ヒキガエルを飼い始めると、「餌は何を与えればいい?」「何日おきにあげる?」「1回に何匹くらい?」と迷いますよね。
結論からいうと、ヒキガエルの餌は、年齢や体格に合ったサイズの餌を、体型や食欲を見ながら与えることが大切です。
コオロギやミミズ、デュビアなどの餌昆虫が使いやすく、個体によっては人工飼料や練り餌にも慣らすことができます。
一方で、ベビーと成体では必要な給餌ペースが違いますし、「成体なら必ず週○回」「1回に○匹」と固定してしまうと、個体によっては多すぎたり少なすぎたりします。
この記事では、ヒキガエルにおすすめの餌、餌の頻度や量、餌の大きさ、人工飼料の与え方、食べないときの対処法まで分かりやすく解説します。
ヒキガエルの飼育全般に関する詳細は以下の記事を是非参考にしてください。
ヒキガエルの餌は何がおすすめ?

ヒキガエルは、野生では昆虫やミミズなど、動く小さな生き物を捕食しています。
飼育下では、安全性や入手しやすさを考えると、次のような餌が使いやすいです。
- コオロギ
- ミミズ
- デュビア
- ミルワーム
- 人工飼料・練り餌
- 冷凍・乾燥昆虫
なかでも、コオロギやミミズは比較的使いやすく、ヒキガエルの反応も得やすい餌です。
デュビアもサイズを選びやすく、室内で管理しやすい餌として利用できます。
ミルワームは食いつきがよい個体も多いですが、同じ餌ばかりに偏らないようにしましょう。
人工飼料は最初から食べるとは限りませんが、ピンセットで動きをつけるなど工夫すると慣れる個体もいます。
一種類だけに固定するより、複数の餌を使い分けながら体型と食欲を確認するのがおすすめです。
ヒキガエルの餌は何日おき?頻度の目安

ヒキガエルの餌の頻度は、年齢や成長段階によって変わります。
特にベビーや成長期の個体は、成体よりこまめな給餌が必要になることがあります。
一方で、成体は成長期ほど頻繁に与えなくても体型を維持できる場合があります。
大切なのは、「○日に1回」と数字だけで決めるのではなく、
- 年齢
- 体格
- 活動量
- 食欲
- 体型
- 季節や飼育温度
などを見ながら調整することです。
餌の頻度は固定ルールではなく、個体の状態を見ながら決めるのが基本です。
ベビーなのに給餌間隔を空けすぎたり、成体に毎回たくさん与えたりすると、成長不足や肥満につながる可能性があります。
ヒキガエルの餌は1回に何匹?量の目安

「1回にコオロギを何匹与えればいい?」と迷う方も多いでしょう。
ただし、餌の数だけで適量を決めるのは難しいです。
同じ1匹でも、ピンヘッドコオロギと成虫のコオロギでは大きさがまったく違います。
また、ヒキガエル自身の体格にも差があります。
そのため、
- 餌の大きさ
- ヒキガエルの体格
- 前回の給餌量
- お腹の張り方
- 体型
- 排便の状態
などを見ながら調整しましょう。
一度に大量の餌を入れて、食べられるだけ食べさせる方法は避けた方が管理しやすいです。
「何匹」と固定するより、食後に極端に腹部が張っていないか、普段の体型を維持できているかを見ることが重要です。
体重を定期的に記録しておくと、餌が多すぎるのか少なすぎるのか判断しやすくなります。
ヒキガエルの餌の大きさはどのくらいが安全?

餌の量だけでなく、大きさも重要です。
ヒキガエルは餌を丸のみすることが多いため、大きすぎる餌は扱いづらくなります。
特にベビーや若齢個体には、無理なく飲み込める小さな餌を選びましょう。
成長に合わせて、
- ピンヘッドサイズのコオロギ
- 小型コオロギ
- 小さくしたミミズ
- 若齢のデュビア
などへ少しずつサイズアップしていきます。
成体だからといって、極端に大きな餌を与える必要はありません。
ヒキガエルが無理なく捕食し、丸のみできる大きさを選ぶことが基本です。
大きすぎる餌を避けることで、飲み込みにくさや消化への負担も減らしやすくなります。
年齢別|ヒキガエルの餌の与え方
成長段階によって、食べられる餌や給餌ペースは変わります。
オタマジャクシ期〜変態直後

オタマジャクシの時期は、水中で食べられる餌が中心になります。
変態して上陸した直後は体が非常に小さいため、通常サイズのコオロギなどは食べられません。
ピンヘッドコオロギ、ショウジョウバエ、小さくしたミミズなど、口に入る小さな餌を選びます。
この時期は成長が早いため、成体よりこまめに食べる機会を作ることが大切です。
ただし、食べ残した餌を放置すると、飼育環境を汚す原因になります。
ベビー・若齢個体

