ウーパールーパーにエビは与えてもいい?桜エビ・観賞用エビ・乾燥エビの違いと正しい使い方を解説

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ウーパールーパーに「エビ」を与えてもいいの?

と疑問に思っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。

特に、水槽の掃除係として一緒に入れているミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどの小さな観賞用エビが、いつの間にかウーパールーパーに食べられてしまった…という経験がある方も少なくありません。

また、ペットショップなどで見かける乾燥エビや冷凍エビについても、「手軽そうだし餌にできるのでは?」と思うかもしれませんが、ウーパールーパーの健康を考えると、どのエビをどう与えるかには注意が必要です。

一言で「エビ」といっても、種類や用途はさまざま。

観賞用として一緒に飼われるものもあれば、餌として加工されたエビもあります。

なかには「エビ」と名がついていても、実際はエビではない甲殻類(例:オキアミ)が使われていることも。

この記事では、

  • ウーパールーパーにエビを与えてもいいのか?
  • どんなエビが餌に向いているのか?
  • 乾燥エビ・冷凍エビの正しい使い方

などについて、はじめての方にもわかりやすく解説します。


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目次

ウーパールーパーにエビを与えてもいいの?

ウーパールーパーに「エビ」を与えることは可能です。

ただし、すべてのエビが安全に与えられるわけではないため、いくつかの注意点を知っておくことが大切です。

エビには高タンパクでカルシウムも含まれているため、ウーパールーパーの成長や健康に良い面もあります。

しかし、与えるエビの種類や状態(生・乾燥・冷凍など)によって、体への影響は大きく変わってきます。

特に消化しにくい殻が多いエビや、味付けされた人間用のエビは与えてはいけません

まずは、ウーパールーパーがどんな餌を好むのか、そしてエビがどのような位置づけの餌になるのかを整理してみましょう。

桜エビや人間用の小エビは絶対NG!その理由とは?

桜エビや乾燥むきエビなど、人間用の加工エビは見た目が小さくて与えやすそうに感じるかもしれません。

しかし、これらはウーパールーパーにとって非常に危険です。

理由は以下のとおりです。

  • 塩分や調味料が含まれていることがある
    ウーパールーパーは塩分にとても弱く、内臓や腎臓に大きな負担をかけます。

  • 保存料や酸化防止剤が使われていることが多い
    人間には無害でも、小さな体のウーパールーパーには有害になる可能性があります。

  • 乾燥が不十分なまま与えると殻が硬く、消化不良の原因に
    消化器系が弱い個体の場合、腸閉塞や体調不良につながります。

これらの理由から、スーパーなどで売られている桜エビや冷凍むきエビなど、人間用に調理・加工されたエビは絶対に与えてはいけません。

自然界でもエビのような小動物を食べている

ウーパールーパーはもともと肉食性の両生類で、自然界では川底などで小さな甲殻類やミミズ、昆虫の幼虫などを捕食して暮らしています。

そのため、エビのような小動物を食べる習性があるのは自然なことです。

しかし自然下では、さまざまな獲物を少しずつバランスよく食べているため、特定のものだけを食べ続けるということはありません。

飼育下でも、エビを餌として与える場合は「補助的な餌」としての使い方が重要です。

「観賞用エビ」も餌になることがある?

アクアリウムで人気のミナミヌマエビやヤマトヌマエビなど、観賞用エビをウーパールーパーと同じ水槽に入れていると、ある日突然食べられてしまった…ということがあります。

これらのエビは、ウーパールーパーから見ると完全に「動く餌」に見えてしまうため、共存を前提に考えるのはリスクがあります。

実際、観賞用エビを意図的に餌として与える飼い主さんもいますが、栄養価の偏りや消化の問題、水質悪化のリスクもあるため、与える際には十分な注意が必要です。

餌に使えるエビと、向かないエビの違い

餌に使っても問題のないエビには、以下のような特徴があります:

  • 無添加・無塩である(保存料・調味料不使用)
  • ウーパールーパーの口に合うサイズである
  • 消化しやすい状態に加工されている(ふやかせる、やわらかいなど)

逆に、記事前半でも解説したように人間用に調理・加工されたものや、大型の殻付きエビなどは不向きです。

また、「乾燥エビ」「冷凍エビ」と書かれていても、中身がエビではなくオキアミなどの場合もありますので、名称だけで判断せず、詳細をしっかり確認することが大切です。


ミナミヌマエビやヤマトヌマエビは餌にできる?

