イエアメガエルに水浴びスペースって必要?泳がせるべきかも徹底解説!

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イエアメガエルを飼っていると、「水浴びはさせるべき?」「水浴びスペースは必要?」「泳ぐスペースも用意したほうがいいの?」といった疑問がわいてくることがありますよね。

基本的に陸地での生活を好むイエアメガエルですが、飼育環境によってはときどき水に入ることもあります。

この記事では、水浴びの必要性や水場の広さ、水容器の選び方など、飼育者が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

イエアメガエルの健康を守るために、ぜひ参考にしてください。

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目次

イエアメガエルに水浴びは必要?

カエルは種類によって好む場所が異なる

カエルはみんな同じように見えて、実は種類によって「どこで生活するのが得意か」が異なります。

「水棲のカエル」=ウシガエルやトノサマガエル

たとえば、水辺を好む水棲のカエルには、ウシガエルやトノサマガエルなどがいます。

これらの種類は、水の中で過ごす時間が長く、皮膚を潤すためにも常に湿った環境が必要です。

「地上棲のカエル」=ツノガエル等

一方で、地上生のカエルにはツノガエル(ベルツノガエルなど)が代表的で、地面のくぼみにうずくまりながら、乾燥気味の環境でも生活できます。

樹上性のカエル=アマガエル等

そして、樹上性のカエルに分類されるのが、アマガエル等。

今回のテーマとなっているイエアメガエルもこの樹上性のカエルに分類されます。

これらのカエルは、木の上や草の茂みにいることが多く、体が乾きすぎないよう気をつけつつ、主に陸で生活しています。

このように、「水が必要かどうか」はカエルの種類によって大きく異なるため、イエアメガエルがどのグループに入るかを知ることは、正しい飼育につながります。

イエアメガエルは水辺のカエルではない?

前述の通りイエアメガエルは、「アマガエル属」の仲間で、基本的には陸地を好む樹上性のカエルです。

木の上や壁に張りついたり、シェルターの上でじっとしていることが多く、水中を泳ぎ回るような姿はあまり見られません。

ただし、皮膚呼吸をしているため、ある程度の湿度や水分は必要です。

そのため完全に乾いた環境ではなく、時折水に入ることで体表を潤す行動を見せることがあります。

イエアメガエルが水浴びするのはどんなとき?

イエアメガエルが自分から水に入って水浴びをするのは、以下のようなときです。

  • 脱皮の前後で体を湿らせたいとき
  • 暑さや乾燥を感じたとき
  • 水に排泄をしたいとき
  • 単純に水場を探索しているとき

このように、水に入ることは「常に必要」というわけではなく、個体の状態や気分によるものが大きいです。

ただ、まったく水場がないと、皮膚が乾燥しすぎてしまう可能性もあるため、無理に水浴びをさせる必要はありませんが、水場を用意しておくことで自然に水浴びできる環境を整えるのが理想です。

イエアメガエルに水浴び・泳ぐスペースは必要?

水場があることで得られるメリット

イエアメガエルは、水中で生活するカエルではありませんが、水場を設置しておくことにはいくつかのメリットがあります。

まず、皮膚の乾燥を防ぐことができます。

特にエアコンや暖房の効いた室内では湿度が下がりがちで、知らないうちに乾燥が進んでいることもあります。そんなとき、浅い水場があると、イエアメガエルは自分のタイミングで体を湿らせることができます。

また、水の中で排泄する習性がある個体も多く、これが結果的にケージ内の清潔さを保つのに役立つこともあります。

さらに、環境に水があることで安心感を持つ個体もいるため、ストレス軽減や体調管理にもつながります。

実際に泳ぐことはある?

