イエアメガエルの体に斑点が出てきたけれど、これって病気?それとも成長の一環?
飼っているカエルの見た目が変わると、心配になりますよね。
この記事では、イエアメガエルに見られる斑点の種類や原因について、わかりやすく解説します。
正常な模様と異常の見分け方、注意すべき症状なども紹介しますので、「うちの子、大丈夫かな?」と気になっている方はぜひ参考にしてください。
イエアメガエルに斑点が出るのはなぜ?
イエアメガエルの体に斑点が出てくると、「病気かも…?」と不安になりますよね。
でも、すべての斑点が異常というわけではありません。中には遺伝的にあらかじめ決まっている模様もあるのです。
まず知っておきたいのが、「スノーフレーク」というモルフ(カラーバリエーション)の存在です。
スノーフレークとは?
スノーフレークモルフのイエアメガエルは、白い斑点やまだら模様が全身に広がるのが特徴です。
成長とともに模様が濃くなったり、広がったりすることもあり、「急に斑点が出てきたように見える」場合もあります。
この模様は遺伝的な特徴であり、健康上の異常ではありません。
もしあなたのカエルがスノーフレークなら、斑点があるのは自然なことなので、まずは一安心して大丈夫です。
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スノーフレーク以外のモルフではどうか?
一方、スノーフレーク以外のイエアメガエル――いわゆるノーマルタイプ(ワイルドカラー)や他のモルフでは、基本的にははっきりした斑点模様は現れません。
もちろん、個体差によって色の濃淡やグラデーションが見られることはありますが、それはぼんやりとした色むらのようなもので、斑点とは少し違います。
そのため、スノーフレーク以外の個体に斑点が出てきた場合は、異常のサインである可能性を疑った方が良いでしょう。
危険な斑点の見分け方とは?

イエアメガエルの斑点が単なる模様なのか、体調不良のサインなのかを見分けるには、色・形・広がり方・他の症状をチェックすることが大切です。
まず注意したいのは、黒や赤、白っぽい斑点が急に出てきた場合です。
・黒い斑点がベタッとした感じで広がっている
・赤い斑点が出ていて、炎症のように見える
・白いモヤモヤやふわふわしたものが皮膚に付着している
こうした場合は、皮膚病や細菌・カビの感染症が疑われます。
正常な模様とは違い、境界がはっきりしなかったり、ぼやけた感じでじわじわ広がったりするのが特徴です。
さらに、次のような行動の変化や体調不良のサインが同時に見られる場合は要注意です。
- あまり動かなくなった
- 皮膚をこすりつけるようなしぐさをする
- エサを食べない
- 水の中でじっとして出てこない
- 脱皮がうまくいかない・皮膚がめくれている
これらは体に異変が起きているサインかもしれません。「模様か異常か」で迷ったときは、他の症状があるかどうかも一緒に見ることがポイントです。
よくある原因と対処法

スノーフレークではないイエアメガエルに突然斑点が現れた場合、何らかの異常や病気が関係している可能性があります。
ここでは、よくある原因とその対処法について紹介します。
カビや細菌による皮膚病
白っぽい斑点やふわっとした綿のようなものが皮膚に付着している場合、水カビ病などの感染症の可能性があります。
また、黒っぽい変色がじわじわ広がるようであれば、細菌感染の可能性もあります。
これらは放っておくと皮膚がただれて悪化し、命に関わることもあるため、早めの対応が必要です。
対処法:
・まずは水槽の清掃と水の全交換を行いましょう
・病気が疑われる場合は、すぐに爬虫類・両生類を診られる獣医師に相談するのがベストです
・軽度であれば、市販の両生類用治療薬を使うケースもありますが、自己判断での薬の使用は避けましょう
飼育環境の悪化(水質・湿度)
イエアメガエルは高温多湿を好みますが、不衛生な水槽や高すぎる湿度、逆に乾燥しすぎた環境も体調を崩す原因になります。
水質が悪化すると皮膚へのダメージが蓄積され、斑点や変色として現れることがあります。
対処法:
・週に1〜2回の定期的な水替え・床材の掃除を徹底しましょう
・湿度は60〜80%を目安に管理し、乾燥しすぎないよう注意
・霧吹きや加湿器などで湿度調整が可能です
紫外線のダメージや栄養不足
イエアメガエルは強い紫外線を嫌うため、直射日光や強いUVライトに長時間さらされると皮膚にダメージが出ることがあります。
また、偏った食事でビタミンやカルシウムが不足すると、皮膚の新陳代謝が乱れ、色ムラや斑点ができやすくなることもあります。
対処法:
・紫外線ライトは控えめに。設置する場合は、UV-Bが弱めのものを短時間使用
・エサはコオロギ・レッドローチ・ワーム類などをローテーションし、時々カルシウムパウダーをふりかけると安心です
斑点の原因はひとつではなく、複数の要因が重なっている場合もあります。
様子を見るべき?病院に行くべき?判断の目安

イエアメガエルに斑点が現れたとき、「すぐに病院に連れて行くべき?」と迷う方も多いでしょう。
ここでは、自宅で様子を見てもよいケースと、すぐに専門医に相談すべきケースの判断ポイントを紹介します。
● 自宅で様子を見てもよいケース
以下のような場合は、一時的な変化の可能性があるため、数日間観察してみても構いません。
- スノーフレークのようにもともと模様があるモルフで、全体的に均一な白い斑点が見られるだけ
- 行動や食欲に変化がない(元気に動き、よく食べる)
- 斑点が広がらず、皮膚に異常な膨らみやただれが見られない
- 脱皮直後や湿度の急変後に一時的に見られる色の変化
このような場合は、飼育環境(湿度・水質・温度)を整えて様子を見ましょう。記録写真を残しておくと、変化が分かりやすくなります。
● すぐに病院に連れて行くべきサイン
次のような状態が見られる場合は、できるだけ早く爬虫類・両生類に対応できる動物病院を受診してください。
- 今までなかった斑点が急に広がった・色が濃くなった
- 白いふわふわ・赤い腫れ・黒ずんだ潰瘍のようなものがある
- じっとして動かない・呼吸が荒い・食欲が明らかに落ちている
- 皮膚をこすりつけるようなしぐさをしている
- 脱皮不全や皮膚がめくれている状態が続いている
早期の対処ができれば、皮膚病や感染症も回復する可能性が高くなります。
「おかしいかも…」と感じた時点で相談するのが安心です。
まとめ:斑点に気づいたときに飼い主ができること
イエアメガエルに斑点が見られたとき、まず大切なのは落ち着いて観察することです。
斑点の正体が「スノーフレークという模様」なのか、「異常を知らせるサイン」なのかを見極めるために、いくつかの視点から確認しましょう。
まずはモルフ(品種)を確認してみましょう。
白い斑点が全体的にある個体で、昔からその模様があったなら、スノーフレークである可能性が高く、心配はいりません。
一方で、今まで模様がなかったのに突然斑点が出てきた、広がってきた、色が変わってきたといった変化がある場合は、環境や体調に何らかの問題が起きている可能性があります。
そんなとき飼い主にできることは以下の通りです:
- 水質や湿度、温度のチェックと見直し
- エサの内容や与え方の再確認(栄養の偏り防止)
- 行動・食欲・脱皮の様子の記録と観察
- そして、少しでもおかしいと感じたら早めに病院へ相談することです。
日々の小さな変化に気づけるのは、他でもない飼い主であるあなた自身です。
不安になったときは、写真を撮っておくと、後から変化を比較したり、病院での説明にも役立ちます。