ウーパールーパーの水槽に、白くてフワフワしたものが浮いているのを見つけて「これ、何?」「大丈夫かな…」と不安になったことはありませんか?
実はこの“白い浮遊物”には、いくつかの異なる原因が考えられます。
水質の変化やバクテリアの影響、さらにはウーパールーパー自身の体から出たものなど、パッと見ただけでは判断が難しいことも。
この記事では、「白いフワフワの正体とは?」「原因別の見分け方と対処法」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ウーパールーパーと水槽の健康を守るためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ウーパールーパーの水槽に現れる「白い浮遊物」とは?

ウーパールーパーをじっくり観察していると、ある日突然、水槽内に白いフワフワしたものが漂っているのに気づくことがあります。
「綿ぼこりみたいなもの?」「水カビ?」「もしかして病気?」と心配になるかもしれません。
実は、この白い浮遊物は「ひとつの原因」で発生しているとは限らず、いくつかの異なる理由で現れることがあります。
水槽の環境や水質の状態、ウーパールーパー自身の体調など、さまざまな要素が絡み合っていることが多いのです。
白いフワフワを見つけたときに大切なのは、慌てて掃除や薬を使うのではなく、まず“何が原因か”を見極めること。
次の章では、考えられる主な4つの原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
白いフワフワの原因はひとつじゃない!考えられる主な4つの原因
ウーパールーパーの水槽に現れる「白い浮遊物」には、実はいくつかの原因が考えられます。
それぞれの原因によって対処法も変わってくるため、まずは“どれに当てはまるか”を見極めることが大切です。
ここでは、よくある4つの原因について紹介します。
① バクテリアの死骸や汚れが水中に浮いたもの

水槽内には、水質を保つために必要な「バクテリア(善玉菌)」がいます。
ところが、水替えを急に行ったり、フィルターを清掃しすぎたりすると、バクテリアが死んでしまい、その死骸や分解されかけた有機物が白く濁って浮遊することがあります。
この場合、水は少し白く濁って見えたり、フワフワしたものが水中をゆっくり漂ったりします。
ウーパールーパーが元気ならそこまで緊急ではありませんが、水質のバランスが崩れているサインなので注意が必要です。
② 水カビやカビ菌などの繁殖によるもの
水温が低くジメジメした環境では、「水カビ」と呼ばれる白い菌糸が発生することがあります。
これは、死んだ餌や落ちたヒレ・粘膜などを栄養にしてふわふわと綿のように広がるのが特徴です。
もし水底に沈んだ餌に白いモヤがかかっていたり、同じ場所に白いかたまりが増えているようであれば、水カビの可能性が高いです。
放置すると、ウーパールーパーの体にも感染することがあるため、早めの対処が必要です。

③ ウーパールーパーの「脱皮」によるもの(正常な場合と異常な場合)
ウーパールーパーは、成長や新陳代謝の一環として、定期的に皮膚(表皮)を脱皮する生き物です。
この脱皮は健康な個体でも自然に起こるもので、透明〜白っぽい薄い皮がふわふわと水中に浮くことがあります。
このような場合、ウーパールーパー自身が元気で、食欲や行動に変化がなければ特に問題はありません。
ただし、次のような状態が見られる場合は注意が必要です。
- 脱皮の頻度が異常に多い
- 体に白いモヤや膜がベッタリと残っている
- 動きが鈍い、食欲がない
- エラが縮こまっている、などの異変がある
これらは水質の悪化やストレス、感染症のサインである可能性があります。
正常な脱皮との違いをよく観察し、ウーパールーパーの体調にも注目するようにしましょう。

④ 餌の食べ残しや排泄物が分解されたもの
ウーパールーパーの餌(特に冷凍アカムシや人工飼料)は、食べ残すと水の中で徐々に分解され、白っぽい沈殿物や浮遊物になります。
また、排泄物も水流や分解の影響で、白いふわっとしたかたまりになることがあります。
この場合は、水底やフィルターの周辺に白いものが溜まっていることが多いです。
日頃の掃除や餌の量の見直しで改善しやすい原因です。
それぞれの原因の見分け方と対処法

