ウーパールーパーの血便は病気のサイン?見分け方・原因・治し方を解説

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ウーパールーパーが血の混じったフンをしている…これって大丈夫?

愛らしい姿で癒してくれるウーパールーパー。

そんなウパがある日、赤っぽいフンをしたり、血の混じったような排泄物を出していたら、驚いてしまいますよね。

「病気?」「ケガ?」「死んでしまうかも…」と心配になるのは当然です。

この記事では、ウーパールーパーが血便をする原因や考えられる病気、対処法、そしてすぐにやるべきことについて、分かりやすく解説します。

飼い主さんの不安を少しでも解消できるように、ひとつずつ丁寧にお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

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目次

ウーパールーパーが血便をした!まず確認すべきこと

ウーパールーパーの水槽をのぞいたとき、赤っぽいフンを見つけてドキッとしたことはありませんか?

「血が混じってる?」「まさか病気?」と不安になりますが、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。

以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • フンの色や形は?
    鮮やかな赤?茶色っぽい?ゼリー状?未消化の餌が混ざっている?などを観察します。

  • ウーパールーパーの様子はどうか?
    元気に動いているか、食欲はあるか、じっとして動かないか、普段との違いに注目しましょう。

  • 最近与えた餌は何だったか?
    赤虫や桜エビなど、赤い色の餌を与えた直後だと、フンが赤くなることがあります。
    *そもそも桜エビは餌としてNGなので要注意

  • 水質や水温に問題はないか?
    水の濁り、アンモニアのにおい、ヒーターの不調など、環境の変化がストレスになっていないかも確認しましょう。

これらを冷静にチェックすることで、血便なのか、ただの赤いフンなのかを見極める手がかりになります。

参考ツイート

血便のように見えて実は違うケースもある

ウーパールーパーのフンが赤っぽく見えると「血が混ざっているのでは!?」と心配になりますよね。

でも実は、血便と間違えやすい“赤いフン”にはいくつかのパターンがあります。

たとえば次のようなケースです。

  • 赤虫を食べた後のフン
    冷凍アカムシや乾燥赤虫は色が濃いため、未消化のまま排泄されるとフンも赤く見えることがあります。

  • 桜エビなど色の強い餌を与えた場合
    塩分や添加物の恐れがあるためそもそも与えること自体NGですが、人間用の桜エビや魚の餌の一部は赤い色素が強く、フンに色が残ってしまうことがあります。

  • ゼリー状のフンや粘液が混ざっているだけ
    胃腸の調子が一時的に悪くなったときに、赤く見える粘液やゼリー状のフンが出ることがあります。
    これも血便と誤解されがちです。

見た目だけで「血便だ!」と判断してしまうのは早計かもしれません。

まずは餌の内容やタイミング、水槽内の他の様子とあわせて、本当に血なのか、それともただの赤色なのかを冷静に見極めてみてください。

本当に血便だった場合に考えられる原因

「そもそもウーパールーパーに血なんてあるの?」

と疑問に思う方もいるかもしれません。

ウーパールーパーももちろん脊椎動物の一種なので、体内には血液が流れています。

そしてその血液は、人間と同じく赤い色をしています。

なぜかというと、ウパの血にもヘモグロビン(酸素を運ぶたんぱく質)が含まれているからです。

そのため、体のどこかから出血すると、目に見える形で赤い血として現れるのです。

つまり、フンの中に赤いものが混ざっていて、それが未消化の餌ではない場合、血液が排泄物と一緒に出ている「血便」の可能性が高くなります。

もしフンの赤色が明らかに血である場合、ウーパールーパーの体に何らかの異常が起きている可能性があります。

考えられる主な原因は以下の通りです。


■ 内部寄生虫(消化器系の寄生虫)

ウーパールーパーは購入時点で寄生虫を持っていることもあります。

腸内に寄生虫がいると、腸が傷ついて出血し、血便が出ることがあります。

に輸入個体や野生に近い環境から来た個体に多く見られます


■ 消化不良や腸炎

消化しにくい餌を食べ過ぎたり、水温が低すぎて消化力が落ちていると、腸に炎症が起こることがあります。

腸内が荒れると、フンに血が混じることがあります。


■ 外傷(お腹や肛門周りのケガ)

底砂や水槽内のレイアウトパーツにお腹をこすったり、他の個体とケンカして傷を負った場合にも出血することがあります。

ケガによる出血が肛門から出て、血便のように見えるケースです。


■ ストレス

環境の変化(水温の急変、水換え頻度の乱れ、他の個体との混泳)によって、ウーパールーパーが強いストレスを感じると、体調を崩して血便をすることもあります。

ストレスが続くと免疫力も落ち、病気にもかかりやすくなります。


■ 餌の質が悪い

傷んだ餌や消化に悪い餌を与え続けると、腸内環境が悪化し、出血や血便の原因になることがあります。

特に脂っこい餌や人間用の加工食品(桜エビなど)は要注意です。

血便の原因は1つに限らず、複数の要因が重なっていることもあるため、しっかり観察することが大切です。

ウーパールーパーに痔はないの?

