「ウーパールーパーが1ヶ月も便秘している…大丈夫なの?」
そんな不安を抱えてこのページにたどり着いた飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ウーパールーパーは本来あまり排便の頻度が高くない生き物ですが、1ヶ月以上うんちが出ていないとなると、やはり心配ですよね。
この記事では、「ウーパールーパー 便秘 1ヶ月」という状況で考えられる原因や、すぐにできる対処法、病気との見分け方などをわかりやすく解説していきます。
大切なウーパールーパーの健康を守るために、ぜひ最後まで読んでみてください。
ウーパールーパーが1ヶ月も便秘…これって普通?
ウーパールーパーの便秘が1ヶ月以上続くと、「もしかして病気なのでは?」と心配になりますよね。
しかし実は、ウーパールーパーの排便ペースは人間や犬猫と違い、かなりゆっくりです。
個体差も大きく、数日〜1週間に1回くらいの排便が普通ということもあります。
ウーパールーパーの排便頻度はどれくらい?
一般的に、ウーパールーパーは「食べた量に応じて排便する」生き物です。
毎日エサを食べていても、毎日うんちが出るとは限りません。
特に、寒い時期や食欲が落ちている時は、排便までの間隔が長くなる傾向があります。
3日〜1週間程度出ないことも珍しくありません。
本当に便秘?実は排便していることに気づかないケースも

「1ヶ月も排便していない!」と思っていても、実は飼い主が見逃しているだけだったということもあります。
ウーパールーパーのうんちは柔らかく、水中で崩れやすいため、数時間〜1日で溶けてしまうこともあります。
特に、底砂がある場合や、水流が強い水槽では見つけにくくなることも。
フィルターに吸い込まれていたり、隠れ家の陰にあることもあるため、「見た記憶がない=出ていない」とは限らないのです。
もし食欲があり、元気に動いているようであれば、実際には便秘ではない可能性もあるので、慌てすぎずに様子を見るのも一つの判断です。
1ヶ月以上出ないのは危険?目安と判断基準
とはいえ、見落としではなく本当に1ヶ月間まったく排便がない場合は注意が必要です。
以下のような症状が同時に見られる場合は、便秘だけでなく、体内で何らかの問題が起きている可能性があります。
- お腹がパンパンに膨れている
- 食欲が落ちている、もしくは全く食べない
- 水面に浮かびがちになる(浮き袋の異常)
- 底でじっとして動かない
これらのサインがある場合は、できるだけ早めに対処することが大切です。
次の章では、便秘の原因として考えられるポイントを詳しく解説していきます。
ウーパールーパーが便秘になる主な原因とは
ウーパールーパーが1ヶ月も排便しないとなると、何かしらの原因があると考えた方がよいでしょう。
ここでは、ウーパールーパーが便秘になるときによくある原因を紹介します。
エサの種類や量に問題はないか

ウーパールーパーに与えるエサが消化しづらいものだったり、量が多すぎたりすると、腸内で詰まりを起こしてしまうことがあります。
たとえば――
- 人間用の乾燥エビ(桜えびなど)
- 冷凍赤虫を大量に与える
- コオロギなど硬いものを頻繁に与える
水温や水質の影響
水温が低すぎると、ウーパールーパーの代謝が落ちて消化が遅くなります。
特に20℃を下回ると便秘傾向が強くなることが多いです。
反対に、25℃を超えると暑すぎて食欲不振に陥りやすくなります。
また、アンモニアや亜硝酸などの有害物質が水中にたまっていると、体調全体に悪影響を与え、排便も滞ることがあります。

運動不足や狭すぎる水槽環境
狭い水槽や隠れ場所が少ない環境では、ウーパールーパーがあまり動かず、腸の動きも鈍くなりがちです。
適度なスペースがあり、ウロウロできる環境を整えることで、便秘予防につながります。
消化不良や体内での詰まり
まれに、消化されないエサのかけらや砂利などを誤飲してしまい、体内で詰まっているケースもあります。
ウーパールーパーは好奇心が強く、底砂を口に入れてしまうことがあります。
細かすぎる砂や飲み込めるサイズの砂利は避け、敷材選びも工夫が必要です。

便秘が1ヶ月以上続いたときの対処法
ウーパールーパーの便秘が1ヶ月以上続いている場合は、何かしらの対応が必要です。
体調を崩す前に、飼い主ができる対策を順番に試してみましょう。
まず試したい!水温を少し上げて様子を見る
ウーパールーパーは水温によって代謝が大きく変わる生き物です。
20℃以下の水温では代謝が落ち、消化も遅くなりがちです。
まずは水温を22~23℃程度まで少しだけ上げてみることで、腸の動きが活発になり、自然と排便を促せることがあります。
ただし、急激な水温変化は逆効果になる場合もあるので、1日かけてゆっくり温度を調整しましょう。
消化にやさしいエサに切り替える
エサの内容を見直すのも効果的です。
硬いものや大量の赤虫などは避け、ウーパールーパー専用の柔らかいペレットや、少量の解凍済み赤虫など、消化に負担の少ないものを選びましょう。
便秘中は一時的に断食させるのも有効です。1〜2日食べさせずに様子を見ると、腸の中が動き出して便が出ることがあります。
マッサージや軽い刺激で促す方法(※慎重に)
一部の飼い主の間では、お腹をそっとなでるようにマッサージすることで排便を促す方法もあります。
ただし、とても慎重に、無理に力をかけないことが大前提です。
水中でお腹のあたりを優しく触る、あるいはお腹のあたりにぬるま湯をゆっくりかけて刺激する程度で十分です。
やりすぎると内臓を傷つける可能性があるので、あくまで補助的な方法と考えてください。
病院に連れて行くタイミングは?