体が大きくなるにつれて、少しずつ餌のサイズも大きくできます。
小型〜中型のコオロギ、小さめのデュビア、ミミズなどが使いやすくなります。
成長期はエネルギーを使うため、成体より給餌間隔が短くなることがあります。
ただし、毎回大量に与える必要はありません。
食べ方や成長速度、体型を確認しながら量を調整しましょう。
成体

成体になると食べられる餌の種類が増えます。
コオロギ、ミミズ、デュビア、人工飼料などを組み合わせやすくなります。
成長期ほど頻繁に餌を必要としない個体も多いため、体型を見ながら給餌間隔を調整します。
腹部が大きく膨らみ続けたり、動きが少ないのに体重が増え続けたりする場合は、給餌量を見直しましょう。
高齢個体

高齢になると活動量や食欲が変化することがあります。
若い頃と同じ量をそのまま与えるのではなく、体調や体型に合わせて調整しましょう。
ミミズなど、個体が食べやすい餌を選ぶのも一つの方法です。
餌への反応が弱い場合は、ピンセットで軽く動きをつけて気づかせることもできます。
無理に口へ押し込むような給餌は避けましょう。
ヒキガエルに毎日餌を与えてもいい?
毎日餌を与えることが必ず悪いわけではありません。
ベビーや成長期の個体では、こまめな給餌が必要になる場合があります。
一方で、成体に毎日たくさんの餌を与え続けると、摂取量が多くなりすぎることがあります。
そのため、
「毎日だからダメ」
「週2回なら必ず適量」
という考え方ではなく、年齢と体型を基準にしましょう。
成長期は成長を妨げない量を、成体は肥満にならない量を意識することが大切です。
また、健康な個体に「定期的な断食を必ず行う」といった固定ルールを設ける必要はありません。
給餌間隔は、その個体の状態に合わせて考えましょう。
ヒキガエルにおすすめの人工飼料・練り餌
人工飼料や練り餌は、生きた昆虫の管理が苦手な方にとって便利な選択肢です。
ただし、ヒキガエルは動くものに捕食反応を示しやすいため、置いただけの人工飼料には反応しないことがあります。
人工飼料は食べる?
個体によっては人工飼料を食べます。
一方で、生餌しか食べた経験がない個体では、最初は餌として認識しないこともあります。
食べないからといって、無理に口へ入れる必要はありません。
人工飼料に慣らす方法
人工飼料に慣らしたい場合は、ピンセットでつまんで軽く動かします。
ヒキガエルが動きに反応して口を開けるタイミングを利用すると、食べることがあります。
最初は普段食べている生餌と併用しながら、徐々に慣らしていく方法もあります。
人工飼料だけでも大丈夫?
人工飼料は便利ですが、商品によって栄養設計が異なります。
特定の商品だけに長期間固定する場合は、その餌が両生類の主食として適したものか確認しましょう。
また、生餌と併用することで餌の選択肢を増やすこともできます。
人工飼料は便利な選択肢ですが、「人工飼料なら何でも完全食」と考えず、商品の用途を確認して使うことが大切です。
ヒキガエルに与えやすい生餌
生餌にはそれぞれ特徴があります。
一つだけに偏らず、使いやすいものを組み合わせましょう。
コオロギ

コオロギはヒキガエルの餌として使いやすい定番の餌昆虫です。
よく動くため、捕食反応を引き出しやすいのがメリットです。
ベビーには小さなサイズ、成体には体格に合ったサイズを選びます。
ケースへ大量に放すより、食べた数を確認できるように与えると給餌量を管理しやすくなります。
必要に応じて、餌昆虫を栄養状態よく管理したり、カルシウムなどのサプリメントを適切に使用したりする方法もあります。
ミミズ

ミミズもヒキガエルが食べやすい餌の一つです。
柔らかいため、小さく切れば若齢個体にも利用できます。
成体では体格に合わせてそのまま与えることもできます。
飼育用として管理されたものを利用すると、農薬などのリスクを避けやすくなります。
デュビア

デュビアは跳ねにくく、コオロギより管理しやすいと感じる飼育者もいます。
ヒキガエルの大きさに合わせて、小型の個体から選びましょう。
動きが少ないと反応しないヒキガエルもいるため、必要に応じてピンセットで動きをつけます。
ミルワーム

ミルワームは保存しやすく、入手しやすい餌です。
動きもあるため、よく反応する個体がいます。
一方で、ミルワームだけに餌を偏らせる必要はありません。
コオロギやミミズなどと組み合わせ、給餌内容が一種類に固定されないようにしましょう。
冷凍・乾燥餌は使える?

冷凍コオロギや乾燥昆虫なども、ヒキガエルが食べる場合があります。
保存しやすく、生きた餌を常に管理しなくてもよいのがメリットです。
ただし、動かない餌に反応しない個体もいます。
その場合は、ピンセットで軽く動かして捕食反応を引き出します。
冷凍餌は、使用する商品の取り扱い方法に従って解凍してから与えましょう。
乾燥餌は硬さや大きさにも注意します。
冷凍・乾燥餌は便利ですが、その個体が食べやすいかを確認しながら利用しましょう。
野外で捕まえた虫を餌にしてもいい?