ウーパールーパーの水槽にミナミヌマエビやヤマトヌマエビを入れていると、「掃除係として活躍してくれるかな?」と期待することがありますよね。

ですが実際には、「気がついたらいなくなっていた」「どうやら食べられてしまったらしい…」という声も多く聞かれます。

このことから少なくともウーパールーパーにとってヌマエビは、混泳の相棒よりも餌としての位置づけとなるのかもしれません。

つまり、結論としてミナミヌマエビやヤマトヌマエビはウーパールーパーの餌にすることができます

ウーパールーパーが食べてしまう理由

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビは小さく動きも活発で、ウーパールーパーの捕食本能を刺激します。

ウーパールーパーは目があまり良くない代わりに、動きや振動で獲物を感知するため、水槽内をちょこちょこ動くエビは「食べていいもの」と認識されやすいのです。

また、ウーパールーパーにとっては「食べられるサイズかどうか」が重要です。

体の大きなヤマトヌマエビであっても、口に入るサイズであれば捕食の対象になります。

与える場合の注意点

観賞用エビを餌として与えること自体は可能ですが、注意点も多くあります。

  • 消化のしにくい殻を持っているため、あげすぎると消化不良の原因になります
  • エビがウーパールーパーの体をつつくことがある(ストレスやケガの原因)
  • 死骸が水質悪化の原因になる可能性もある

これらの点から、あえて餌として与える場合は一時的・補助的な餌とし、水質管理やタイミングに十分注意する必要があります。

混泳目的での導入はどうなの?(→外部リンク誘導)

「掃除役として入れておけば、水槽もきれいになるし一石二鳥では?」と思って、エビを混泳させるケースも多いですが、実際にはうまくいかないことがほとんどです。

ほとんどのケースで、ウーパールーパーがエビを食べてしまうか、ストレスを感じてしまうため、混泳はおすすめされていません。

より詳しい混泳の注意点や実例については、以下の記事がとても参考になります・


乾燥エビや冷凍エビはウーパールーパーに使える?

「乾燥エビ」や「冷凍エビ」は、ペットショップやネット通販などで餌として販売されていることが多く、飼い主としては「これなら使えるのでは?」と思ってしまうもの。

特に保存がきく乾燥エビは便利に見えるため、試してみたくなる方も多いでしょう。

ここでは、乾燥エビや冷凍エビの特徴と使い方、さらに注意すべきポイントについて詳しく解説します。

乾燥エビの特徴と注意点

乾燥エビは、常温保存ができ、開封後も日持ちするためとても便利な餌です。

水でふやかすだけで使えることもあり、初心者にも人気があります。

しかし、乾燥エビには以下のようなデメリットもあります:

  • 加工の過程で栄養価が一部失われている
  • 乾燥した殻がウーパールーパーにとっては消化しづらい
  • 主食にすると栄養が偏る

そのため、乾燥エビはあくまで「おやつ」や「補助的な餌」として使い、主食には人工飼料や冷凍赤虫など、栄養バランスの整った餌を選ぶようにしましょう。

なお、与える際には必ず水でやわらかくふやかしてから与えるようにしてください。

固いまま与えると、口や胃に負担がかかる恐れがあります。

冷凍エビ(アミエビ・オキアミなど)の使い方

冷凍エビもまた、補助的な餌として利用されることがあります。

とくにアミエビやオキアミなどの小型の冷凍餌は、魚の餌として販売されていることが多く、ウーパールーパーにも使われています。

ただしこちらも注意点があります:

  • 必ず解凍してから与えること
  • 添加物が含まれていない無塩・無添加の商品を選ぶこと
  • サイズが大きすぎるものは細かくカットすること

冷凍エビの殻も、乾燥エビほどではないにせよ消化しづらいことがあるため、ウーパールーパーのサイズに合わせて調整して与えるのがベストです。

「エビ」と書いてあっても実はエビじゃない?オキアミの正体

オキアミ

市販されている「乾燥エビ」や「クリル」と呼ばれる商品には、実は本物のエビではなく、オキアミ(南極オキアミなど)が使われていることがほとんどです。

オキアミは見た目がエビにそっくりな小型の甲殻類で、魚や両生類の餌としては定番の素材です。

タンパク質が豊富で栄養価が高いため、一部のペット用品では「乾燥エビ」として販売されています。

ただし、ウーパールーパーにとってはやや脂質が多すぎる場合もあり、与えすぎには注意が必要です。

やはり、補助的な扱いが基本となります。


ウーパールーパーにおすすめのエビの与え方

エビはウーパールーパーにとって魅力的な餌のひとつですが、与え方を間違えると消化不良や栄養の偏りにつながることも。

ここでは、ウーパールーパーにエビを与える際の「適切な頻度」「量」「注意点」など、実践的なポイントを解説します。

放流 or ピンセット給餌

ウーパールーパーに「エビの餌(乾燥・冷凍・生き餌)」を与える場合、「放流」か「ピンセット給餌」かで迷う人は多のではないでしょうか。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、以下に整理してみますね👇


