「ウーパールーパーのうんちが緑色なんだけど、これって大丈夫なの?」
そんな疑問や不安を抱えて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
ウーパールーパーの排泄物がいつもと違う色だと、飼い主としてはびっくりしますよね。
特に緑色のうんちは「病気かも…」と心配になるもの。
でも、実は必ずしも病気とは限らず、エサや水質、腸内の状態によって色が変わることもあるんです。
この記事では、ウーパールーパーの緑のうんちがなぜ起こるのか、考えられる原因や対処法をわかりやすく解説していきます。
ウーパールーパーが緑色のうんちを出したとき、何が起きている?
ウーパールーパーのうんちが普段と違う色をしていると、「もしかして病気?」と心配になりますよね。
特に緑色のうんちは、一見すると「異常」に感じてしまうかもしれません。
ですが、まず落ち着いて観察してみましょう。
ウーパールーパーのうんちは、食べたものや体の状態によって色や形が変わることがあるんです。
茶色や黒っぽい色が一般的ですが、緑っぽいうんちが出ることも実は珍しくありません。
緑色のうんちが出たからといって、すぐに病気だと決めつける必要はありません。
ただし、他にも体調不良のサインが見られる場合は注意が必要です。
この記事では、ウーパールーパーの緑のうんちについて、その「原因」「見分け方」「対処法」「予防法」などを順番にわかりやすく解説していきます。
食べたエサの色や成分
ウーパールーパーのうんちが緑色になる原因として、まず考えられるのが食べたエサの影響です。
実は、うんちの色はエサの色素や成分がそのまま出てくることがよくあります。
たとえば、以下のようなエサを与えた後に緑色のうんちが見られることがあります:
- 人工飼料(ペレット):
中には緑っぽい色素が含まれているものもあります。
特に植物由来の成分が多いものは、その色がうんちに反映されることがあります。 - 野菜類(ほうれん草など):
一部の飼育者が、便秘対策や試しに与える目的で少量の野菜(ほうれん草など)をあげるケースもありますが、ウーパールーパーは基本的に肉食寄りなので野菜を与える必要はほとんどありません。
もし与えた場合、色素や繊維がうんちに残って緑っぽく見えることもあります。 - 冷凍アカムシやイトミミズ:
基本的に赤いですが、体内でうまく消化されないと緑や黒っぽい排泄物になることがあります。
このように、食べ物が原因でうんちが緑色になるのは比較的よくあることで、他に異常がない場合は、そこまで神経質になる必要はありません。
ただし、急にエサを変えた後や、新しいエサに切り替えた直後に色が変わった場合は、ウーパールーパーの体がまだ慣れていない可能性もあります。
少し様子を見つつ、体調や動きに変化がないかもあわせて観察しておきましょう。
腸内環境や消化不良
ウーパールーパーの緑色のうんちは、腸内環境の乱れや消化不良が原因で起こることもあります。
とくに以下のようなときに、消化がうまくいかずにうんちの色が変わることがあります:
- エサを食べ過ぎたとき
- 古くなったエサや傷んだエサを食べたとき
- 水温の変化で代謝が落ちたとき
- 長時間エサを食べなかった後に急に食べたとき
ウーパールーパーの消化器官はとても繊細で、ちょっとした環境の変化やエサの内容によって、うまく消化できないこともあるんです。
その結果、体内で分解しきれなかったエサの色素がうんちに混ざり、緑色っぽく見えることがあります。
また、腸内細菌のバランスが崩れることで、便の色やニオイが変化することも。
特にうんちがゆるい、水っぽい、悪臭が強いと感じた場合は、腸の不調が疑われます。
このような場合は、一度エサを控えて様子を見る(プチ断食)のがおすすめです。
1~2日ほど絶食させることで腸がリセットされ、自然と改善することもあります。
水質やストレスなどの飼育環境の変化
ウーパールーパーの健康状態は、水質や飼育環境の影響を強く受けます。
緑色のうんちが出る原因として、こうした環境面のストレスも見逃せません。
たとえば、以下のような要因が影響することがあります:
- 水温の急激な変化(特に寒暖差)
- アンモニアや亜硝酸などの水質悪化
- フィルターの詰まりや劣化
- 掃除不足による水中の汚れ
- 水換えの頻度が少ない・急に大量に換えた
- 同居個体との相性ストレス(追いかけられるなど)
水質が悪化すると、ウーパールーパーの体に負担がかかり、消化機能が弱まったり、腸内環境が乱れて便の色や質が変化することがあります。
特にフィルターの不調や、水換え不足によるアンモニアの蓄積は要注意です。
また、ストレスがたまると消化不良を起こしやすくなるため、環境の変化があった直後に緑色のうんちが出た場合は、その変化を振り返ってみることも大切です。
このような場合も、まずはこまめな水換えやフィルター掃除など、環境を整えることで改善する可能性が高いです。
緑のうんち=病気?見極めるポイントはココ!