血便と言えば人間で言えば「痔」であることが大多数ですがウーパールーパーには痔はないのでしょうか。

「人間の痔のような原因でウーパールーパーが血便をすることはあるのか?」という疑問、気になるところです。

結論から言うと、ウーパールーパーに“人間でいう痔”は基本的にありません

その理由と、似たように見える症状について以下にわかりやすく説明します。

■ ウーパールーパーに痔がない理由

人間の痔は、肛門の血管がうっ血して腫れたり、切れたりして出血する病気です。

これは直立歩行による内圧や、排便時の強いいきみによって起こるもの。

一方ウーパールーパーは、水中で横になって暮らす動物で、肛門に体重がかかることもなければ、便をいきんで出すこともありません。

また、ウパの血管構造や肛門の仕組みも人間とは異なるため、同じ意味での「痔」は起こらないとされています。


■ ただし、「肛門の出血」自体は起こることがある

「痔ではないけど、肛門からの出血」が起きるケースはあります。たとえば:

  • 肛門周辺のケガ(外傷)
    底砂や流木にこすれて出血したり、他のウパに噛まれた場合。

  • 寄生虫や腸炎による出血
    内部の腸から出血し、それがフンと一緒に排出されるケース。

  • 強いストレスや便秘による軽い粘膜の傷つき
    まれに排泄時の刺激で肛門が赤くなることもあります。

痔ではないけれど、肛門のトラブルには注意

ウーパールーパーに「痔」という病名はありませんが、肛門周りが赤く腫れていたり、出血していたりする場合は、何かしらの異常が起きているサインです。
出血箇所が外か中か、フンの状態、ウパの様子などをよく観察し、必要に応じて隔離や病院の受診を検討しましょう。

血便のウーパールーパーに飼い主ができる対処法(現実的な強化対応)

ウーパールーパーが血便をしてしまった場合、通常の飼育方法を「より丁寧に・慎重に」見直すことが大切です。

ここでは、日常飼育と差をつけるべき具体的な対応策を紹介します。


① 餌を控え、回復を待つ(断食+種類の見直し)

まずはウーパールーパーの内臓を休めるため、3〜5日間は完全断食がおすすめです。

ウーパールーパーは比較的絶食に強い生き物です。

消化器の炎症や内出血が原因であれば、これだけでも改善することがあります。

さらに、回復後の餌の選び方も重要です。

  • 赤虫ばかり→腸に刺激を与える可能性がある
  • 桜エビや人間用エビ→色素が強く、消化にも悪影響
  • 病み上がりには「ウーパールーパー用の人工フード(沈下性で柔らかいもの)」に切り替えましょう

→ 与える量も「腹八分目」で調整してください。


■② 水換え頻度を上げ、水質をクリアに保つ(通常時の2倍ペース)

普段の飼育では週1回の水換えで問題ないですが、血便が出ているときはアンモニア・亜硝酸の蓄積が特に危険です。

  • 対処例:1日おきに全体の30〜40%を交換
  • 同時に底のフン・残餌は毎日スポイトで除去
  • 外部フィルターやスポンジフィルターも軽く洗浄(ろ材を洗いすぎないよう注意)

また、ろ過能力が不足している小型水槽(30cm以下)では、生体を隔離して静養環境に切り替えるのも一つの手です。


■③ 水温はやや高め(22℃前後)で安定させる

通常は18〜20℃が理想ですが、血便時には22℃程度まで上げたほうが代謝・消化をサポートしやすくなります。

  • ただし28℃以上は命に関わるため絶対NG
  • 水温は1日を通して安定させることが重要(±1℃以内)

ヒーター使用時は必ずサーモスタット付きタイプにしてください。


④ 隔離による“完全静養環境”を用意する

水槽内で他の個体に追われたり、水流が強かったりすると、ストレスや傷の悪化につながる可能性があります。

とくに肛門まわりに出血がある場合は、水流や刺激を完全に避けた「休養部屋」を用意してあげるのが理想的です。

  • 飼育水を流用した小さめのプラケースに隔離
  • 底砂・装飾なし、水位は浅め(10cm程度)でOK
  • ろ過はなしでOKだが、水換えは1日おきに半量以上

⑤ 薬浴は基本的に慎重に(自己判断での使用は避ける)

市販の観賞魚用の薬(グリーンFゴールドやメチレンブルーなど)を使いたくなるかもしれませんが、
ウーパールーパーは皮膚が非常に敏感なため、人間が思う以上に薬に弱いです。

  • 獣医師からの指示がない限り、薬浴は最終手段
  • どうしても行いたい場合は「薬の濃度を大幅に薄める」など細心の注意が必要

このように「ただ普通に飼う」のではなく、治療に向けた“飼育環境の強化”を意識して対処してあげることが、血便回復への近道となります。

動物病院を受診すべきタイミングとは?

