ウーパールーパーは人になつくの?人懐っこくするための接し方を解説!

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世の中には様々なペットがいますが飼い主である自分になつくということに多くの方が憧れるのではないでしょうか?

癒しのペットとして不動の人気を誇るウーパールーパーですが、もしも飼い主を覚え、なついてくれたら嬉しいですよね?

ウーパールーパーの慣れ方としては、金魚とほとんど変わりません。

視覚はあまり発達していないので顔は認識できませんし、空中の音もほとんど聞こえていません。

ただし、水中を伝わる音や振動は探知するので、ノックすれば寄ってくる程度にはできます。

つまるところ、一般的に犬や猫のように人にウーパールーパーが人になつくという事はないのですが、ウーパールーパーの特性を知る事で、慣らすことは可能です。

ウーパールーパーの慣らし方について解説します。

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目次

ウーパールーパーとは?

ウーパールーパーは、メキシコ原産のサンショウウオの仲間で、正式名称を「メキシコサラマンダー」といいます。

一般的なサンショウウオと異なり、一生を水中で過ごすことが特徴です。

本来、サンショウウオは幼生の段階ではエラを持ち、水中で生活しますが、成長すると肺呼吸に適応し陸に上がる種類が多いです。

しかし、ウーパールーパーは「幼形成熟」と呼ばれる特殊な性質を持ち、成体になってもエラを維持し、水中での生活を続けます。

見た目の愛らしさも魅力の一つで、頭部の左右にふさふさした外鰓を持ち、まるで笑っているような表情をしているため、観賞用として人気があります。

体の色にはアルビノ(白色)、リューシスティック(ピンク)、ブラック、ゴールデンなどのバリエーションがあります。

寿命は10~15年ほどで、飼育環境が適切であれば長生きします。

ウーパールーパーは肉食性で、水中の小さな生き物や人工飼料を食べます。

視力が弱いため、動くものに反応して口を開ける習性がありますが、誤って砂利や他のウーパールーパーをかじってしまうこともあります。

また、再生能力が高く、失った手足や尻尾を再生することができます

こうした特徴から、再生医療の研究対象としても注目されています。

ウーパールーパーは人になつく?

「なつく」の言葉の定義

ウーパールーパーが人に「なつく」かどうかを解説する前に、まずは「なつく」という言葉の定義を明確にしておきましょう。

厳密な言葉の定義の上では「なつく」とは、ペットが飼い主や特定の人に親しみや愛情を持ち、信頼や慣れを示す行動を取ることを指します。

ペットがなつくと、飼い主の近くでリラックスした態度を取る、甘える、擦り寄る、遊びを求めるなどの行動を見せることがあります。

これは、動物が安心感や快適さを感じている証拠であり、人との強い絆が形成されていることを示しています。

なおペットが人になつくためには、その動物が人との関係を認識し、信頼と愛情を感じるだけの知能が必要です。

これには、動物の認知能力と感情を感じる能力が関係しています。

たとえば、動物の中でも知能が高い犬や猫などのペットは、飼い主との相互作用を通じて強い絆を築くことが知られています。

これは彼らが社会的な生き物であり、人間の感情や意図をある程度理解し、反応する能力を持っているためです。

一方で、魚や爬虫類などの他のペットは、犬や猫ほど高い社会的な知能を持っていません。

両生類であるウーパールーパーも魚や爬虫類と同程度と思って良いでしょう。

ウーパールーパーは人になつく?

前の項目で「なつく」の定義を明確にしたところで改めて、ウーパールーパーは人に「なつく」ことはあるのでしょうか?

読者の皆さんもうすうすお気づきでしょうが、厳密な言葉の定義の上ではウーパールーパーが人に「なつく」ことは残念ながらありません。

前述のとおり、「なつく」とは以下のことを指します。

ペットが飼い主や特定の人に親しみや愛情を持ち、信頼や慣れを示す行動を取る

しかしウーパールーパーは特定の人に親しみや愛情をもつような知能は持っていません。

しかし、言葉の定義は人によって異なりますから広義の意味では「なつく」と言う解釈ができなくもありません。

例えば、

  • 餌をくれる人を覚える
  • 手を水槽に入れると「エサかな?」と勘違いして近づくこともある

これらを指して「なついた」という事も出来るでしょう。

ただ一般的にはウーパールーパーは人に「なつく」と言うより「慣れる」という表現をされることが普通です。

はかせ

厳密な言葉の定義ではウーパールーパーは人のなつくことはないモノの、広義では「なつく」と拡大解釈をできなくもないのじゃ。

ウーパールーパーは人の顔を覚える?

