イエアメガエルの上陸後の餌は何を与える?量や頻度など徹底解説!

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イエアメガエルのオタマジャクシが無事に上陸し、いよいよ陸上での生活がスタート。

成長の節目に立ち会えた喜びと同時に、「これからどんな餌を与えればいいの?」「成体と同じものでいいのかな?」と戸惑う飼育者も多いはずです。

実は、イエアメガエルの成体向けの餌情報は多く見かけますが、おたまじゃくしと成体の中間にあたる「上陸直後」の個体に関する情報は少なく、条件もやや異なってきます。

この記事では、上陸したばかりのイエアメガエルに合った餌の選び方や注意点、食いつきが悪いときの工夫などを、わかりやすく解説していきます。

小さなカエルが元気に育っていくために、まずは餌からしっかりサポートしていきましょう。

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目次

イエアメガエルの上陸直後、餌はどう変わる?

イエアメガエルがオタマジャクシから変態して、いよいよ陸に上がる頃――。

そのタイミングでは、まだ尻尾が完全には消えておらず、体の一部に名残が残っていることもよくあります。

この時期は、見た目こそ「小さなカエル」ですが、体の中身はまだ完全な陸上生活に適応しきっていない、いわば“カエルになりかけ”の段階です。

この「上陸直後」のフェーズでは、餌の種類や与え方にも特別な配慮が必要になります。

オタマジャクシの頃は、水中で生活しながら、ふやかした人工飼料やすりつぶした野菜など、動かない柔らかい餌を吸い込むように食べていました。

食性も基本的には雑食または植物寄りで、口に入りやすいものが中心でした。

しかし、陸に上がるとエラ呼吸から肺呼吸に切り替わり、足を使って跳ねたり、舌を使って餌をとらえる動作も始まります。

そうなると、食性も次第に“動く虫を狙って食べる”肉食寄りへと変わっていきます。

ただし、まだ体が非常に小さく、運動能力も不完全な時期です。

そのため、成体のように大きなコオロギや派手に動く昆虫を捕まえて食べるのは難しく、食べられる餌の種類・サイズには限りがあります。

この上陸直後の「移行期」には、オタマジャクシ用の餌と成体用の餌の中間のような、特別なバランスが求められます。

動きがあり、口に入るサイズで、なおかつ消化しやすい餌を選ぶことが、健康な成長のための第一歩となるのです。

上陸したばかりのイエアメガエルにおすすめの餌

上陸直後のイエアメガエルには、成体と同じような餌はまだ早すぎます。

体が小さく、動きも不安定で、消化器官も発達の途中。そのため、「小さくて動きがある」「食べやすくて消化しやすい」餌を選ぶことが大切です。

ピンヘッドコオロギ

この時期によく使われるのが「ピンヘッドコオロギ」です。

参考ツイート

これは、孵化して間もない極小サイズのコオロギで、イエアメガエルの小さな口にもぴったり。動きがあるので、カエルの本能である“動くものを追う”習性を引き出しやすく、食いつきも良好です。

ショウジョウバエ

また、「ショウジョウバエ(羽なしタイプ)」もおすすめです。

動きはあるけれど飛べないため、逃げ回らずカエルが狙いやすいのが特長です。こちらも活餌として、上陸直後の個体に向いています。

参考ツイート

「ワラジムシや小さなミルワーム」を利用する人もいますが、これらはやや硬さがあるため、消化不良を起こすこともあります。

与える場合は必ずサイズを確認し、1匹まるごとではなくカットして与えるなどの工夫が必要です。

餌のサイズ

餌のサイズは、カエルの頭幅の1/3以下を目安にすると安心です。

大きすぎる餌は飲み込めず、無理に飲み込もうとして吐き戻したり、最悪の場合は窒息の危険もあるため注意しましょう。

最初は餌を認識せず、動いていても反応しないこともあります。

その場合はピンセットで軽く動かして見せたり、カエルの目の前にそっと置いてあげるなど、興味を引く工夫をしてあげてください。

人工飼料はいつから使える?慣れさせ方のコツ

イエアメガエルを飼っていると、できれば人工飼料で飼育できたらラクだな…と思うことも多いはずです。

餌の確保や管理がしやすく、活き餌に比べて手間もかからないからです。

ただし、上陸直後のイエアメガエルには、いきなり人工飼料を食べさせるのは難しいことが多いです。というのも、人工飼料は動きがないため、カエルが「餌」として認識しにくいからです。上陸直後の個体はまだ経験も浅く、動かないものに反応する力が弱いため、目の前にあっても興味を示さないことがあります。

人工飼料を食べるようになるのは、早い個体で上陸後1〜2週間ほど、遅い場合は1ヶ月以上かかることもあります。ピンヘッドコオロギやショウジョウバエなどの活き餌に慣れて、狩る動作に余裕が出てきた頃が、人工飼料への移行チャンスです。

慣れさせるときのコツとしては、以下のようなステップが効果的です:

  1. 活き餌と一緒に人工飼料を置く
    活き餌を追いかけている途中で、たまたま人工飼料に触れて食べることがあります。最初は「間違って」でも口に入ることが大事です。

  2. 餌をピンセットで動かす
    人工飼料をピンセットでつまみ、軽く揺らして“動いているように見せる”ことで、餌として認識されやすくなります。

  3. 餌付け用ゼリーや半生タイプから試す
    乾燥した粒餌よりも、においが強くて柔らかい半生タイプやフロッグフード用ゼリーの方が、最初は受け入れられやすい傾向があります。

それでも食べない場合は、無理に切り替えようとせず、活き餌中心で様子を見ましょう。

上陸後しばらくは、個体差も大きいため焦らず、少しずつ慣らしていくことが大切です。

餌に食いつかないときはどうする?

