ベルツノガエルの飼育において、どんな餌を与えるかは悩みどころ。
この記事では、生餌から人工飼料まで、ベルツノガエルの餌に関する情報をまとめています。
給餌の頻度や量の目安、注意点など、実際に飼っている方にも役立つ内容です。
基本的な飼育環境について知りたい方は、ベルツノガエルの飼育方法総合ページもあわせてご覧ください。
ベルツノガエルの餌

ベルツノガエルの餌は他のカエルと同様に主に昆虫です。

基本的に生きた餌を好みますが、人工飼料に慣れさせることも可能です。
生餌を与える際はケージ内に入れるだけで良いのですが、乾燥タイプの昆虫や人工飼料を与える際はピンセットでつかんでカエルの目の前で動かして食べさせます。
餌にはカルシウムの補給が必要です。
特にカルシウムの補給は、ガエルの骨の健康を保つために重要なので、市販のカルシウムパウダーを昆虫にまぶして与えます。
活動的な夜間や早朝に餌を与えると良いでしょう。
自然の狩猟行動を促進するため、餌をケージ内に放して捕食させる方法が自然に近いです。
ベルツノガエルの餌|成長段階別の頻度と量と種類
成体の餌の頻度と量
大きな昆虫、例えばコオロギ、ミールワームなどを与えることができます。
大きさや種類を幼体から成体に移行するにつれて段階的に増やしていくことが重要です。
週に2~3回程度、1度に複数の昆虫を与えることが適切です。
食べ過ぎに注意し、カエルの活動レベルや体重に応じて量を調整してください。
幼体の餌の頻度と量

幼体には小さな虫類、特にピンヘッドコオロギなど小さな昆虫を与えます。
ピンヘッドコオロギというのはコオロギの中でも極小サイズのもので幼体のベルツノガエルの口のサイズでも入ります。
成長期にあるため、毎日または一日おきに少量の餌を与えることが一般的です。
ベルツノガエルの餌|種類別の与え方
人工飼料
ベルツノガエルに人工飼料をカエルに与える際には、カエルの口の大きさに合わせて飼料のサイズを選ぶことが重要です。
人口飼料には食いつきが悪い事もありピンセットでつかんで目の前で動かしても反応しないこともあります。
人工飼料に慣れさせるためには、徐々に飼料を混ぜながら導入する方法が効果的です。
例えば、生餌と人工飼料を同時に提供し、徐々に人工飼料の割合を増やしていくことで、カエルが新しい餌に慣れる手助けをします。
また、飼料に少量の水を加えて柔らかくし、より食べやすくすることも有効です。
ベルツノガエルが人工飼料に餌付かなくて困ってる人これ試してみるといいかも、適当な桶に水入れて上から落としてみる!
— ぽんず (@OZ9NRg7SkJzca2D) January 31, 2023
食べ損ねても桶を持ってゆっくり軽く水を回すみたいにして餌を転がすとうちのは食べる事がわかったよ😃 pic.twitter.com/2gvjBYkGi9
コオロギの与え方

コオロギは栄養価が高く、ベルツノガエルの食いつきも良いですが入手方法に注意が必要です。
野生のコオロギは農薬や病原菌のリスクがある
野生のコオロギを捕まえて与えるのは、安定的に餌を確保できないリスクがあるのと農薬や何らかの病原菌を持っている可能性もあるため、おすすめできません。
コオロギのサイズの問題もあるため特に幼体のベルツノガエルに与えるのは困難です。
乾燥コオロギは長期保存が可能ですが生餌に比較して栄養価が低くなる
乾燥コオロギや冷凍コオロギは長期間保存が可能で扱いやすいのですが、栄養価が生餌に比べて低くなる可能性があります。
特に水分や一部のビタミンが失われやすいですので、注意が必要です。
ショップで販売されている生餌がベスト
ペットショップや通販で購入できるコオロギの生餌は栄養価が高く、ベルツノガエルの自然な食行動を促します。
カエルが狩猟本能を発揮して捕食できるため、精神的にも良い影響があるのでおススメしたい餌です。
ただし、価格が高めで保存が困難なので短期間で使い切る必要があります。

カエル飼育の上級者は餌として与える、コオロギやミルワームなどを自分で繁殖している方もいます。
ミルワームの与え方


ミルワームは日本国内では入手困難ですので野生のものは検討の余地はありません。
ミルワームも生餌と乾燥の2タイプがありますがどちらも比較的手に入りやすいです。
こちらもコオロギ同様に、生餌の方が食いつきも良いし栄養価も高いのですが、長期保存は不可能です。
乾燥タイプは保存が可能ですが栄養価が生餌に比べて劣ります。
上級者はミルワームの生餌を自家繁殖させている方もいるので、検討してみてはいかがでしょうか。
ピンクマウス


ピンクマウスは栄養価が高く、大きなベルツノカエルにとって適切なサイズの餌となることがあります。
ただし、ピンクマウスを餌として与える場合は非常に高カロリーで栄養価が高いため、月に1〜2回程度の提供にとどめることが一般的です。
これは、頻繁に与えると肥満を引き起こす可能性があるためです。
また、生のピンクマウスを与える場合は、新鮮であることを確認し、信頼できる供給源から購入してください。
生の餌を与えることには病原体のリスクも伴うため、処理には注意が必要です。
ベルツノガエルが餌を食べない理由と対策法!
カエルは動く餌しか食べない
ベルツノガエルに限ったことではありませんが、カエルは基本的に動く餌しか食べません。
そのため生餌以外の餌(乾燥や冷凍コオロギも含めて)を食べさせる場合は、ピンセットで捕まえてカエルの顔付近で動かして食べさせます。
エサの種類や大きさ
ベルツノガエルは特定の餌に好みがある場合があり、提供されている餌が好みに合わない場合、食べないことがあります。
またエサの好みは個体差もありますので、他のベルツノガエルが食べる餌を別のベルツノガエルが食べるとも限りません。
また、餌のサイズが大きすぎる、または小さすぎる場合も食べるのを避けることがあります。
環境条件
カエルは環境条件に敏感です。
適切な温度、湿度、照明が確保されていない場合、ストレスを感じて餌を食べなくなることがあります。
特にベルツノガエルは温暖な環境を好むため、温度が低すぎたり高すぎたりすると食欲が落ちます。
また新しい環境に移動したばかりのカエルは、環境に慣れるまで餌を食べないことがあります。
特に移送ストレスは、カエルが食事を拒否する一因となり得ます。
健康問題
内部寄生虫や病気が原因で食欲不振になることもあります。
また、皮膚の問題や消化器系の問題が原因で餌を
まとめ|餌選びと与え方を工夫して、健康なベルツノライフを
ベルツノガエルは肉食性が強く、与える餌やその量、頻度によって健康状態が大きく左右されます。
生餌と人工餌をうまく使い分け、成長段階や個体の様子に合わせて調整することが大切です。
本記事を参考に、あなたのベルツノガエルにとって最適な食生活を見つけてあげてくださいね。
引き続き、ベルツノガエルの飼育全般を知りたい方は以下の記事が参考になるのでご参照ください。