野生のヒキガエルは、さまざまな虫を捕食しています。
そのため、野外で捕まえた昆虫にも反応することがあります。
しかし、飼育下では管理された餌昆虫を優先する方が安全です。
野外の昆虫には、
- 農薬
- 殺虫剤
- 除草剤
- 寄生虫
- 病原体
- 何を食べていたか分からない
といったリスクがあります。
見た目だけでは、安全かどうか判断できません。
長期飼育では、販売・飼育管理された餌昆虫を使う方がリスクを管理しやすいです。
ヒキガエルが餌を食べない原因と対処法
ヒキガエルが突然餌を食べなくなると心配ですよね。
食べない原因には、さまざまなものがあります。
- 飼育環境が変わった
- 温度が合っていない
- ストレスがかかっている
- 餌が大きすぎる
- 餌の種類を認識していない
- 食べすぎた直後
- 排便できていない
- 体調不良
まずは、普段と何が変わったのか確認しましょう。
新しく迎えた直後やレイアウト変更後などは、環境に慣れるまで食欲が落ちることもあります。
また、人工飼料を食べない場合は、生きたコオロギやミミズなど、反応しやすい餌で食欲を確認する方法もあります。
餌を食べないときは、無理に食べさせるより、まず環境と体調を確認することが大切です。

ヒキガエルが餌を食べないのは何日まで様子見できる?
「何日食べなかったら病院へ行くべき?」と気になる方もいるでしょう。
ただし、安全な日数を一律に決めることは難しいです。
若い個体と成体では体力も違いますし、季節や温度によっても食欲は変化します。
日数だけでなく、
- 体重が減っていないか
- 体が痩せてきていないか
- 普段通り動いているか
- 排便しているか
- 皮膚や目に異常がないか
- 呼吸の様子がおかしくないか
- 温度や湿度に問題がないか
- 急な環境変化がなかったか
を確認しましょう。
短期間でも、急激に痩せる、ぐったりする、姿勢がおかしいなどの異常があれば注意が必要です。
反対に、成体で体型や活動に問題がなく、一時的に食欲が落ちている場合もあります。
「何日」という数字だけで待つのではなく、食欲以外の症状があるかどうかで判断しましょう。
異常が続いたり、体重減少や元気消失が見られたりする場合は、両生類を診られる動物病院への相談を検討してください。
ヒキガエルの餌やりで注意したいこと

餌の種類や頻度だけでなく、与え方にも注意が必要です。
与えすぎ・肥満
ヒキガエルは食欲旺盛な個体も多いため、飼育下では餌を与えすぎることがあります。
特に活動量が少ない成体へ頻繁に多量の餌を与えていると、体重が増えすぎる可能性があります。
餌を欲しがるからといって、毎回追加するのではなく、体型や体重を確認しながら管理しましょう。
誤飲
餌へ飛びついたときに、床材まで一緒に口へ入れることがあります。
砂利や大きな床材などを誤って飲み込むと、消化管のトラブルにつながる可能性があります。
給餌場所を決めたり、ピンセット給餌を利用したりすると管理しやすくなります。
ヒキガエルの床材については以下の記事が参考になります。

栄養の偏り
毎回同じ餌だけを与えていると、栄養が偏る可能性があります。
コオロギ、ミミズ、デュビアなどを使い分けたり、適切な人工飼料を利用したりして、給餌内容を見直しましょう。
カルシウム・ビタミン補給
飼育下では、餌昆虫の内容だけでは栄養バランスが偏る場合があります。
そのため、飼育条件や使用する餌に応じて、両生類向けのカルシウム・ビタミンサプリメントを利用する方法があります。
ただし、サプリメントも多ければよいというわけではありません。
使用する商品の説明や飼育条件に合わせて適切に使いましょう。
ヒキガエルの餌【まとめ】

ヒキガエルの餌は、種類だけでなく、頻度・量・サイズまで個体に合わせることが大切です。
ポイントをまとめると、
- コオロギやミミズ、デュビアなどが使いやすい
- 人工飼料や練り餌を食べる個体もいる
- 餌の頻度は年齢や体格によって変える
- 「何日おき」と固定しすぎない
- 1回の量は餌の数だけで決めない
- 餌の大きさをヒキガエルの体格に合わせる
- ベビー・成長期は成体よりこまめな給餌が必要になることがある
- 成体は与えすぎによる肥満に注意する
- 一種類の餌だけに偏らない
- 野外採集した虫より管理された餌昆虫を優先する
- 餌を食べないときは環境と体調を確認する
- 日数だけで拒食の危険度を判断しない
という点です。
ヒキガエルの餌やりで最も重要なのは、「決められた回数や匹数を守ること」ではなく、その個体の成長段階・体型・食欲に合わせて調整することです。
日頃から体型や食欲、排便などを観察しながら、食べすぎにも不足にもならない給餌を続けていきましょう。
ヒキガエルの飼育全般に関する詳細は以下の記事を是非参考にしてください。