上陸したばかりのイエアメガエルに餌を与えても、なかなか食いつかない…。

そんな状況に戸惑う飼育者は少なくありません。

しかし、これは決して珍しいことではなく、上陸直後の個体によくある“一時的な拒食”です。

まず前提として、上陸後すぐの個体は、変態による大きな体の変化と環境の変化にさらされています

陸上生活に慣れていないため、まだ餌どころではない状態ということもあります。

とくに尻尾が少し残っている段階では、体内の栄養を尻尾から吸収している最中なので、数日間は餌を食べないこともあります。

それでも数日経ってもまったく反応しない場合は、いくつかの原因が考えられます。

  • 餌のサイズが大きすぎる
    口に入りきらないサイズの餌は、興味を示しても諦めてしまいます。頭幅の1/3以下を目安にしましょう。

  • 餌が動かない・動きが少ない
    活き餌であっても弱って動かないものは、カエルにとって“餌”に見えません。ショウジョウバエや元気なピンヘッドコオロギのように、小さくてよく動くものが適しています。

  • 飼育環境が不安定
    気温が低い、湿度が足りない、隠れる場所がないなど、環境ストレスも拒食の原因になります。イエアメガエルは夜行性なので、昼間は落ち着いて隠れられるスペースを確保してあげましょう。

  • 観察しすぎ・人の気配が多い
    上陸直後はとてもデリケートです。餌を与えたら静かに距離をとって、カエルが落ち着ける時間を与えましょう。

また、餌をピンセットでつまんで目の前でチラチラと動かしてみたり、活き餌の動きを増やすために浅めのケースで与えてみると、興味を引けることがあります。

数日間食べない程度であれば、体に大きな影響はありません。焦らず、観察と工夫を重ねながら少しずつ慣らしていくのが大切です。

上陸直後の餌やりで注意すべきポイント

イエアメガエルの上陸直後は、餌の内容だけでなく「与え方」にも気をつける必要があります。

この時期はまだ体力も消化力も不安定なため、ちょっとしたミスが体調を崩す原因になることも。ここでは、特に大切な注意点を紹介します。

与え過ぎに注意

まず一つ目は、餌の与えすぎに注意すること

上陸直後は食べる量も少なく、食欲にもムラがあります。

「少ししか食べないから心配」

と何度も与えてしまうと、消化しきれずに下痢をしたり、水場を汚してカビやバクテリアが繁殖しやすくなります。

餌の量は1回に1~3匹程度、1日1回を目安にし、しっかり様子を見ながら調整しましょう。

食べ残しをこまめに片付ける

次に大切なのが、餌の残りをこまめに片づけること

活き餌がそのままケージに残ると、夜のうちにカエルにちょっかいを出したり、落ち着いて眠れない原因にもなります。

また、死骸が放置されると不衛生になり、カエルの健康を害するリスクも。

特に小さなケースで飼っている場合は、餌の取り残しがすぐに環境悪化につながるので要注意です。

栄養補助

さらに、カルシウムやビタミンD3などの栄養補助も、できるだけ早い段階で意識しておきたいポイントです。

上陸直後はまだ骨格も未発達で、成長にとって重要な時期。毎回でなくても構いませんが、活き餌にカルシウムパウダーを軽くまぶして与えるだけでも、将来的なクル病(骨の発達障害)の予防になります。

時間帯

また、餌やりの時間帯も意外と重要です。

イエアメガエルは基本的に夜行性なので、夜になってからの方が活動が活発になります。

夕方以降のタイミングに与える方が、食いつきがよくなる傾向があります。

逆に、日中に無理に与えようとしても、寝ているだけで反応が薄い場合もあるので、焦らずカエルのペースに合わせていきましょう。

まとめ|上陸後は移行期。焦らずじっくり見守ろう

イエアメガエルが水中生活を終え、陸に上がる――それは飼育者にとって喜ばしい成長の瞬間です。

しかしその一方で、餌の内容や与え方が大きく変わるため、不安や戸惑いを感じる時期でもあります。

上陸直後の個体は、まだ尻尾が残っていることも多く、体も小さくて未熟です。

オタマジャクシの頃とは消化の仕組みも行動パターンも変わっており、かといって成体のような餌をすぐにこなせるわけでもありません。

この時期はまさに“移行期”であり、飼育者の丁寧なサポートが求められます。

活きた小さな虫を中心に、動き・サイズ・栄養のバランスを見ながら少しずつ与えていく。

そして、人工飼料への切り替えは、個体の様子を見ながら焦らず進める。

たとえ食べない日があっても、それは珍しいことではなく、むしろ自然な反応です。

大切なのは、焦らず、カエルの成長ペースに合わせてあげること。

飼育環境を整え、食べやすい餌を与えながら、少しずつ元気に育っていく様子を見守っていきましょう

。上陸直後の数週間を丁寧に乗り越えれば、その後の飼育もずっとスムーズになります。

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