ベルツノガエル飼育ガイド|初心者にも安心な育て方の基本– category –

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ベルツノガエルは、ユニークな見た目と飼いやすさから、ペットとして高い人気を誇るカエルです。

ずんぐりした体に大きな口、丸い目、そしてツノのような突起が特徴で、思わず見とれてしまうインパクトがあります。

一見すると「飼うのが難しそう…」と思われがちですが、実は温度や湿度をしっかり管理すれば初心者でも十分に飼育が可能です。

ただし、肉食性で給餌にややコツが必要だったり、意外なトラブルが起きたりすることも。

このページでは、ベルツノガエルをこれから飼いたい方・すでに飼っている方の両方に向けて、飼育に必要な知識や注意点をわかりやすくまとめました。

必要な道具から餌の選び方、トラブル時の対処法まで、ベルツノガエル飼育の“総合ガイド”としてご活用ください。

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目次

🐸ベルツノガエルとは?

ベルツノガエルは、丸っこい体と大きな口、そしてツノのように見える突起が特徴のツノガエル属に分類されるカエルです。

体長は10〜15cmほどと大きめで、見た目のインパクトから観賞用として人気があります。

英語では「パックマンフロッグ(Pacman frog)」とも呼ばれ、何でも口に入れてしまう食いしん坊な性質がその名の由来です。

ベルツノガエルの魅力は、ずんぐりしたフォルムと、カラーバリエーションの豊富さ

特にブリード個体は色や模様が美しく、アルビノやグリーン、ブラウンなど様々なモルフが存在します。

野生下では南米(主にアルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルなど)に生息しており、落ち葉の中に身を潜め、獲物を待ち伏せる“待ち伏せ型の捕食者”です。

動きは少なく飼育スペースも広く取る必要がないため、初心者にもおすすめのカエルです。

ただし肉食性が強く、給餌には注意が必要です。

ベルツノガエルの飼育に必要な環境とは?

ベルツノガエルを飼育するうえで、まず整えておきたいのがケージや床材などの基本的な飼育環境です。

適切な環境が整っていないと、体調不良や拒食、脱皮不全などのトラブルにつながるため、最初の準備がとても重要です。


🏠ケージの大きさとタイプ

ベルツノガエルは基本的にあまり動き回らないため、大きなケージは必要ありません。

目安としては30cmキューブ(30×30×30cm)程度の水槽やプラケースでOKです。

通気性と保温性のバランスが大切なので、プラケース+フタの組み合わせも人気です。

ガラス水槽を使う場合は、側面を黒い紙などで囲って落ち着ける空間を作ってあげると安心します。


🌱床材の種類と選び方

ベルツノガエルの床材は保湿性と掃除のしやすさがポイントになります。

選択肢としては以下のようなものがあります。

  • 赤玉土(湿度保持に優れ、自然な見た目)
  • ヤシガラ土(柔らかくて掘りやすい)
  • ペットシーツやキッチンペーパー(掃除が楽で清潔を保ちやすい)

初心者にはペットシーツ+浅めの水入れというシンプルなスタイルもおすすめです。


🌡️温度・湿度の管理

ベルツノガエルにとって最適な飼育温度は24〜28℃程度

20℃を下回ると代謝が落ち、餌を食べなくなることもあります。

ヒーターやサーモスタットを使用し、一年を通して温度を安定させることが重要です。

湿度は60〜80%が目安。乾燥しすぎると皮膚が傷んだり脱皮不全を起こすため、霧吹きや加湿器で湿度管理を行うようにしましょう。

ベルツノガエルの餌の種類と与え方

ベルツノガエルは肉食性が強く、動くものを見ると反射的に食いつく“待ち伏せ型の捕食者”です。

よってベルツノガエルの餌は食いつきの良さを活かしつつ、栄養バランスと給餌頻度を意識して飼育することが大切です。


🐛主な餌の種類

与えられる餌は大きく分けて生餌と人工飼料に分かれます。

  • コオロギ・ミルワーム・デュビアなどの昆虫類は定番で、高い栄養価があります。
    ただし、与えすぎると脂肪過多や便秘になることがあるので注意が必要です。

  • 金魚やメダカなどの小魚を与える例もありますが、脂質が多く長期的には不向きです。

  • 人工飼料(例:ツノガエルフード)は、栄養が計算されており、初心者でも扱いやすいです。
    食いつきが悪い個体もいますが、ピンセットで動かして見せると反応することがあります。

🍴給餌の頻度と量

幼体期(~3ヶ月程度)までは2〜3日に1回、成体になると週1〜2回が目安です。

食べすぎによる肥満も起きやすいため、「口のサイズに収まる大きさの餌を1〜2個」程度が適量です。

また、カルシウムパウダーを餌にまぶすなどの栄養補助も重要。

特に成長期にはカルシウム不足による関節異常を防ぐための工夫が求められます。

⚠️よくあるトラブルと対処法

ベルツノガエルは比較的丈夫なカエルではありますが、飼育環境や与え方を間違えると、思わぬトラブルが発生することがあります。

ここでは、特に初心者がつまずきやすい3つの問題とその対処法を紹介します。


鳴き声がうるさい?

ベルツノガエルのオスは、発情期や夜間に「グゥー」「ブーブー」といった低めの声で鳴くことがあります。

意外と響くため、静かな部屋で飼っていると気になる人もいます。

ベルツノガエルの鳴き声が気になる場合は、昼夜の温度差をなるべく抑えることや、部屋を少し明るく保つことで鳴きにくくなる傾向があります。


脱皮不全になることがある

カエルは定期的に脱皮をしますが、ベルツノガエルも例外ではありません。

正常な脱皮では自分で皮を食べて処理しますが、湿度が不足すると皮が剥がれきらずにベルツノガエルが脱皮不全になることがあります。

こうした場合、霧吹きで湿度を上げる・ぬるま湯での温浴などが効果的です。放置すると皮膚病や壊死の原因になるため、早めの対処が大切です。


多頭飼育で共食い?

ベルツノガエルは肉食で、目の前で動くものには何でも飛びつく習性があります。

そのため、サイズに差があると小さい方が餌と間違われて食べられてしまう可能性(つまりベルツノガエル同士の共食い)があります。

基本的にベルツノガエルは単独飼育が前提と考えましょう。

「大丈夫そう」に見えても、ある日突然共食いが起きることがあります。


ベルツノガエルは冬眠するの?

野生のベルツノガエルは、その生息地である南アメリカの熱帯地域において、一般的に冬眠する習性はありません

ただし、日本の冬はもっと寒いので飼育下で気温が下がればカエルの習性として冬眠する可能性はあります

ただ冬眠させた方が良いのか?という観点で考えればできれば冬眠させない方が無難です。

というのも、冬眠中の死亡の可能性もあるからです。

冬眠中は、餌を食べませんし、そもそも冬眠中という事はかなり気温が低いという環境です。

室内飼育であれば気温を一定に保つことができますので、冬眠しないように冬でも温かくしてあげるのが理想的です。

参考動画
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