ウーパールーパーと聞くと、多くの人は愛らしいペットの姿を思い浮かべるでしょう。
しかし、一部の国ではウーパールーパーを食材として扱う文化があり、特に「唐揚げ」として提供されることがあります。
このユニークな食文化は驚きとともに賛否両論を呼んでおり、SNSでも話題になることが少なくありません。
本記事では、ウーパールーパーを食べる文化の歴史、唐揚げの調理法、そして海外の反応について詳しく解説していきます。
ペットとしてのウーパールーパーとは?
ウーパールーパーは、メキシコ原産の両生類で、正式名称を「メキシコサンショウウオ」といいます。
幼形成熟という特徴を持ち、通常は陸に上がることなく、一生を水中で過ごすことで知られています。
そのユニークな外見と飼いやすさから、世界中でペットとして人気があります。

特に日本では、1980年代にCMで話題となり、一躍有名になりました。
ペットとしてのウーパールーパーは比較的世話がしやすく、水槽内で適切な水質管理を行えば長生きすることも可能です。
また、人工飼料や生餌を与えることで健康的に育てることができます。こうした背景から、ウーパールーパーを食材とする文化には驚きを感じる人が多いのも事実です。
ウーパールーパーを食べる文化がある国と歴史
メキシコ

ウーパールーパーを食用とする文化は、主にメキシコに見られます。
ウーパールーパーは、もともとアステカ文明の時代から食材として利用されており、高タンパクで栄養価の高い食品として珍重されていました。
アステカの人々は、湖で捕獲したウーパールーパーを調理し、貴族階級の食事として提供していたと言われています。
現在でも、メキシコの一部地域では食用として扱われており、タコスやスープの具材として使用されることがあります。
特に、メキシコシティの市場では、食用ウーパールーパーが販売されていることがあり、観光客の間でも話題となることが少なくありません。
中国

また、中国でもウーパールーパーを食べる文化があります。
中国では珍しい食材に興味を持つ傾向があり、ウーパールーパーも例外ではありません。
中国では高級食材としての位置づけがされており、特に広東料理の一環として唐揚げやスープに調理されることが一般的です。
ウーパールーパーは、鶏肉のような淡泊な味わいが特徴で、特にスパイスや香草と合わせることで風味が引き立つとされています。
中国の一部の高級レストランでは、ウーパールーパーを生け簀で管理し、注文が入るとその場で調理することもあるそうです。
また、伝統医学的な観点からも注目されており、一部では健康に良いと考えられ、滋養強壮の効果が期待される食品として扱われることもあります。
日本
日本では、ウーパールーパーは主にペットとしての認識が強いため、食用としての文化は一般的ではありません。
しかし、1980年代に流行した際、一部の飲食店が話題作りのためにウーパールーパー料理を提供したことがあります。
その中で特に注目されたのが、ウーパールーパーの唐揚げです。
この時期、ウーパールーパーはCMやペットショップでの販売が増えたことにより、人々の関心を集める存在となっていました。
そのため、飲食業界でも珍しい食材として取り上げられることがあり、話題性の高いメニューとして提供されるケースが出てきました。

