アマガエルはその愛らしい姿で多くの人々に親しまれていますが、ペットとして飼育する際には適切な餌の選択が大切です。
今回は、アマガエルに与えることができる餌としてコオロギ、ミミズ、クモ、赤虫、ワラジムシ、アブラムシ、ナメクジ、アリを取り上げ、それぞれの量や回数、入手方法、注意点について詳しく説明します。
これにより、健康的なアマガエルの飼育に役立つ知識を提供することを目指します。
アマガエルの餌の選び方
アマガエルは昆虫食であり、特に動くものを好みます。
そのため、アマガエルに与える餌は新鮮で活きの良いものを選ぶ必要があります。
最も一般的な餌としては、コオロギやデュピア(ゴキ)、赤虫などがあります。
これらの餌はアマガエルが自然界で捕食するものと似ており、栄養を豊富に含んでいます。
また、餌の大きさも考慮するポイントです。
アマガエルの口に合ったサイズの餌を選ぶことで、スムーズに食べられるようになります。
さらに、餌の種類を変えることで栄養バランスを整えることもできます。
アマガエルは夜行性のため、夕方から夜にかけてが最適な時間帯です。
次に、餌を与える際には、アマガエルが興味を示すように動かしてみましょう。
ちなみにアマガエルに虫以外のものを与えてはいけないのか?と疑問に思う方もいるかも知れませんが、虫以外ならカエル用フードくらいしか、有効な選択肢はありません。
詳しくは以下の記事で解説しているのでご確認ください。
アマガエルの餌の形態について
アマガエルはコオロギを代表とする昆虫が主となります。
しかしコオロギ1つをとっても様々な形態が存在し、どの形態の餌を与えるかによってメリットデメリットがあります。
野生の昆虫
カエルの最もポピュラーなエサとなるコオロギであれば、野生昆虫を捕まえることもさほど難しくないかもしれません。
もちろんお住いの地域によりますが、山や森などの自然環境が身近な方にとっては野生の昆虫の採取も比較的難易度が低いでしょう。
ただしカエルに与える餌のサイズとしてはどうでしょうか。
アマガエルの口の中に入らなければ餌として与えられませんが、都合よく餌としてベストサイズのコオロギをいつも捕まえられるとは限りません。
また寄生虫の保持や農薬の影響を受けているリスクもあるため、野生の昆虫はアマガエルの餌としてベストの選択肢ではありません。
購入した生餌
コオロギ・デュピア・ミルワーム等はペットのエサとして生餌を購入することも容易です。
ペットショップや通販サイトで簡単に購入できますし、アマガエルのサイズに合わせて生餌のサイズを選べるのが良いですね。
信頼のおける販売店であれば、寄生虫・農薬の不安もありません。
問題点としては比較的コストがかかるという点と、保存が難しい点でしょうか。
安全性と栄養価の点からすればベストな選択肢となります。
冷凍・乾燥昆虫
冷凍コオロギや乾燥コオロギ等コオロギやデュピア・ミルワームに等は、「冷凍」と「乾燥」のエサの選択肢があります。
冷凍コオロギ等冷凍の昆虫を与える際は、解凍してから与えます。
乾燥コオロギなど乾燥の昆虫を与える際は、水でふやかしても良いですが、ふやかさずそのまま与えることもできます。
冷凍や乾燥のエサは、生餌と比較すると保存が容易である一方、栄養価は生餌に劣ります。
栄養価の高さとしては以下の順番になります。
生餌 > 冷凍 > 乾燥
保存については乾燥昆虫は常温保存ですが、冷凍昆虫は当然冷凍保存となります。
冷凍庫保存ですので、同居の家族に嫌がられる可能性が最難関のデメリットかも知れませんね^^;
その場合は、昆虫保尊専用の冷凍庫を別途購入するなどしてください。
生餌を自家繁殖
上級者になれば生餌を自家繁殖するという選択肢があります。
野生の生餌のデメリットとして寄生虫や農薬を挙げましたが自家繁殖の場合はそのデメリットが軽減できます。
また、繁殖している昆虫が豊富であればその中から餌としてベストのサイズの昆虫を選ぶことができます。
アマガエル飼育の初心者にはハードルが高いかも知れませんが、目指すべき餌の確保手段ですね。
アマガエルのエサの入手経路はどこがベスト?