イエアメガエルが本格的に泳ぐことは、あまりありません。

ただし、水が多めに入っている容器に誤って落ちてしまった場合などには、短時間だけ泳ぐような動きを見せることもあります

とはいえ、泳ぐのが得意というわけではなく、むしろ深い水は苦手な個体も多いです。

水場は「泳ぐため」ではなく、「入っても安全なくらいの深さで、皮膚を湿らせたり、排泄できたりする場所」として考えた方がよいでしょう。

水容器のサイズや深さの目安

水浴び用の容器としては、体全体が入るくらいの浅い皿状の容器がおすすめです。

目安としては、深さ2〜3cm程度で十分。大きさは、カエルが中に入っても余裕があるくらいがベストです。

容器が深すぎると、イエアメガエルがうまく出られなくなって溺れてしまうリスクもあるため、底が浅くて出入りしやすい形状の容器を選びましょう。

また、水はこまめに交換し、いつも清潔に保っておくことが大切です。水が汚れていると、入らなくなったり、皮膚病の原因になることもあります。

水がないとどうなる?

水場がまったくない環境では、イエアメガエルの皮膚が乾燥しすぎたり、排泄行動がうまくできなかったりすることがあります。

特に脱皮前後は、体を湿らせることができないと、うまく皮がむけずにトラブルになることも。

また、気温が高く乾燥した日などには、ストレスや脱水のリスクも高まります。


無理に入らせる必要はありませんが、水場があることで自然に体調管理できる環境が整うという点で、水浴びスペースは用意しておくほうが安心です。

イエアメガエルは水場なし+霧吹きのみの飼育はアリか?

イエアメガエルの飼育で水場無しで霧吹きのみでの飼育も可能です。

前述の通りイエアメガエルは水棲カエルではないため、水にどっぷり浸かる必要はなく、湿度さえしっかり保てていれば、皮膚の乾燥もある程度防げます。

実際に「水容器を置かず、霧吹きで湿度をキープする」という方法で飼育している人もいます。

ただし、以下のような前提条件と注意点があります。


霧吹きのみで飼育する場合の注意点

  • 湿度計を必ず設置する
    目安としては60〜80%の湿度を保つ必要があります。
    特に脱皮前や夏場の乾燥時期は注意が必要です。

  • 頻繁な霧吹きが必要になる
    乾燥しやすい環境では、1日に2〜3回以上の霧吹きが必要になることもあります。
    忙しい人にはやや手間がかかります。

  • 水で排泄したい個体に対応できない
    一部の個体は水中でしか排泄しないことがあります。
    その場合、霧吹きだけでは排泄を我慢してしまい、体調を崩す恐れがあります。

  • 霧吹きの水が溜まってしまう可能性も
    床材やケージの構造によっては、水がたまって逆に不衛生になることもあるため、通気性・吸水性のある床材(ヤシガラ土やペットシーツなど)を使うとよいです。

おすすめの霧吹き頻度(目安)

気候により湿度が異なるため、季節によって霧吹きの頻度も異なってきます。

  • 春・秋(適度な湿度):1日1〜2回
  • 夏(エアコン使用時):1日2〜3回
  • 冬(乾燥しやすい):1日3回以上、加湿器併用も検討

※湿度計を見ながら調整してください。

60%を下回る時間帯が多くなるようなら、水容器の併用も考えましょう。


  • 「霧吹きだけでも飼育は可能だが、手間がかかる&個体によっては向かない」
  • 「水容器+霧吹き併用が最も安定して楽」

とくに初心者や忙しい飼育者さんには、小さな水容器を1つ設置しておく方法が安心です。

水浴び用の容器を選ぶときのポイント

材質や形状に気をつけたい理由

イエアメガエルの水浴び用容器は、「浅くて入りやすく、出やすい」ものが理想です。

おすすめの材質は、プラスチックや陶器、浅めのタッパーなど。どれも軽くて扱いやすく、清潔に保ちやすいのがメリットです。

ただし、ツルツルしすぎる素材や、縁が高い器は注意が必要です。カエルが出入りしにくかったり、足を滑らせて転倒の原因になったりすることがあります。ゆるやかな傾斜や、縁に引っかかりがある形を選ぶと、安心して使わせることができます。

