ウーパールーパーの陸化はなぜ起こる?兆候や条件と防ぐ4つのポイントを徹底解説!

水中をゆらゆらと漂う様子がかわいいウーパールーパーですが、実は変形して上陸することがあります。

ウーパールーパーは、メキシコサンショウウオというサンショウウオの一種で、幼形成熟(ネオテニー)という特殊な現象により幼生の姿のまま成熟した生き物です。

普通はそのまま幼生の姿で生涯を終えるのですが、ある条件化で普通のサンショウウオのように変形し始めることがあります。

このようにウーパールーパーが変形して上陸することを陸化と言います。

今回は、ウーパールーパーの陸化についてご紹介します。

目次

ウーパールーパーが陸化する条件とは?

ウーパールーパーに限らず、カエルやイモリ、サンショウウオなどの両生類が幼生の姿から成体の姿へ変わることを変態といいます。

たとえば、オタマジャクシに足が生えてカエルへと変わっていくのは変態です。

オタマジャクシからカエルへの変態途中経過

ほとんどの両生類は、変態と同時に生活様式も一変します。

ウーパールーパーも、ある条件下では変態が進行し成体のサラマンダーの姿へと変わることがあります。

ただし、普通に飼育している限り、ウーパールーパーが陸化することはまずありません。

ウーパールーパーが変態する条件はあまりよくわかっていませんが、どうやら水深に関係しているようです。

徐々に水深が浅くなり、環境が陸化していくと、それにあわせてウーパールーパーも変態するようです。

はかせ

徐々に水深が浅くなる環境下でウーパールーパーは陸化する

そのため、陸地の多いアクアテラリウムで飼育している場合や、プラケースに浅く水を張って飼育していて水が蒸発した場合に、突然変態が始まることがあります。

ウーパールーパーが変態すると?

他の両生類の変態での変化

イモリやサンショウウオの幼生が変態し始めると、まず足が生え、続いて外鰓が短くなっていき、最終的にはなくなります。

カスミサンショウウオ

それと同時に顔つきも変わり、全体の雰囲気が変わっていきます。

ウーパールーパーはサンショウウオの仲間の中でも「マルクチサラマンダー科」というグループに属しています。

マルクチサラマンダー科にはタイガーサラマンダーやファイアサラマンダーなど、ペットトレードでは比較的有名な種が多く含まれていますが、日本には分布していません。

ウーパールーパーの陸化の予兆

ウーパールーパーの予兆として体が細くなっていきます。

そして顔の周りにあるエラやヒレと手足の水かきが消えていきます。

こういった変化が見られたらウーパールーパーが陸化の予兆だと思われます。

ウーパールーパーの陸化時の見た目の変化

ウーパールーパーが陸化した際の大きな特徴の一つは、見た目が黒っぽくなり、サンショウウオに近い姿になることです。

幼体の頃に顔の周りにあった可愛らしいエラはなくなります。

エラがなくなるのは他の両生類の動物と同じですね。

また、背びれや手足の水かきも消えていきます。

そして、手足は大きくなり、目にまぶたができて瞬きをするようになります。

はかせ

ウーパールーパーは、陸化すると見た目が大きく変わります。

水中から主に地上での生活へ

水中での生活に適応していた特徴がなくなり、地上での生活に適応しています。

また、幼体の頃には必要なかった肺呼吸も可能になります。

陸化したウーパールーパーは、主に地上で生活をします。

寿命が短くなる

ウーパールーパーが上陸した際の寿命は、長くても5年程度と言われています。

一方、陸化しないウーパールーパーの寿命は5~8年ほどです。

ウーパールーパーを陸化させると、その寿命はかなり短くなり縮まることを知っておきましょう。

ウーパールーパーが上陸した姿は、ネットで検索すればたくさん出てきます。

参考動画
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