SNSでも話題沸騰のベルツノガエル。
その愛くるしい姿に魅了され、ベルツノガエルの飼育を検討している方もいるのでは?
しかし、実際に飼育するとなると、
「どんな餌を与えればいいの?」
「夜中に鳴いたりする?」
「毒があるって本当?」
など、様々な疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
ご安心ください。
ベルツノガエルの飼育 は、適切な知識と準備があれば、初心者でも十分に楽しむことができます。
この記事では、ベルツノガエルの最適な餌の種類、気になる鳴き声の正体、そして毒性の有無について等ベルツノガエルの飼育方法について徹底的に詳しく解説していきます。
ベルツノガエルの大きさや寿命など特徴は?
ベルツノガエルは南米原産のカエルで、その名の通り目の上に角のような突起があるのが特徴です。
動かないで獲物を待ち伏せするタイプのカエルで、飼育環境もそれに適したものを準備する必要があります。
平均的な体長は15センチ
ベルツノガエルは大きく成長する種類のカエルで、平均的な体長は約15センチメートルに達しますが、大きな個体では約20センチメートル近くになることもあります。
ベルツノガエルはその体がずんぐりとしていて、頭部が特に大きく、強靭な顎を持っています。
また、体色や模様は環境によって異なることがあり、これもベルツノガエルの特徴的な魅力の一部です。
飼育下の寿命は10年が目安
ベルツノガエルの寿命は、適切な環境で飼育された場合であれば一般的には10年程度です。
個体によってはそれ以上長生きすることもありますが、これには適切な食事、十分な空間、適切な温度と湿度の管理が不可欠です。
飼育環境の質が高く、定期的な健康管理が行われることで、ベルツノガエルはその最大の寿命を迎える可能性が高まります。
ベルツノガエルの飼育ケージ
ケージの種類
まずケージですが、カエルが脱走できず、湿った床材を入れられるものなら何でもケージにできます。
それこそバケツでも飼うことができますが、せっかく飼うのなら見栄えのいいものを使いましょう。
爬虫類用のガラスケージがおすすめですが、テラリウム用のガラスポットでも飼育できますし、熱帯魚等用の水槽でもOKです。
成体のケージ
成体には少なくとも45cm × 45cm(18インチ × 18インチ)のスペースが必要です。
カエルが大きく成長するため、より大きなスペースが望ましいです。
最終的に全長15センチほどになるカエルですが、成長に応じてケージを替えるのもいいでしょう。
ここでは1匹あたりのケージのスペースで解説しているため、同じケージ内で多頭飼いするならもっと余裕が必要です。
幼体のケージ
幼体なら1匹または2匹までなら30cm × 30cmのケージで飼育できます。
ちなみに幼体でも、最初から成体用サイズのケージでも良いのでは?という疑問をお持ちの方もいるでしょう。
成体用のサイズのケージで幼体を飼育することは問題ありませんが、幾つか注意する点があります。
大きなケージでは、幼体が餌を見つけにくくなる場合があるため、餌の量や位置に気を付ける必要があります。
コオロギなどの生餌をケージ内に撒く場合は、数が減ってちゃんと食べられていることを確認してください。
また、ケージが広すぎると、幼体が安全だと感じる隠れ場所が少なくなる可能性もあるので、十分な隠れ家や植物、装飾品を配置して、安心できる環境を整えることが大切です。
ベルツノガエルの餌
ベルツノガエルの餌は他のカエルと同様に主に昆虫です。
基本的に生きた餌を好みますが、人工飼料に慣れさせることも可能です。
生餌を与える際はケージ内に入れるだけで良いのですが、乾燥タイプの昆虫や人工飼料を与える際はピンセットでつかんでカエルの目の前で動かして食べさせます。
餌にはカルシウムの補給が必要です。