また、ガラス容器はおしゃれですが、重くて割れる危険性があるため、落下や転倒には注意が必要です。安全第一で選ぶなら、軽くて割れにくい素材が無難です。

転倒・脱走を防ぐ配置のコツ

水容器は、ケージの一角に安定して置くのが基本です。もし高い場所や傾いた床面に置いてしまうと、カエルが入ったときに器がひっくり返り、ケージ内が水浸しになるおそれがあります。

また、器のフチからジャンプしてそのままケージのフタにぶつかってしまうような配置も避けましょう。イエアメガエルは意外とジャンプ力があるため、水から出た直後に跳ねて事故につながることもあります。

床に直置きする場合でも、滑り止めマットの上に載せる、壁際に寄せるなど、容器が動かない工夫をしておくと安心です。

霧吹きと併用するなら?

もし水容器と霧吹きを併用する場合は、霧吹きで湿度を保ちつつ、容器で水分補給できるようにしておくと、より自然に近い環境を作れます。

特に忙しい日は霧吹きができないこともあるので、そういったときでも水容器があるだけで最低限の保湿ができるという点も大きなメリットです。

水浴びしないときに考えられる原因と対策は?

水が汚れている・怖がっている

イエアメガエルが水に入らないとき、まず確認したいのは水の清潔さです。

フンやエサの残りなどで水が汚れていると、カエルは敏感にそれを察知し、水場を避けるようになります。

また、水容器の材質や光の反射、深さなどが原因で、怖がって近寄らないケースもあります。とくに初めて水場に接する若い個体や、環境にまだ慣れていない場合に見られる行動です。

対策

  • 水は毎日〜2日に1回は交換し、常に清潔を保つ
  • 器の色や形を変えてみる(マットな質感、浅めのタイプがおすすめ)
  • まわりに隠れられる葉やシェルターを置くと安心して近づくことも

気温や湿度などの環境要因

水浴びの頻度は、季節や環境の変化にも左右されます。たとえば、湿度が高く快適な状態なら、わざわざ水に入る必要がないと判断する個体もいます。

逆に、気温が低すぎると、水に入ることで体温を奪われるのを避けるため、水を敬遠することもあります。

また、脱皮のタイミングを逃していたり、体調不良で動きが鈍っていたりする場合にも、水浴びをしないことがあります。

対策

  • 湿度が60%以下に下がっていないか確認する
  • 水が冷たすぎる場合は常温に戻してから設置する
  • カエルの行動が極端に少ない場合は、脱皮不全や体調不良の可能性を疑う

水浴びをしない=問題とは限りませんが、その背景にある原因を知っておくことで、適切な環境管理がしやすくなります。個体の性格によっても水への好みは違うので、「入らない日もある」くらいの気持ちで、環境を整え続けてあげることが大切です。

まとめ|水浴びは「必須」ではないが、環境に取り入れると安心

イエアメガエルは水中で生活するタイプのカエルではないため、水浴びは絶対に必要というわけではありません。しかし、適度な湿度を保ち、脱皮や排泄のサポートをするうえで、水場を用意しておくことには多くのメリットがあります。

また、個体によって水への好みや入り方はさまざまです。毎日入る子もいれば、めったに水に触れない子もいます。無理に入らせる必要はありませんが、「入りたくなったときに入れる環境を作ってあげる」ことが大切です。

水容器の選び方や設置場所に気をつけ、日々の霧吹きと組み合わせて湿度管理をすれば、イエアメガエルにとって快適な住まいが実現できます。

飼育環境に「浅い水皿を1つ置くだけ」で、カエルの健康や安心感に大きな違いが出ることもあります。手間を最小限にしつつ、自然に近い暮らしを再現するために、水浴びスペースを前向きに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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