アマガエルのエサの入手経路は、以下の通り。
- 野生
- ペットショップやホームセンター
- 通販
この中で野生のエサについては前述のとおり、寄生虫や農薬のリスクがあるためおススメしません。
一方ペットショップやホームセンターと通販では、どの選択肢が最も良いのでしょうか。
お手軽なのは通販なのですが、商品が届いた際に既にエサが死んでいるリスクが高いのが通販です。
実物を見ることができるという点からもペットショップやホームセンターに足を運んだ方が無難でしょう。
飼育下では餓死のリスクよりも過食によるリスクが高い
飼育下のカエルは餓死するリスクよりも過食による病死のリスクの方が圧倒的に高いと言われています。
アマガエルのような小型のカエルは通常、数日から長ければ数週間食事がなくても生存することができます。
ただし、これは健康状態や体温、活動レベル、そして飼育環境の条件に大きく依存します。
また、カエルには人間のような明確な満腹中枢は存在しないと考えられています。
カエルは基本的に視覚や動きを感知することで餌を捕食する習性があり、動くものに反応して捕食を試みるため、餌が目の前に続けて提供されると過剰に摂取してしまうことがあります。
お腹いっぱいだからもう食べないという選択をできないのがカエルじゃ。
飼育下で餓死するリスクは少ないので、餌の与え過ぎにはくれぐれも注意!
このため、飼育下でのカエルの餌やりでは、適量を守り、過食を避ける管理が非常に重要です。
飼い主が餌の量と頻度を適切にコントロールすることが求められます。
アマガエルの餌の与え方
ここでは成体後のアマガエルのエサの与え方について解説します。
おたまじゃくしのエサの与え方は、エサの種類や与える量や頻度が、異なりますので要注意!
コオロギ
コオロギはペットショップやオンラインで購入でき、週に2~3回、1匹ずつ与えるのが適量です。
成長に応じて適切なサイズを選び、与えすぎないよう注意しましょう。
ミミズ
ミミズは園芸店や釣具店で手に入れることができます。
小さなミミズを2~3匹、週に2~3回与えますが、化学物質の使用がない安全な土地から取ることが重要です。
クモ
クモは自然界から採取することも可能ですが、種類によっては毒を持つことがありますので、無毒の種類を確認してから小さなクモ1~2匹を週に2回程度与えましょう。
赤虫
赤虫は釣具店やペットショップで購入でき、1~2匹を週に2~3回与えるのが良いでしょう。
保管は冷蔵庫で適切に行い、使用する分だけ取り出してください。
ワラジムシ
ワラジムシは庭や土の下から採取でき、数匹を週に2~3回与えます。
農薬など化学物質のない安全な場所から採取することが重要です。
参考になるyoutberさんの動画があったので共有します。
アブラムシ
アブラムシは農園や庭の植物から小さじ1杯程度を採取し、週に2~3回与えることができます。
農薬を使っていない植物から採取するようにしましょう。
参考になるyoutuberさんの動画があったので共有します。
ナメクジ
ナメクジは庭などから容易に採取できますが、寄生虫を持つ可能性があるため、あまり推奨されません。
小さいナメクジ1匹を週に1~2回程度与えると良いでしょう。
参考になる動画があったので共有します。(この動画では結局食べませんでしたが・・・)
アリ
アリは自然界から容易に採取でき、10匹程度を週に2~3回与えます。
アリは刺激に反応して攻撃的になることがあるので、取り扱いには注意が必要です。
これらの餌を与える際には、アマガエルのサイズや成長段階に合わせて量を調整し、生きた餌を提供することで自然な捕食行動を促すことができます。
また、外から採取した餌は寄生虫のリスクがあるため、購入したり、安全な場所からの採取を心がけることが大切です。
アマガエルの餌の与え方【まとめ】
アマガエルの餌の与え方については、選び方や与え方が非常に重要です。
餌を選ぶ際には新鮮で栄養価の高いものを選び、与えるタイミングや量にも気を付けることが大切です。
アマガエルが好む餌にはコオロギ、ミミズ、赤虫などがあり、これらをバランス良く与えることで健康を保つことができます。
アマガエルの成長を促進するために、これらのポイントをしっかりと押さえて、愛情を持って餌を与えましょう。
健康で元気なアマガエルに育てるために、餌の選び方や与え方を見直すことが大切です。
特に、アマガエルは環境の変化に敏感な生き物ですので、ストレスを与えないように餌や与え方に気を配りましょう。
また、アマガエルが好む餌を観察し、食いつきが良いものを見極めることも重要です。
これによって、アマガエルがストレスなく、満足して食事を楽しむことができるようになります。
さらに、適切な餌の与え方を実践することで、アマガエルの成長や健康を促進できるだけでなく、飼い主との信頼関係も深まります。
アマガエルが元気で幸せに過ごせるよう、愛情を持って接することが大切です。