特にカルシウムの補給は、ガエルの骨の健康を保つために重要なので、市販のカルシウムパウダーを昆虫にまぶして与えます。
活動的な夜間や早朝に餌を与えると良いでしょう。
自然の狩猟行動を促進するため、餌をケージ内に放して捕食させる方法が自然に近いです。
成体の餌の頻度と量
大きな昆虫、例えばコオロギ、ミールワームなどを与えることができます。
大きさや種類を幼体から成体に移行するにつれて段階的に増やしていくことが重要です。
週に2~3回程度、1度に複数の昆虫を与えることが適切です。
食べ過ぎに注意し、カエルの活動レベルや体重に応じて量を調整してください。
幼体の餌の頻度と量
幼体には小さな虫類、特にピンヘッドコオロギなど小さな昆虫を与えます。
ピンヘッドコオロギというのはコオロギの中でも極小サイズのもので幼体のベルツノガエルの口のサイズでも入ります。
成長期にあるため、毎日または一日おきに少量の餌を与えることが一般的です。
コオロギの与え方
コオロギは栄養価が高く、ベルツノガエルの食いつきも良いですが入手方法に注意が必要です。
野生のコオロギは農薬や病原菌のリスクがある
野生のコオロギを捕まえて与えるのは、安定的に餌を確保できないリスクがあるのと農薬や何らかの病原菌を持っている可能性もあるため、おすすめできません。
コオロギのサイズの問題もあるため特に幼体のベルツノガエルに与えるのは困難です。
乾燥コオロギは長期保存が可能ですが生餌に比較して栄養価が低くなる
乾燥コオロギや冷凍コオロギは長期間保存が可能で扱いやすいのですが、栄養価が生餌に比べて低くなる可能性があります。
特に水分や一部のビタミンが失われやすいですので、注意が必要です。
ショップで販売されている生餌がベスト
ペットショップや通販で購入できるコオロギの生餌は栄養価が高く、ベルツノガエルの自然な食行動を促します。
カエルが狩猟本能を発揮して捕食できるため、精神的にも良い影響があるのでおススメしたい餌です。
ただし、価格が高めで保存が困難なので短期間で使い切る必要があります。
カエル飼育の上級者は餌として与える、コオロギやミルワームなどを自分で繁殖している方もいます。
ミルワームの与え方
ミルワームは日本国内では入手困難ですので野生のものは検討の余地はありません。
ミルワームも生餌と乾燥の2タイプがありますがどちらも比較的手に入りやすいです。
こちらもコオロギ同様に、生餌の方が食いつきも良いし栄養価も高いのですが、長期保存は不可能です。
乾燥タイプは保存が可能ですが栄養価が生餌に比べて劣ります。
上級者はミルワームの生餌を自家繁殖させている方もいるので、検討してみてはいかがでしょうか。
ピンクマウス
ピンクマウスは栄養価が高く、大きなベルツノカエルにとって適切なサイズの餌となることがあります。
ただし、ピンクマウスを餌として与える場合は非常に高カロリーで栄養価が高いため、月に1〜2回程度の提供にとどめることが一般的です。
これは、頻繁に与えると肥満を引き起こす可能性があるためです。
また、生のピンクマウスを与える場合は、新鮮であることを確認し、信頼できる供給源から購入してください。
生の餌を与えることには病原体のリスクも伴うため、処理には注意が必要です。
人工飼料
ベルツノガエルに人工飼料をカエルに与える際には、カエルの口の大きさに合わせて飼料のサイズを選ぶことが重要です。
人口飼料には食いつきが悪い事もありピンセットでつかんで目の前で動かしても反応しないこともあります。
人工飼料に慣れさせるためには、徐々に飼料を混ぜながら導入する方法が効果的です。
例えば、生餌と人工飼料を同時に提供し、徐々に人工飼料の割合を増やしていくことで、カエルが新しい餌に慣れる手助けをします。
また、飼料に少量の水を加えて柔らかくし、より食べやすくすることも有効です。
ベルツノガエルが人工飼料に餌付かなくて困ってる人これ試してみるといいかも、適当な桶に水入れて上から落としてみる!
