イエアメガエルは日本のアマガエルよりもかなり大きく、全長が10センチを超えるため、手のひらに収まるサイズです。
主にインドネシアとオーストラリアが原産地で、輸入される個体の多くはインドネシア産です。
以前は主に野生の個体が取引されていましたが、近年では養殖された個体も市場に出回るようになっています。
イエアメガエルを単体で飼育している分には共食いについて心配することはありません。
しかし、2匹以上の複数で多頭飼いする場合はイエアメガエルは共食いすることはあるのでしょうか。
今回はイエアメガエルの共食いのリスクについての解説と、対策方法について解説します。
イエアメガエルは共食いをするの?
イエアメガエルに限りませんがカエルは共食いをすることがあります。
イエアメガエルも共食いすることがあるカエルの一種ですので、複数のカエルを同一ケージ内で飼育する際は注意が必要です。
なお、イエアメガエルが共食いをする理由は生存本能です。
カエルは目が良くないので、近くで何が動いているかは分からないけど何かが動いているという認識をします。
そのうえで、近くで獲物になりうるものがあればひとまずパクっと食べてしまうのがイエアメガエルの特性なのです。
なぜなら、このチャンスを逃がせばまたいつエサにありつけるか分からないから。
ですから、イエアマガエルが共食いをする場合は「仲間だけど食べてしまった」というよりは「身近で動くものがいたから食べた」というのが正しい解釈でしょう。
イエアメガエルの共食いが発生しやすい環境とその対策は?
イエアメガエルの共食いのリスクをゼロにしたいのなら、2匹以上同じケージで飼わなければ良いだけです。
一方、さまざまな事情でイエアメガエルを複数以上で飼育せざるを得ない状況もあるでしょう。
では、どんな環境であればイエアメガエルの共食いが発生しやすいのかを理解することで、共食いリスクをできるだけ減らしましょう。
イエアメガエルの共食いを確実に防ぐには、2匹以上同じケージ内で飼わなければ良いのじゃ。
イエアメガエルの口に入るサイズ
共食いが起きやすいのは、大きいイエアメガエルと小さなイエアメガエルを共生させた場合です。
この場合大きいイエアメガエルの口に入るサイズあれば小さい方のイエアメガエルがのみ込まれてしまう可能性が高いです。
一方、両者が同サイズ程度であれば、共食いは起きにくいのです。
両者が同じサイズのイエアメガエル同士であれば共食いは起きにくいのじゃ。
しかし両者が仮に同サイズであっても共食いが全く起きないというわけではなく、未遂に終わるというのが正しい表現かも知れません。
ひとまず、口の中に入れてみようと試みることはありますし、口の中には入らないからあきらめるといった流れになります。
その際に、かじられるわけですから怪我の可能性も否定できません。
そのため同サイズなら安全という事でもなく、どうしても共食いリスクをなくしたいならやはり別ケージでの飼育がベストという事になります。
同じサイズ同士のイエアメガエル同士であれば、共食いが起きないというわけではなく共食い行為は起きるが、口に入らないので未遂に終わるのじゃ・・・。
接触確率が高いと共食いのリスクは上がる
これも考えれば分かる事ですがイエアメガエル同士の接触確率が高いと共食いのリスクは上がります。
つまり、逆を言えばケージのサイズを大きくしたり隠れるスペースを増やせば、おのずと接触確率は下がるため、共食いリスクは下がります。
しかし、大きなケージに買い替える位なら、小さいケージで別々に飼育した方が安全です。
イエアメガエルの多頭飼いはできる?
イエアメガエルの多頭飼いについては前述のように同じケージ内であれば共食いのリスクは常にあります。
同じサイズ同士の多頭飼いであれば、食べようとしても未遂に終わるので大丈夫かと思います。(未遂を大丈夫と言っていいのか・・笑)
リスクをゼロにしたいのならケージを別けるのが安全です。
また、別種のカエルではどうでしょうか。
イエアメガエル同士であれば同サイズ程度の個体という事もあるでしょうが、近所で拾ってきたアマガエルであれば大きさの違いが歴然。
圧倒的にイエアメガエルの方が大きいでしょうから、アマガエルは餌として食べられてしまいます。
イエアメガエルは共食いする?【まとめ】
いかがでしたか。
今回は、イエアメガエルの共食いのリスクとその対策方法について詳しく解説しました。
イエアメガエルは、特に大きい個体と小さな個体が一緒にいる場合、共食いが発生しやすいことが指摘されています。
共食いを防ぐためには、異なるサイズの個体を別々に飼育するか、ケージを広くして接触機会を減らすことが有効です。