ウーパールーパーが血便をしていると、「このまま様子を見ていいのか、それとも病院に連れていくべきか…」と迷う方も多いと思います。

とはいえ、ウーパールーパーを診てくれる動物病院は限られているため、受診のタイミングには判断が必要です。

まずは、様子を見てもよいケースと、すぐに受診を考えたほうがいいケースの違いを把握しておきましょう。

こんな症状が出たら病院に連れていくべき

たとえば、血便が一度だけ、量も少なく、ウパ自身が元気で食欲もあるようであれば、しばらく自宅で様子を見る判断も可能です。

しかし、血の混じったフンが数日続いていたり、ウーパールーパーが痩せてきたり、じっと動かずに苦しそうな様子が見られる場合は、すぐに病院へ連れて行った方が安心です。

泳ぎ方が不自然になっていたり、肛門まわりに出血や腫れが見られるようなら、内臓にダメージが出ている恐れもあります。

ウーパールーパーを診てくれる病院を探すコツ

診察を受ける際には、あらかじめウーパールーパーを診てくれる病院かどうかを調べておきましょう。

ご存じかと思いますが犬猫に比べて両生類を診てくれる獣医は希少です。

すべての動物病院が両生類に対応しているわけではないため、電話で「ウーパールーパーは診察可能ですか?」と聞いておくと安心です。

また、地元のアクアリウムショップや爬虫類専門店に相談して、両生類に詳しい病院を紹介してもらえる場合もあります。

病院へ連れていく際の注意点

いざ病院へ連れていくときには、水の入ったしっかりフタのできる容器にウパを入れ、なるべく揺れないように静かに運んでください。

夏場は保冷剤をタオルで包んで同梱し、温度上昇を防ぐことも忘れずに。

そして、これまでの様子やフンの写真、気づいた変化などを記録しておくと、獣医師に正確に伝えやすくなります。

ウーパールーパーは、言葉で苦しさを伝えることができません。

だからこそ、日々の観察と「おかしいな」と思ったときの早めの対応が、健康を守るカギになります。

血便を防ぐために日ごろからできる予防策

ウーパールーパーの血便は、飼い主にとってとても心配な出来事ですが、じつは日ごろの飼育環境やちょっとした工夫で予防できることも少なくありません。

ここでは、血便を繰り返さないために意識しておきたい日常のポイントを紹介します。

餌の与え方

まず大切なのは、「餌の与え方」です。

ウーパールーパーは意外と消化がデリケートな生き物。

赤虫など、色の強いものばかりを与えすぎると、腸に負担がかかってしまいます。

人工飼料をメインにして、補助的に生餌や冷凍餌を取り入れるようにすると、栄養のバランスも整いやすくなります。

また、与える量にも注意が必要です。食べ残しが出るほど与えてしまうと、内臓に負担がかかるだけでなく、水質の悪化にもつながります。

水槽の管理

次に、水槽の管理も見直しておきたいポイントです。

水は見た目がきれいでも、有害なアンモニアや亜硝酸が溜まっていることがあります。

特に底砂の中にはフンや餌のカスが溜まりやすく、こまめに掃除をしないと水質が悪化してしまいます。

週1回の水換えを基本としつつ、調子が悪そうなときは回数を増やすなど、臨機応変に対応することが大切です。

ストレスを避けて落ち着ける環境づくり

また、ウーパールーパーはストレスにも弱い生き物です。

強いライト、過度な音、頻繁な手の出し入れなど、何気ない環境の変化が体調に影響を与えることもあります。

他の個体と一緒に飼育している場合も、相性が悪ければケンカや噛みつきが起こることもあり、傷が原因で出血するケースも。

落ち着ける環境を整え、できれば単独飼育にするのがベストです。

そして何より、毎日「よく観察すること」が一番の予防になります。

餌を食べる様子、フンの状態、泳ぎ方、表情の変化まで、日々の小さな違いに気づければ、血便を未然に防げる可能性も高まります。

まとめ:焦らず観察&対応を!

ウーパールーパーの血便は、見つけた瞬間に不安が押し寄せるものです。

でも、あわてずにフンの色や形、ウパの様子、餌や環境をひとつずつ確認することで、原因の手がかりが見えてきます。

血便のように見えても、実は赤虫や桜エビなどの色素だったというケースも多く、まずは冷静な観察が大切です。

本当に血が混じっているようなら、断食や水質の見直し、静かな隔離環境などで回復を助けてあげましょう。

それでも改善しない場合は、ウーパールーパーを診てくれる病院に相談することが安心につながります。

日ごろから丁寧な飼育を心がけ、ウーパールーパーの小さな変化に気づいてあげることが、血便の予防にもなります。

焦らず、しっかり見守る――それが飼い主としてできる一番のサポートです。

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