できる環境になります。

隠れ家

ヤドクガエルは警戒心が強いため、適切な隠れ家を用意することがストレス軽減につながります。

シェルターとして機能するのは、大きな葉を持つ前述の観葉植物の茂み、コルクバーク、ハーフログ(半円形の木製シェルター)などです。

また、流木や石をうまく配置して自然な洞窟を作ると、より安全に感じられるでしょう。

ヤドクガエルは湿度が高い環境を好むため、湿度を保持しやすい隠れ家を選ぶのがポイントです。隠れ家が複数あることで、複数のカエルを飼育する際の縄張り争いを軽減する効果もあります。

ヒーター

ヤドクガエルの適温は、昼間が22〜27℃、夜間が18〜22℃程度です。

寒い地域や冬場は、パネルヒーターや加温機器を使用して温度を管理する必要があります。底面ヒーターは乾燥を引き起こす可能性があるため、テラリウムの側面に設置するのが理想的です。

加温には、セラミックヒーターや赤外線ランプを使うこともできますが、直接カエルに熱が当たらないよう注意が必要です。

また、テラリウム内の湿度を下げすぎないよう、ヒーター使用時は加湿装置や霧吹きを併用し、環境のバランスを取ることが大切です。温度管理にはデジタル温湿度計を設置し、常に最適な環境を維持しましょう。

流木や木の枝

流木や木の枝は、ヤドクガエルの運動や隠れ家として非常に役立ちます。

特に、横向きや斜めに配置することで、カエルがよじ登ったり休んだりするスペースを確保できます。おすすめの種類としては、マングローブウッドやモップウッドなど、水に強く腐敗しにくい流木が適しています。

流木にはコケを生やすことで、より自然な雰囲気を演出しつつ、湿度を保持しやすくなります。

また、流木の配置を工夫することで、ケージ全体に立体的な空間を作り、運動量を確保しながらストレスを軽減することができます。配置を変えて変化をつけることで、カエルの探索行動を促す効果もあります。

温度と湿度

温度と湿度管理はヤドクガエルの飼育にとても重要ですので温度湿度計の設置は欠かせません。

必要に応じてヒーターなどを利用して温度は27℃前後を保ちます。

湿度は70%以上に保ちます。

床材を適度に湿らせておくことで、空気の湿度を一定に保つことができるようです。

湿度が低いのは問題ですが、湿度が高いのは問題にならないので、気が付いたらケージ内を霧吹きで加湿してあげると良いですね。

小さな水場を設けることは必須でこの水場の水は毎日交換し、常に清潔な水を提供することが重要です。

ヤドクガエルの餌の種類

コオロギ

1つめは、カエルの定番の餌として知られるコオロギです。

コオロギは栄養価が高く、入手も容易なため、ヤドクガエル 飼育において最もポピュラーな餌と言えるでしょう。

ただし、コオロギを与える際には、ヤドクガエルの口のサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。

参考動画
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