以下のような症状がある場合は、素人判断では危険なので、できるだけ早くエキゾチックアニマル対応の動物病院に相談しましょう。
- お腹が異常にふくらんでいる
- 食欲が完全になく、水にも浮きやすくなっている
- 明らかにぐったりして動かない
病院ではレントゲンや内視鏡で詰まりの原因を確認したり、便を柔らかくする薬を処方してくれる場合もあります。
絶対にやってはいけないNG対応

ウーパールーパーの便秘が長引くと、「なんとか出してあげたい!」という気持ちになりますよね。
ですが、焦って間違った対応をしてしまうと、かえって命に関わる危険もあります。 ここでは、絶対に避けるべきNG行動を紹介します。
無理にお腹を押すのは危険
「お腹を軽くマッサージすると良い」と聞いて、強く押したり、揉んだりしてしまうのはNGです。
ウーパールーパーの体はとても柔らかくデリケート。
強い刺激は内臓を傷つけたり、破裂させてしまうおそれがあります。
どうしてもマッサージを試す場合は、指でなでる程度のごく軽いタッチで、無理に刺激しないようにしましょう。
下剤や人間用の薬を使うのはNG
「人間の便秘薬を薄めて与えたらどうか…?」と考えるのは絶対にやめましょう。
人間用の下剤や整腸剤は、ウーパールーパーにとっては毒になる成分が含まれていることがあり、少量でも命に関わる危険があります。
たとえペット用の薬であっても、必ず獣医の指示を仰いでから使うことが基本です。
エサで無理に押し出そうとするのもNG
「食べさせればうんちも出るはず!」と考えて、どんどんエサを与えるのも危険です。
腸に詰まりがある状態でさらに食べさせると、症状が悪化するだけです。
特に1ヶ月以上出ていない場合は、まず食事を控えることが先決です。
便秘予防のために日頃からできること
ウーパールーパーの便秘は、いざ起きると対処が難しいもの。
だからこそ、日頃の飼育環境やエサの与え方を見直すことが、最大の予防策になります。 ここでは、普段から意識しておきたいポイントを紹介します。
バランスの良いエサ選びと与え方
ウーパールーパーには栄養バランスのとれたエサが重要です。
赤虫ばかり与えると消化に偏りが出ることもあるため、専用の人工飼料(ペレット)を中心に、たまに赤虫やイトミミズを混ぜるローテーション給餌が理想的です。

また、一度に与える量は少なめに、1日1回程度を目安にしましょう。
食べ残しは水質悪化の原因にもなるので注意です。
水槽環境を快適に保つポイント
水温は22〜24℃の範囲を安定して保つのが理想です。
季節によって水温が大きく変動する場合は、ヒーターや冷却ファンの導入を検討しましょう。
また、ろ過フィルターの設置や定期的な部分換水により、水質を清潔に保つことも重要です。
汚れた水では消化機能も落ち、病気のリスクも高まります。
運動量を確保する工夫
ウーパールーパーは普段はおっとりしていますが、狭い水槽に閉じこもってばかりだと運動不足になりがちです。
最低でも45cm以上の水槽を用意し、体が自由に泳げるスペースを確保してあげましょう。
水草や隠れ家を配置して、探索できる環境を作るだけでも、適度な運動を促す効果があります。
最後に、普段の様子をよく観察することも予防につながります。
「最近うんち出てないな」「ちょっと食欲落ちてるかも」といった小さな変化に気づければ、早めに対処ができますよ。

まとめ|1ヶ月の便秘は要注意。様子を見ながら早めの対策を!
ウーパールーパーは排便のペースがゆっくりな生き物ですが、1ヶ月以上うんちが出ていない場合は、何らかの異常が起きている可能性があります。
水温やエサの種類、水質や運動量など、飼育環境の見直しで改善するケースもありますが、お腹のふくらみや食欲不振、元気がないといった症状がある場合は要注意です。
自宅でできる対処を試しても改善しない場合は、無理をせず、エキゾチックアニマル対応の動物病院に相談することをおすすめします。
大切なのは、「そのうち出るだろう」と放置しないこと。 ウーパールーパーの小さなサインを見逃さず、早めの対応で健康を守ってあげましょう。