飼っている人のブログや、売り場でウーパールーパーを見た人の様子を見ると、ときどき「あ、目があった!」という声が聞かれます。

顔の向きによっては、目があったように見えるのかもしれません。

それはそれで楽しいと思いますが、残念ながらウーパールーパーが水槽の外側にいる人間の顔を認識することはないと思われます。

多くの魚もそうですが、ウーパールーパーの目はあまり発達しておらず、物が動いたかどうか、明るいか暗いか、くらいしか認識できないといわれています。

はかせ

ウーパールーパーは視力が良くないので人の顔を認識することはできないのじゃ!

ウーパールーパーの顔を真正面から見ると、両目が斜め上を向いていて正面を向いていないことがわかります。

両目が正面を向いていないということは、立体視ができないということです。

立体視ができないので、視界はすべて平面に近いイメージになります。

餌を探す際はにおいを探知しているので、視覚で餌を探すことはありません。

視覚は主に外敵の有無を知るために使うので、相手の影の動きがわかれば十分なのです。

もちろん、影の動きは分かるので、人影が近付くと餌がもらえる、という条件付けは可能です。

水槽に近寄っただけでウーパールーパーが隠れ家から出てくる、くらいには慣れるはずです。

ウーパールーパーは名前を呼べば反応する?

ウーパールーパーに名前をつけて可愛がっている方も多いと思います。

私もそれ自体は否定しません。

ただ、ウーパールーパーが自分の名前を認識しているかというと、ちょっと無理があると思います。

自分の名前を覚えるかどうか以前の問題として、水の外から呼びかけた声がウーパールーパーに聞こえているか、という問題があります。

人間でも、プールに潜っているときに水上から呼ばれてもほとんど聞き取れないはずです。

水中から水上の音を聞き分けるのは不可能と考えていいでしょう。

もちろん、聞こえていないものを認識し、まして自分の名前を聞き分けて反応するのは無理です。

はかせ

ウーパールーパーが、自分の名前を認識するのは難しそうじゃ。

このあたりも、魚と同じ事情ですね。

ただ、魚と同じで、水中を伝わる振動を探知する能力は優れています。

反応するかどうかはともかく、水槽を軽くノックすれば、その音は確実に探知できています。

水槽をノックしてから餌を与えるようにすれば、水槽をノックしただけで近寄ってくるようになるはずです。

ウーパールーパーが「なつく」コツ

ウーパールーパーは厳密な言葉の定義の上では人になつくことはないと結論は出ました。

が、飼い主が餌を与える際に反応するような行動をとることはありますし、それを「なつく」と拡大解釈できなくもありません。

ウーパールーパーもある程度の学習能力を持っています。

例えば餌の場所を覚えたり、環境の変化に適応する行動を学ぶことができます。

その学習能力をうまく使えば、餌を与える際にウーパールーパーが飼い主に近づいてくることはできる可能性があります。

決まった時間に餌を与える

ウーパールーパーは学習能力があり、「この時間にごはんがもらえる」と覚えることができます。

毎日決まった時間にエサをあげることで、時間が近づくと飼い主の気配に反応するようになります。

餌を手から与える

ピンセットやスプーンを使ってエサを与えると、飼い主の手の動きに興味を持つようになります。

直接水槽にエサを落とすよりも、ピンセットでゆっくり動かして見せると、エサに気づきやすくなります

これを続けると、「この人がエサをくれる」と学習し、近づいてくるようになります。

動作をゆっくりする

ウーパールーパーは視力が弱く、急な動きに驚いてしまいます。

水槽に近づくときは、ゆっくりとした動作を心がけると、怖がらずにこちらを見つめたり寄ってきたりすることがあります。

同一人物が世話をする

ウーパールーパーは「誰がエサをくれるか」を学習できます。