ペットとして人気が出てきたウーパールーパーをあえて食材とする、話題を狙ったメニュー開発だったようじゃ。
現在でも、一部の居酒屋や珍味を扱うレストランでは、ウーパールーパーの唐揚げを提供しているところがあります。
これらは主に話題性を狙ったメニューであり、頻繁に食べられるものではありませんが、特に珍しい食材を求める客層には一定の人気があります。
ウーパールーパーの唐揚げは、見た目のインパクトが強く、特にSNS上で話題になりやすいという特徴があります。
SNS上では、「可愛らしいペットを食べるのは抵抗がある」という意見が多い一方で、「食感が淡泊で美味しい」「意外に白身魚のようで食べやすい」という感想も見られます。
加えて、日本の一部の動物園や水族館では、ウーパールーパーの食文化について紹介する展示を行うこともあり、観光客や教育目的での関心も高まりつつあります。
こうした動向を見ると、日本では食材としてのウーパールーパーの認識はまだ限られているものの、一部の飲食店や興味を持つ人々の間では、その存在が確立されているといえるでしょう。
ウーパールーパーの食べ方
ウーパールーパーの唐揚げ
ウーパールーパーの唐揚げは、見た目のインパクトが強く、初めて見る人には衝撃を与えます。
一般的な調理方法としては、まずウーパールーパーを内臓処理した後、下味をつけて片栗粉や小麦粉をまぶし、油でカリッと揚げるというものです。
ウーパールーパーの唐揚げ #シンラジオ pic.twitter.com/pU9PVWOBbK
— 抜け殻 (@Sam_rider_) July 18, 2024
揚げることで表面がカリカリになり、白身魚に似た風味と食感を楽しめるといわれています。また、小型のウーパールーパーは丸ごと揚げられることが多く、見た目のインパクトも強くなります。
ウーパールーパーの肉質は柔らかく、淡白な味わいが特徴です。
そのため、下味には醤油や塩コショウ、にんにく、生姜などを使い、しっかりとした味付けを施すことが一般的です。衣には片栗粉を使うことで、サクサクとした食感が生まれ、油で揚げることで旨味が凝縮されます。
また、揚げる際には適切な温度管理が重要で、低温でじっくり揚げることで、身がふっくらと仕上がります。
さらに、ウーパールーパーの唐揚げは、日本の居酒屋やイベントで提供されることがあり、話題性のあるメニューとして注目されています。
特に珍味を好む人々の間では、ウーパールーパーの唐揚げがユニークな体験として人気を集めています。
唐揚げ以外の調理法
ウーパールーパーは唐揚げ以外にも、焼き物や煮物として食べられることがあります。
例えば、メキシコではスープの具材として用いられることが多く、鶏肉に似た味わいが特徴とされています。メキシコ料理では、スパイスやハーブをふんだんに使用し、トマトベースのスープにウーパールーパーを入れて煮込むことが一般的です。
スープの出汁が染み込み、独特の風味が楽しめるといわれています。
また、日本では焼き魚のように塩焼きにして提供されることもあり、シンプルな味付けでも十分に美味しく食べられると言われています。
塩焼きの場合は、直火でじっくり焼き上げることで、皮がパリッとし、身がふっくらとした食感になります。さらに、甘辛い照り焼きソースに絡める調理法もあり、ご飯との相性も抜群です。
一方で、中国では高級料理としてウーパールーパーが提供されることがあり、特に蒸し料理が人気です。生姜やネギとともに蒸し、醤油ベースのタレをかけることで、素材の味を引き立てる調理法がよく用いられます。
こうしたさまざまな調理法があることから、ウーパールーパーは食材としても幅広い活用が可能であり、国や地域ごとに異なるアレンジが存在することが分かります。
ウーパールーパー唐揚げの見た目と反応
唐揚げにした時のウーパールーパーの見た目
ウーパールーパーの唐揚げは、揚げる前の姿がそのまま残ることが多く、頭から尾まで原型を留めたまま提供されることが一般的です。
このため、見た目のインパクトが強く、初めて見る人は驚くことが多いでしょう。
SNSでのウーパールーパー唐揚げの評判と反応
SNSでは、ウーパールーパーの唐揚げは衝撃的な食べ物として話題になります。
特に日本では「食べるのはかわいそう」「珍しいけど怖い」といった意見が多く見られます。
一方で、「意外と美味しい」「白身魚のような味」といった肯定的なコメントもあり、食文化として受け入れる人も少なくありません。
ウーパールーパーの唐揚げなんてあるの知らなくてウーパールーパーを象った唐揚げだと思ったのにウーパールーパーを丸揚げにした唐揚げが出てきて食欲も無くしたしなんか切なくなってきた……
— キラ山まし子 (@KLMC_jp) January 28, 2025
今調べてみたけど、ウーパールーパーって唐揚げが美味いらしい。
— 茉白 なえり ねこひよこ狂⛓️ (@3eRMZJbhoD33615) January 12, 2025
……(; 'ω')ゴクリンコ
食べることに対する賛否両論
ウーパールーパーを食べることに対しては賛否両論があります。
特にペットとして親しまれていることから、「かわいそう」と感じる人が多いのも事実です。
一方で、「食文化として昔から存在する」「食べてみると意外と美味しい」といった意見もあり、議論が続いています。
食用に使われるウーパールーパーの特徴
種類やモルフについて
ウーパールーパーにはさまざまなモルフ(色のバリエーション)が存在し、ペットとして流通しているものの多くはアルビノやリューシスティック(白色体)です。
一方で、食用にされるウーパールーパーは、主に野生型と呼ばれる黒や褐色の個体が多いとされています。
これは、野生型の方が成長が早く、肉質がしっかりしているため、食材として適していると考えられているからです。
性別や年齢について
食用として流通するウーパールーパーは、基本的に十分に成長した成体が選ばれます。
若い個体では肉の量が少なく、また味わいも淡白すぎるため、一定の大きさになるまで育てられることが一般的です。
性別による味の違いはほとんどありませんが、成体のメスは産卵前であれば栄養が豊富で、より濃厚な味わいを持つとされています。
健康状態について
食用のウーパールーパーは、健康で病気のない個体が選ばれます。
病気や寄生虫があると安全に食べることができないため、飼育環境が厳密に管理されることが重要です。
特に、水質管理が適切に行われている養殖場で育てられた個体は、肉の質が良く、安心して食べることができます。
ウーパールーパーを唐揚げにする際の倫理
かわいそうという声とは?
ウーパールーパーを食べることに対しては、「ペットなのに食べるのはかわいそう」との意見が強くあります。
特に日本ではペットとしての認識が強いため、食用にすることへの抵抗感が大きいようです。
動物福祉と食文化の狭間
動物福祉の観点からも、ウーパールーパーを食べることが問題視されることがあります。
食文化としての歴史がある一方で、倫理的に問題がないのかという議論は続いています。
ウーパールーパーと他の食材(カエルやワニ)の比較
ウーパールーパーの食材としての立ち位置は、カエルやワニに近いものがあります。
いずれも白身の肉質で、淡泊な味わいが特徴です。
ただし、ウーパールーパーはペットとしての認識が強いため、食べることに対する心理的ハードルが高い点が大きな違いです。
まとめ文
いかがでしたか。
今回はウーパールーパーを唐揚げにする食文化について詳しく解説しました。
ウーパールーパーを唐揚げにする文化は、歴史的には存在するものの、日本では珍しいものとして捉えられています。
個人的には、両生類のペットというカテゴリでこのブログを立ち上げていますので、ウーパールーパーの唐揚げを決して推奨するわけではありません。
一方で法律に反することでなければ個人の考えは自由だと思うし、ウーパールーパーを食べることを否定するつもりもありません。
食文化と倫理の間で議論が続くこの話題、あなたはどう思いますか?