— ぽんず (@OZ9NRg7SkJzca2D) January 31, 2023
食べ損ねても桶を持ってゆっくり軽く水を回すみたいにして餌を転がすとうちのは食べる事がわかったよ😃 pic.twitter.com/2gvjBYkGi9
ベルツノガエルが餌を食べない理由と対策法!
カエルは動く餌しか食べない
ベルツノガエルに限ったことではありませんが、カエルは基本的に動く餌しか食べません。
そのため生餌以外の餌(乾燥や冷凍コオロギも含めて)を食べさせる場合は、ピンセットで捕まえてカエルの顔付近で動かして食べさせます。
エサの種類や大きさ
ベルツノガエルは特定の餌に好みがある場合があり、提供されている餌が好みに合わない場合、食べないことがあります。
またエサの好みは個体差もありますので、他のベルツノガエルが食べる餌を別のベルツノガエルが食べるとも限りません。
また、餌のサイズが大きすぎる、または小さすぎる場合も食べるのを避けることがあります。
環境条件
カエルは環境条件に敏感です。
適切な温度、湿度、照明が確保されていない場合、ストレスを感じて餌を食べなくなることがあります。
特にベルツノガエルは温暖な環境を好むため、温度が低すぎたり高すぎたりすると食欲が落ちます。
また新しい環境に移動したばかりのカエルは、環境に慣れるまで餌を食べないことがあります。
特に移送ストレスは、カエルが食事を拒否する一因となり得ます。
健康問題
内部寄生虫や病気が原因で食欲不振になることもあります。
また、皮膚の問題や消化器系の問題が原因で餌を食べることができない場合もあります。
ベルツノガエルの鳴き声
ベルツノガエルは、基本的にあまり鳴かないカエルですが、繁殖期やストレスを感じた際に鳴くことがあります。
その鳴き声は、「グッグッ」や「ブーブー」といった低い音で、それほどうるさく感じることは少ないでしょう。
ベルツノガエルは冬眠するの?
野生のベルツノガエルは、その生息地である南アメリカの熱帯地域において、一般的に冬眠する習性はありません。
ただし、日本の冬はもっと寒いので飼育下で気温が下がればカエルの習性として冬眠する可能性はあります。
ただ冬眠させた方が良いのか?という観点で考えればできれば冬眠させない方が無難です。
というのも、冬眠中の死亡の可能性もあるからです。
冬眠中は、餌を食べませんし、そもそも冬眠中という事はかなり気温が低いという環境です。
室内飼育であれば気温を一定に保つことができますので、冬眠しないように冬でも温かくしてあげるのが理想的です。
こちらの参考動画の主さんもベルツノガエルを冬眠から起こす際、「大丈夫かな?」と不安そうにされています。
結果、大丈夫だったので良かったのですが、冬眠にはやはりリスクがつきものです。
ベルツノガエルの毒性
ベルツノガエルは皮膚から弱い毒を分泌します。
この毒は人間にはそれほど危険ではありませんが、触った後は必ず手を洗うようにしましょう。
特に、目や口に入らないように注意が必要です。
まとめ
ベルツノガエルの飼育 は、適切な準備と知識があれば、初心者でも十分に楽しむことができます。
この記事では、ベルツノガエルの飼育を始める前に知っておくべきこと、最適な餌の種類とその与え方、そして鳴き声や毒性、寿命について解説しました。
ベルツノガエルの飼育 は、単にペットを飼うだけでなく、彼らの生態を学び、自然とのつながりを深める素晴らしい機会です。
餌や環境を工夫することで、ベルツノガエルの魅力を最大限に引き出すことができます。
この記事が、あなたのベルツノガエルの飼育 の一助となれば幸いです。
ベルツノガエルの飼育 は、観察するだけでも楽しいですが、適切なケアをすることで、より深く彼らとの生活を楽しむことができるでしょう。