🥢 ピンセットで与えるメリット

  • 食べる様子を直接観察できる(食欲チェックしやすい)
  • 食べ残しが出にくい(水を汚しにくい)
  • 一口サイズでちょうど良く与えられる

❌ ピンセットで与えるデメリット

  • ピンセットに慣れてないウパは食べないこともある
  • 少し慣れが必要(びびって逃げる個体も)
  • 飼い主側もちょっと手間

💧 放流(ドバッと入れる)場合のメリット

  • 手軽でラク!まとめて投入できる
  • ウパが自分で探して食べる「狩りごっこ」ができる(運動になる)

❌ 放流(ドバッと入れる)場合のデメリット

  • 食べ残しが底に溜まりやすい
  • 水質悪化の原因になる(特に乾燥・冷凍エビ)
  • 食べる量を把握しづらい
  • 他の餌と間違って底砂を飲み込むリスクも

🧭 結論:どっちがいいの?

基本的には…

  • 乾燥エビ・冷凍エビ → ピンセット推奨
    食べ残しリスクが高く、水を汚しやすいため

  • 生きた観賞用エビ(例:ミナミヌマエビ)→ 放流推奨
    (ただし基本的に“自然に食べられちゃう”スタイル)

ピンセットに慣れさせておくと、薬をあげるときや人工飼料を選んで与えるときにも役立つので、個人的にはピンセット給餌を少しずつ慣れさせるのがベストだと思います!

与える頻度と量の目安

乾燥エビや冷凍エビは、あくまでもおやつや補助的な餌として使うのが基本です。

主食として与え続けると、栄養バランスが偏り、健康に悪影響を与えるおそれがあります。

  • 与える頻度の目安:週1〜2回程度
  • 与える量の目安:1回につき1〜2粒程度(ウパの体格に応じて調整)

ふだんは人工飼料や冷凍赤虫などをメインにしつつ、バリエーションを持たせたいときにエビを加えるのがおすすめです。

主食とのバランスの取り方

ウーパールーパーの健康を保つには、以下のようなバランスを意識しましょう:

  • 主食:人工飼料、冷凍赤虫、冷凍イトメなど
  • 補助:乾燥エビ、冷凍アミエビ、たまに観賞用エビ(生き餌)
  • 完全NG:人間用の桜エビ・むきエビ・味付き冷凍食品など

乾燥エビや冷凍エビは嗜好性が高いため、ウーパールーパーがそればかり好んで食べるようになることもあります。

主食とのバランスを崩さないように注意しましょう。

エビを食べないときの対処法

せっかく用意してもウーパールーパーがエビを食べないこともあります。

そんなときは以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • ふやかし不足で硬すぎないか?
  • サイズが大きすぎないか?
  • 水温や水質の影響で食欲が落ちていないか?
  • すでに他の餌で満腹になっていないか?

また、はじめての食材には警戒する個体もいます。少量から試してみる、他の餌と混ぜてみるなど、徐々に慣らしていくのも有効です。


まとめ|エビは補助的に、安全に使おう

ウーパールーパーにエビを与えることは可能ですが、「どんなエビを、どんな形で、どのくらい与えるか」によって、その安全性は大きく変わってきます。

特に注意すべきは、人間用に加工された桜エビやむきエビなどは絶対にNGであるという点です。塩分や添加物が含まれていたり、消化に悪かったりするため、ウーパールーパーの健康を害してしまう可能性があります。

一方で、無添加・無塩の乾燥エビや冷凍エビであれば、補助的な餌として使用できます。ただし、主食にすると栄養が偏ってしまうため、週に1〜2回のごほうびやバリエーションの一部として与えるようにしましょう。

また、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどの観賞用エビは、混泳を目的に導入したつもりでも、ウーパールーパーが餌として捕食してしまうことがあるため注意が必要です。

ウーパールーパーに長く元気に過ごしてもらうためにも、餌の種類と与え方には十分な配慮を。エビはあくまで“サブ”として上手に活用していきましょう。

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