カエルを飼ってみたいけれど、「臭いが気になる…」という声は意外と多いものです。
とくにペットとして人気のあるイエアメガエルは、見た目も可愛らしく、温和な性格で初心者にもおすすめされることが多いですが、気になるのはやはりニオイの問題ではないでしょうか。
この記事では、イエアメガエルは実際に臭うのか、そして他のカエルと比べてどうなのかという点について、詳しく解説していきます。
さらに、カエルの中でもとくに「臭いやすい」とされる種類や、イエアメガエルとアマガエルのニオイの比較もご紹介。
これからカエルを飼ってみたいと考えている方、またはすでに飼育中でニオイに悩んでいる方にとって、きっと役立つ内容になっています。
イエアメガエルは臭い?臭いの原因

イエアメガエル(英名:White’s Tree Frog)は、基本的に臭くないカエルとして知られています。
体自体から強いニオイを発することはほとんどなく、清潔な飼育環境であればニオイを感じることはまずありません。
ただし、いくつかの条件が重なると、飼育環境全体が臭うことがあります。
フンや尿の臭い
たとえば、フンや尿が放置されているとアンモニア臭のようなニオイが発生しやすくなります。
イエアメガエルは比較的体が大きめのカエルなので、フンの量もそれなりに多くなり、掃除を怠るとあっという間にニオイが立ちこめてしまうのです。
湿気がこもった床材
湿った床材を長期間取り換えずに使っていると、そこにカビや雑菌が繁殖してしまい、不快なニオイの原因になります。
特に高湿度を好む生き物であるため、床材は常にある程度湿っており、換気が不十分な環境ではすぐに悪臭がこもる原因になります。
エサの食べ残し
餌として与えたコオロギやワームなどが死骸になって残ってしまうと、それが腐敗して独特の臭気を放つことも少なくありません。
腐った餌のニオイは想像以上に強烈で、特に高温多湿の環境では腐敗のスピードも速く、数時間放置するだけでケージ内に悪臭が充満することもあります。
換気不足
さらに、飼育容器の通気性が悪い場合には、湿気と一緒にニオイがこもってしまい、より強く不快に感じられるようになります。
空気の流れがない密閉された空間では、微生物や雑菌が繁殖しやすくなり、その分ニオイの発生も顕著になります。
床材を定期的に交換したり、フンを見つけたらすぐに取り除くこと、そして通気性のよい飼育容器を使うことで、臭いの発生を大きく減らせます。
要するに、イエアメガエルそのものが臭いわけではなく、飼育環境の管理次第でニオイが発生するということです。
イエアメがるが臭い時の対策
こまめな掃除と定期的な水替え
このようなニオイを防ぐためには、こまめな掃除と定期的な水換えが非常に重要です。
床材は最低でも週に1回は交換するのが理想的で、特にフンを見つけた際にはすぐに取り除くよう心がけるべきです。
給水容器の水も毎日新鮮なものに入れ替えると清潔な状態を保ちやすくなります。
また、通気性の良いケージやフタを選び、必要に応じて小型のファンなどで空気を循環させる工夫をすると、湿気やニオイがこもるのを防ぐことができます。
要するに、イエアメガエルそのものが臭いというわけではなく、飼育環境の衛生管理が不十分な場合にニオイが発生しやすくなるということです。
逆に言えば、きちんと管理すればほとんどニオイは気にならない、飼いやすいカエルの一種だと言えるでしょう。
消臭剤の使用はNG
臭いが強いとファブリーズ等の消臭剤をケージに向けて使って良いのか?と疑問に思う方もいるでしょう。
基本的にファブリーズ等の消臭剤や芳香剤をイエアメガエルに限らずカエルの飼育に使用することはおすすめできません。
- 両生類の皮膚は非常に敏感で、有害物質を吸収しやすい
- 香料やアルコール、防腐剤などが含まれていると中毒の危険性がある
- ケージ内に残留した成分が、水や床材を通してカエルに影響を与える可能性がある
特に、イエアメガエルのような湿度の高い環境で飼育するカエルにとっては、空気中の成分でも肌や呼吸器に影響を与える恐れがあります。
やはりこまめな掃除と定期的な水替えが臭い対策の基本ですがそれでも、どうしても臭いが気になる場合は以下の対策も試してみてください。
- 活性炭入りの脱臭フィルター(ケージの外に設置)
→ ケージ内の空気を直接いじらずに、部屋全体のニオイを軽減できます。 - 通気性の向上&空気の循環
→ 小型ファンや空気清浄機を使ってケージの外側から空気を動かすと効果的。 - 天然素材の消臭グッズ(重曹・竹炭など)をケージ外に設置
→ ケージの中には入れず、周囲の空間用として使えば安全です。
臭いカエルの種類は?
前述のようにイエアメガエルは臭くないタイプのカエルという事が分かりました。
しかしカエル全般の中には、イエアメガエルに比べて「臭いやすい」と言われる種類も存在します。
アフリカウシガエル

たとえば、アフリカウシガエル(ピクシーフロッグ)は体が大きく、肉食性でフンの量も多いため、飼育環境が臭いやすいです。
給水容器の水がすぐに汚れてアンモニア臭を発しやすく、掃除を怠るとすぐに強いニオイが立ちこめてしまいます。
ベルツノガエル

同様に、ベルツノガエル(通称パックマンフロッグ)も臭いやすいカエルの代表格です。
このカエルも肉食性で、フンの量が多く、水質がすぐに悪化してしまいます。そのため、こまめな水換えを行わないと、強いニオイが出やすくなります。

小型種

一方で、ニホンアマガエルやモリアオガエルのような野生の小型種は、防御反応として皮膚から分泌液を出すことがあります。
この分泌液は少し独特なニオイを持っており、触れた手に残ることもあります。
ただし、これも日常的に強く臭うわけではなく、刺激を受けたときに一時的に感じる程度です。
また、厳密にはカエルではありませんが、同じ両生類に分類されるイモリやサンショウウオも水質が悪化すると独特のニオイを放つことがあります。
つまり、臭いやすさの度合いはカエルの種類によってさまざまであり、主にフンの量や飼育環境の清潔さ、分泌物の有無などが関係しています。
臭いが気になる人には、乾燥気味な環境で飼えるイエアメガエルやモリアオガエルなどの樹上性のカエルが比較的おすすめです。

まとめ
イエアメガエルは、普段はほとんど無臭で、適切な管理をしていれば飼育においてニオイの心配はあまりありません。
ただし、フンや餌の食べ残し、床材の湿気など、飼育環境の手入れを怠ると、徐々にニオイが発生してしまいます。
つまり、カエル自体が臭いのではなく、「環境が臭くなる」という点がポイントです。
一方で、他の種類のカエルの中には、体が大きくフンの量が多かったり、防御のために臭い分泌物を出したりすることで、ややニオイが強いと感じられる種類も存在します。
とはいえ、どの種類のカエルでも、きちんと掃除と管理を行えば、ニオイを最小限に抑えることは可能です。
イエアメガエルとアマガエルを比較しても、基本的にはどちらも無臭に近い存在です。
ニオイが出るかどうかは、飼い主の手入れ次第と言えるでしょう。
これからカエルの飼育を始めようとしている方も、過度に心配せず、清潔な環境を保つことを心がければ、快適なペットライフを楽しむことができるはずです。