エジプトミドリヒキガエルの独特な色合いに魅せられ、飼育を検討している方も多いのではないでしょうか。
エジプトミドリガエルについて知りたいのじゃな。
しかし、飼育を始めようとしても情報が少なく、特に温度管理や環境作りに不安を感じるかもしれません。
「どんな環境で飼育すれば長生きするのか」「適切な温度は何度か」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
エジプトミドリヒキガエルを飼育するには、温度管理、生息環境の再現、餌の選び方、病気予防などの重要なポイントがあります。
これらを守ることで、健康に育て、長く一緒に暮らせます。
本記事では飼育に関する注意点と具体的な飼育ステップを解説し、長く暮らすための秘訣を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
エジプトミドリヒキガエルとは?
エジプトミドリヒキガエルは北アフリカに生息する中型のヒキガエルで、鮮やかな緑色の体色と背中のまだら模様が特徴です。
その美しい外見からペットとしても人気があり、夜行性で比較的飼育しやすいカエルとして知られています。
丈夫なので飼育が比較的簡単
エジプトミドリヒキガエルは、他の一般的なカエルと比較して、飼育が比較的簡単な部類に入ります。
その理由は比較的、丈夫なため初心者にも扱いやすいという理由があります。
また、人に慣れやすい個体も多く、観賞用としてだけでなく、ペットとしても長く付き合える存在です。
個体ごとに模様が異なるため、コレクションする楽しみもあります。
エジプトミドリヒキガエルは入手困難?
エジプトミドリヒキガエルは日本国内のペットショップでも見かけることがありますが、一般的なカエル類に比べると流通量は比較的少なく希少性が高いです。
大型のペットショップや専門の爬虫類店・または通販ショップなどで見ることができることもありますが、必ずしも常時在庫があるわけではありません。
個体の相場価格は数千円~1万円程度
エジプトミドリヒキガエルの販売価格相場は、一般的には日本国内で数千円から1万円程度が目安です。
価格は販売店や個体のサイズ、色や健康状態によって異なることがあります。
また、特に大きな個体や色変わりの個体などは、通常より高価になることがあります。
通常、エジプトミドリヒキガエルの成体はベビー個体よりも価格が高くなる傾向にあります。
これは成体の方が飼育下での成長と健康が確認されており、すぐに飼育を始めることができるためです。
また、成体はすでに性別が判別しやすく、繁殖を考えている購入者にとって価値があるため、価格が高めに設定されることが一般的です。
ベビー個体は比較的安価で販売されることが多く、飼育者が成長の過程を楽しむことができる利点がありますが、成長に伴うリスク(健康問題や性別の不確実性など)も伴います。
エジプトミドリヒキガエルの飼育方法
ケージ
エジプトミドリヒキガエルは陸生のカエルで、水中環境ではなく陸地環境を好みます。
乾燥した環境を好むため、適度な湿度を保ちながら乾燥した場所も用意します。
ケージは広めに用意することが好ましく最低でも一匹あたり60cm×45cmの床面積を確保し、できればもっと大きなスペースを提供してください。
縦長よりも広い面積を意識してケージを選ぶ
エジプトミドリヒキガエルは基本的に地表を這うように移動する陸生のカエルで、ジャンプ等の高い場所への移動は限定的です。
そのため、飼育においては、縦長よりも広い床面積を提供する水平方向に広がるケージが適しています。
ケージ内には浅い水入れを設置して、いつでも水分を補給できるようにします。
水は常に清潔に保つ必要があります。
コルクバーク、植木鉢の破片、プラスチックのシェルターなどが使えます。
床材にはヤシガラや砂を敷き、隠れ家となるシェルターや流木、水入れを設置することで、快適な環境を再現できます。
温度と湿度の管理
エジプトミドリヒキガエルを飼育する際、特に重要なのが温度管理です。
温暖な地域に生息しているため、適切な温度を保つことが健康維持の鍵となります。
昼間は25~30℃、夜間は20~25℃程度が理想的で、常に温度計で確認しながら適温を維持することが必要です。
・昼間は25~30℃
・夜間は20~25℃
また、温度が低すぎると活動が鈍くなり、免疫力の低下を招く可能性があります。
冬場など低温になりがちな場合は、ヒーティングパッドや小型ヒーターを用いて温度管理をします。
一方で、高温すぎる環境もストレスを与えるため、適度な調整が不可欠です。
次に、生息環境を整えることも重要です。
湿度は50%以上を目安に保ちます。
乾燥と湿度のバランスをとるために霧吹きを活用するのも効果的です。
成体に与える餌
餌の選び方や与え方にも注意が必要です。
これは他のカエルと同じですが、コオロギやミルワームなどの昆虫を主に与え、栄養バランスを考慮してカルシウムパウダーを追加すると良いでしょう。
成体は2~3日に1回の頻度
成体のエジプトミドリヒキガエルには、2~3日に1回の頻度で餌を与えることが一般的です。
一回の餌の量は、カエルの口に収まるサイズの餌を2〜4個程度が目安です。
過剰に餌を与えると肥満や健康問題を引き起こす可能性があるため、餌の量と頻度には注意が必要です。
餌を与えた後、食べ残しがあれば取り除くことで、ケージ内を清潔に保ち、不衛生な環境が発生するのを防ぎます。
餌の種類に変化を持たせることで、栄養不足や偏食を防ぐことが可能です。
ベビーへの餌の与え方
ベビー個体は毎日、少量の餌を与える
若齢個体は成長期にあるため、毎日または一日おきに少量ずつ餌を与えることが望ましいです。
与える餌の量は小さく、カエルの口に入るサイズの餌を2〜3個程度が適切です。
ベビーに与える餌もコオロギ等の生餌で良いのですが、大きさには注意が必要です。
特に生後すぐのベビーカエルには、ピンヘッドコオロギ(非常に小さいコオロギ)が最適です。
これらは大きさが非常に小さく、ベビーカエルが食べやすいサイズです。
ミールワームのベビーサイズも適していますが、硬い外皮が消化に悪影響を及ぼす可能性があるため、あまり多くは与えないようにしましょう。
エジプトミドリヒキガエルの飼育方法【まとめ】
エジプトミドリヒキガエルは、独特な魅力で多くの人を惹きつけるペットです。
適切な環境を整え、温度管理や餌、病気予防といったポイントを守れば、健康で長生きしてくれるでしょう。
飼育環境を整えるステップを丁寧に実践し、彼らの魅力を最大限に引き出して素晴らしい時間を過ごしてください。