そのため、毎回違う人が世話をすると、特定の人に反応しにくくなります。なるべく飼い主自身が世話をし、エサを与えることで、飼い主の存在を認識しやすくなります。

環境音には慣れる

ウーパールーパーは聴覚を持っていますが、音に対して積極的に反応するわけではありません。

しかし、毎日話しかけたり、一定の環境音の中で生活していると、音に慣れてリラックスしやすくなります。

組み合わせる

例えば「餌+ノック」のように、餌と合図を組み合わせることで、慣らしやすくなります。

若い個体を慣らす

慣らし方のコツがあるとすれば、なるべく若い個体を慣らす、ということです。

年老いた個体では、そもそも餌にあまり執着しないので、なかなか慣れてくれません。

若い個体は記憶力もよく、餌に対する反応もいいので、そのぶん慣らしやすくなります。

NG行動

直接触る

ウーパールーパーの皮膚は粘液で覆われており、これが病原菌や外部の刺激から体を守る役割を果たしています。

しかし、人間の手には皮脂や雑菌が付着しているため、触ることで粘液が剥がれ落ちたり、病気に感染するリスクが高まります。

また、皮膚が薄いため、人の手の温度でも負担になります。

  • ストレスを感じて動かなくなる(警戒心が強くなり、隠れるようになる)
  • 皮膚病にかかるリスクが増加(細菌感染など)
  • エサを食べなくなる可能性がある(ストレスが原因で食欲不振に)

どうしても手で触れる必要がある場合(病気で薬浴させるなど)は、手をしっかり洗い、できれば手袋を使用するのがベストです。また、普段のメンテナンスは網を使って行い、できるだけ直接触れないようにしましょう。

急な動きをする

ウーパールーパーは視力が弱く、動くものをぼんやりとしか認識できません。

そのため、急な動きは「敵が襲ってきた」と勘違いして、パニックを引き起こします。

特に、飼い主が水槽に近づいた際に素早く手を動かしたり、水槽を叩いたりすると、極度のストレスを感じます。

ウーパールーパーの近くで動くときは、ゆっくりとした動きを心がけ、手を水槽の外からそっと近づけるようにしましょう。エサをあげるときも、急に落とさず、ピンセットなどを使ってゆっくり見せると良いです。

頻繁に水槽のレイアウトを変える

ウーパールーパーは環境の変化に敏感で、安心できる場所がないとストレスを感じます。

特に、隠れ家(シェルターや流木)を頻繁に動かしたり、全く違うレイアウトにすると、警戒して落ち着かなくなってしまいます。

基本的にはレイアウトは安定させるのがベストです。掃除などでどうしても動かす場合は、元の配置に戻してあげるようにしましょう。また、ウーパールーパーが隠れる場所(シェルターや水草の影)がしっかりある環境を整えてあげることも大切です。

ウーパールーパーは、人になつくのか?【まとめ】

今回はウーパールーパーが人に「なつく」のかについて解説しました。

前半で解説した「なつく」という言葉の定義であれば残念ながらウーパールーパーが人になつくことはありません。

お手をしてくれることはないし、添い寝もできませんし、帰宅したら玄関で待っててくれる事もありません。

ウーパールーパーが飼い主の顔を覚えたり、自分の名前を認識することは、残念ですがあきらめたほうがいいでしょう。

ただ、水槽をノックすれば寄ってくるくらいにはなります。

慣らして楽しみたい方は、なるべく若い個体を飼育するといいでしょう。

基本的には、部屋に水槽を置き、そこに暮らすウーパールーパーを見て楽しむ、というのが、正しい付き合い方だと思います。

また、言葉の定義は結構、あいまいな物です。

時代や地域によって、言葉の定義が変わるなんてよくあること。

一般的な正確な言葉の定義としては「なつく」ことはありませんが、餌やりの際によって来ることを「なついているんだ」と言い切っても誰も傷つきませんし、飼い主が満足していればそれでOKだと思います!笑

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