白い浮遊物の正体がわからないまま不安になるのは、ウーパールーパー飼育初心者にとってよくあることです。
でも、見た目・水槽の状況・ウーパールーパーの様子を観察することで、ある程度の原因を見分けることができます。
ここでは、白い浮遊物の「見分け方」と「それぞれに合った対処法」を紹介します。
見た目・におい・動きなどから見分けるポイント
特徴 | 原因の可能性 | 備考 |
---|---|---|
白くて綿のようなかたまり、水底に広がる | 水カビ | 餌の残りやヒレから発生しやすい |
フワフワと水中を漂う薄い膜 | 脱皮 | ウーパールーパーが元気なら問題なし |
白いモヤが体に付着している | 水質悪化による異常脱皮 or 病気 | 他の症状がないかチェック |
濁った感じの白い粒、全体に広がる | バクテリアの死骸 | 水替えやフィルター掃除の直後に多い |
白く崩れた餌のカス、水底に沈殿 | 餌の食べ残し | 掃除と給餌量の見直しで改善 |
※判断が難しいときは、水質をチェックすることが大事な手がかりになります(アンモニア・亜硝酸など)
日頃からできる予防・対策方法
- 餌は食べきれる量だけ与える
食べ残しが白い浮遊物の元になることが多いです。 - 水替えは急激にやりすぎず、バクテリアのバランスを崩さない
1回に全体の1/3~1/2程度を目安に。 - 底砂やフィルターの定期的な掃除
汚れが溜まるとカビや菌が繁殖しやすくなります。 - 異変を感じたら水質チェック
特に「アンモニア」や「亜硝酸」の数値はウパの健康に直結します。 - エアレーションやフィルターを適切に使う
水の流れが適度にあると、浮遊物が溜まりにくくなります。
ウーパールーパー本体にも異常がないかチェックしよう
水槽に白いフワフワが出ているとき、水そのものに原因がある場合と、ウーパールーパーの体調が関係している場合の両方が考えられます。
特に注意したいのは、「体調不良や病気のサインとして皮膚が剥がれている」ケースです。
ここでは、ウーパールーパー本体に異常がないかチェックすべきポイントを紹介します。
体に白いモヤがある・動きが鈍いなどの症状は要注意
以下のような変化が見られる場合は、病気や体調不良の可能性があるため、早めの対処が必要です。
- 体表に白いモヤやぬめりのような膜が付着している
- ヒレやエラが白く濁って見える
- エラがしぼんでいたり、動きがなくなる
- 底にじっとして動かない、呼吸が浅い
- 餌を食べない、反応が鈍い
これらは、水カビ病や細菌感染、水質悪化によるストレスなどが原因で起こることがあります。
白い浮遊物に加えてこうした症状が見られる場合は、水質の改善に加え、必要に応じて塩浴や治療も検討しましょう。
病気のサインを見逃さないためにできること
- 毎日1〜2分でも様子を見る習慣をつける
元気なときの動きや見た目を知っておくことが早期発見につながります。 - 白い浮遊物だけでなく、「ウパの体表」や「呼吸の様子」も観察する
見た目がキレイでも、じつは体に異変が出ていることもあります。 - 念のため水温やpH、水質も定期チェックする
見た目ではわからない“じわじわダメージ”を防げます。
まとめ:白い浮遊物に気づいたら、まずは落ち着いて原因を探ろう
ウーパールーパーの水槽に白いフワフワしたものが浮いているのを見ると、びっくりしてしまいますよね。
でも、こうした白い浮遊物は、自然な脱皮のあとだったり、水槽内のバクテリアや餌の残りが原因だったりと、さまざまな理由で発生することがあります。
見た目だけでは判断しにくいこともありますが、まずはウーパールーパーの様子をよく観察して、水質にも異常がないか確認してみましょう。
体調に変化がなければ心配いりませんが、もし元気がなかったり体に白い膜がついていたりする場合は、早めの対処が大切です。
焦らず、落ち着いて原因を探ることが、ウーパールーパーの健康を守る一番の近道になりますよ。