ウーパールーパーのうんちが緑色になったからといって、必ずしも病気というわけではありません。
しかし中には、体調不良や病気のサインとして現れている場合もあるため、他の様子と合わせて見極めることが大切です。
以下のような「あわせてチェックすべきポイント」を参考にしてください:
- 連続性があるか
1回だけ緑のうんちが出た場合は、エサや水換えによる一時的な変化の可能性が高いです。
しかし、数日~1週間以上続くようであれば、体調不良や腸内環境の乱れが慢性化しているサインかもしれません。
特に、他の症状(食欲不振・ぐったり・浮き沈み異常など)とセットで続く場合は注意が必要です。 - 食欲はあるか?
エサに興味を示さなくなったら要注意。 - 元気に動いているか?
じっと動かずに底でぐったりしていたら、体調を崩している可能性。 - 浮き沈みに異常はないか?
水面に浮いたまま沈まない、水底でじっとして浮かないなどの状態は「浮き袋の異常」などが関係しているかもしれません。 - うんちの形や状態はどうか?
通常はまとまった固形ですが、ドロッとしていたり、白っぽい粘液が混ざるようなら消化器系に異常があるかも。 - 体表やヒレに変化は?
体に白いモヤ(カビ)、赤み、ただれが見られたら病気の兆候です。
こうしたチェックポイントを踏まえて、「緑のうんち+その他の異常」があるかどうかで判断しましょう。
もし複数の異常が見られる場合は、早めに対応を考えるべきサインです。
病気の可能性がある場合の対応方法と注意点
緑のうんちが数日以上続いていたり、他にも異変が見られる場合は、病気の可能性を視野に入れた対応が必要になります。
以下のような順番で対処していきましょう。
① まずは絶食(プチ断食)で様子を見る
体調が悪そうなときや消化不良が疑われるときは、1〜2日ほどエサを控えることで腸の負担を減らせます。
ウーパールーパーはもともと絶食に強い生き物なので、短期間の食事抜きで回復することもよくあります。
② 水質を整える
病気の悪化を防ぐためにも、水質の管理はとても重要です。
以下のような点を日常的にチェックしましょう。
- 水温が安定しているか(18〜22℃が目安)
- フンや食べ残しが底に溜まっていないか
- 水の色やニオイに異変がないか
- フィルターが正常に動いているか
体調が悪そうなときは、通常よりも水換えの頻度を上げるのがおすすめです。
たとえば普段は週1〜2回の部分換水をしている場合、2〜3日に1回のペースで行うようにすると、フンや老廃物を早く取り除くことができます。
③ できれば単独飼育にしてストレス軽減
もし複数の個体を一緒に飼っている場合は、一時的に隔離して様子を見るのも良い方法です。
ウーパールーパーはストレスに弱いため、他の個体との接触が体調不良を長引かせることもあります。
④ それでも改善しない場合は獣医へ

絶食や水換えをしても改善しない、または明らかに弱ってきていると感じたら、迷わず爬虫類・両生類を診られる動物病院に相談しましょう。
病気の種類によっては、薬の投与や適切な治療が必要になるケースもあります。
安心して飼育するための予防法と日常ケア
ウーパールーパーの健康を守るためには、ふだんの飼育環境を安定させることがいちばんの予防になります。
緑のうんちが出る原因の多くは、エサ・水質・ストレスなど、日常のちょっとした要素に関係しています。
以下のようなポイントを意識しておくと、病気のリスクをグッと減らせます。
✅ エサは量・質ともに適切に
ウーパールーパーは比較的絶食には強いですが逆に、消化力がそれほど強くないため、与えすぎには注意しましょう。
1回の食事量は「ウパの頭の大きさ程度」が目安です。
エサが残ってしまうと水質も悪化するため、食べきれる量だけ与えることが大切です。
また、できるだけ新鮮なエサ・消化のよいエサを選びましょう。
古い人工飼料や解凍しすぎた冷凍アカムシは、体に負担をかける原因になります。
✅ 水質管理は「こまめに・やさしく」
水換えは、一度にすべてを変えるのではなく、部分的に・頻度を少し多めにが基本です。
また、水温やpHなどの急激な変化がないよう、ゆっくりと安定した環境を心がけましょう。

✅ ストレスを減らす環境づくり
ウーパールーパーはとても繊細で、ストレスに弱い生き物です。
照明が強すぎる、水流がきつすぎる、ほかの生き物にちょっかいを出される…そんな些細なことでも負担になります。

できるだけ静かで落ち着ける環境を用意し、隠れ家やシェルターも置いてあげると安心です。
まとめ:ウーパールーパーの緑のうんちは、必ずしも病気とは限らない
ウーパールーパーのうんちが緑色になると、最初はびっくりしてしまうかもしれません。
でも、この記事でご紹介したように、エサの色素・一時的な消化不良・水質の変化など、病気以外の理由でうんちの色が変わることはよくあることです。
大切なのは、うんちの色だけで判断するのではなく、
- その症状が一時的かどうか
- 食欲や動きなど、他の様子に異常がないか
- 何日も続いていないか
といったポイントを総合的に観察することです。
もし心配な症状が続くようであれば、早めに絶食・水換え・ストレス軽減などの対応を行い、それでも改善しない場合は両生類に対応できる動物病院への相談も検討しましょう。
ウーパールーパーはとても繊細ですが、環境とケアを整えてあげれば長く元気に過ごしてくれるパートナーです。
日々の小さな変化にも気づけるよう、やさしく見守ってあげてくださいね。